2014年2月27日木曜日

「ブルゾン+フィットパンツ」シルエットに注目!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ブルゾン+フィットパンツ」シルエットに注目!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ・レディス]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月13日(土)
気温:10度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
「ブルゾン+フィットパンツ」は2014年春の新鮮シルエットとして注目します。
シルエットには「アイテムシルエット」と「コーディネートシルエット」が存在しますが、
この話は後者を意味しています。


さてこのシルエットに相対する代表的なテーマは何でしょう?
それは「ロカビリー」で、2014S/Sコレクションを振りかえると「SAINT LAUREN」が合致しています。
他にも「TOPMAN DESIGN」「MARK BY MARK JACOBS」などから
ロカビリーテイストが提案されていましたが、
シルエットは合致していません。

フィールド調査の視点から見ると時代背景は1989年~1990年の東京。
「90S"ストリート」のひとつの形であります。

次に個別具体に入ってゆきますが、もう少し俯瞰的に見て、このルックのポイントは何か?を押さえておく必要があります。

問:このルックのポイントは何でしょう?

解:着こなしのポイントが足首にあります。

ボトムの「クロップド丈」トレンド拡大は、「ソックス」のおしゃれが重要になります。
アクセントカラーは「赤」。
よって「赤い靴下」を「黒い靴」で際立たせるコーディネートが良さそうだ・・という事になります。

まとめますと、
2014年春の新鮮ルック、テーマは「ロカビリー」でシルエットは「ブルゾン+フィットパンツ」。
アクセントのポイントは足首で、「赤い靴下+黒い靴」でクロップドを意識する。
ということになりますね。

2014年2月26日水曜日

白いコートに注目!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
白いコートに注目!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月13日(土)
気温:10度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
コートトレンドの基点を2013春とし、春→秋→冬→ と推移を眺めてみると
幾つかのパラメーター(媒介変数)があることに気が付きます。
さて今回の切り口は「カラー」です。

2014年春のメンズ ゼネラルキーワードは何でしたっけ?
カラー:「ホワイト」
素材 :「非ウール」「脱リネン(綿/麻 含)」
アイテム:「スプリングコート」「シャツコート」

白いコートルックは2014年春の潮流であと見ることができそうです。
ただ決定的に気になるのが、その着用者層。

ファッションを牽引するリーダー層ではなさそうな点にあります。
しかしリーダーの見分け方は個人的感覚値であり、
今回はじめて点で捉えただけの状態でありますから、
結論を急ぐべきで無いとも思います。
よって単に、”春の新鮮ルック”としてメモしておきます。

2014年2月25日火曜日

柄ボトムスの進化の過程を押さえる

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
柄ボトムスの進化の過程を押さえる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス・メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月13日(土)
気温:10度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
2013年は、”ボトムの柄化”が大きく促進されたシーズンでした。
とりわけメンズゾーンで顕著に現れ、昨年のステータスは「拡大」。
レディスにおいても、「タトゥータイツ」や「柄入りのシアータイツ」含め、
ボトムの柄化が進みました。

さて2014年はどうか?変化の過程を眺めてみます。

今回の注目すべきNo1.は「カラフルPOPなプリントパンツ」の女子。
これは「進化」と見ることができそうです。
80s風の図柄、腰回りにボリュームあるテーパードシルエット、裾をロールアップして履いています。

注目のNo2.は「幾何柄タイツ+ハーフパンツ」のメンズルック。
ハーフパンツを新しく着こなすためのヒントになりそう。
No3.は「コートに合わせる 柄パンツ(細身)」のメンズルック。

商品ライフサイクル曲線が「ピーク」に近づいたアイテムに対し、
新しいアイテムを持って来て、着こなし提案を行うイメージです。
(しかし写真は、昨年購入したパンツであると推測します)

2014年2月21日金曜日

バスケットシューズに注目


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バスケットシューズに注目
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ・レディス]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月13日(木)
気温:6度 くもり
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
「スポーツミックス」を背景に、スポーツアイテム・グッズを着こなしの一部分に取り入れるルックに注目します。
これは男女ともに見られるトレンドで、もはや「拡大」フェーズに突入しています。
とりわけシューズで顕著に現れています。

例えば、
2013年秋は「トラッド・プレッピー」をテーマに「ニューバランス」のスニーカーを合わせたコートルックが人気。
そして2014春の店頭は、「90年代のスポーツミックス」をテーマにハイテクスーカーを合わせたブルゾンルックが提案されています。
さらに「ストリート」や「モード」、その対極にある「ナチュラル」「エスニック」という芽も見逃せません。

まとめますと、
「スポーツミックス」というテーマは継続しますが、その中身が変化しています。
「プレッピー」一辺倒からの脱却が進み、その代替テーマとして、
「90年代風ストリート」や「モード」「70S'インスピレーション」といった要素がある。
そして「ハイテクスーカー」などバスケットシューズを象徴的アクセントに使った着こなしが注目できる。
ということですね-。

フレアーコート上昇!

<大><太>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フレアーコート上昇!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス・メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月13日(木)
気温:6度 くもり
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
ビッグシルエットの拡大を象徴的事例とし、
コートシルエットにも新しい変化の兆しがある事を押さえておきます。
今回のテーマは「フレアーコート」であります。

このアイテムのステータスは評価の対象外にある「出現」であります。
(私の分析は「前兆」からが評価対象Yになります)

なぜ評価外のアイテムをレポートするのか?
に対する答えはもちろん「人の力の作用を見ているから」です。

リーダー層の影響力が下層のフォロワーに対して、どのように作用しているのか?
を眺め”流れ”で評価してゆくのが私の役割であります。

力の作用とは物理、「ニュートンの法則」が有名ですね。
運動の第1法則は「慣性の法則」です。

”外側から力が働かなければ、止まっているものはいつまでも静止し続け、
動いているものは、同じ速度で動き続けようとする性質”

流行という動いている物体(または現象)に、人の「力」(情報力)が作用し続ければ、
その「速度」は変わってくるということになります。
ここでいう「速度」とは、商品ライフサイクルのことです。

速度を読むということは、タイミングをとらえるということ。
タイミングは利益増大に繋がり、戦略的に取り入れることで差別性が高まるのだと信じています。

そのような視線で、
「フレアーコート」を眺めてみると、また少し違った見え方がしてきませんか?

2014年2月19日水曜日

2015年のカラー予測~グリーン~


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2015年のカラー予測~グリーン~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月13日(木)
気温:6度 くもり
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
通常、カラートレンドには伝統的ストーリーが存在しており、
大雑把に言いますと、「ゼネラル」→「コレクション」→「店頭」→「街頭」となり、
それぞれの語尾に~トレンドと付きます。(ゼネラルトレンド、コレクショントレンド、店頭トレンド、街頭トレンド)

さて、2015年春のカラートレンドをここで発言する行為は、
”神をも恐れぬ所業だ”と言われてしまうかもしれません。
が、私の立場は「街頭の神様が居る」であります。誤解を恐れずに書くと、
「ファッションを楽しむ個々人の心の中に神は居る」であります。

話しを戻します。
2015年のカラー予測。
私は「グリーン」を挙げます。

伝統的ストーリーに沿ってのアプローチは今回しません。
その代わり、物理領域からのアプローチを試みています。

公式は
S=Vot-1/2gt2乗
しかしこれはあくまで感性をサポートするためのもので、物理が主役ではありませんことを記しておきます。

2014年2月18日火曜日

コートイン・デニムに注目!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コートイン・デニムに注目!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月13日(木)
気温:6度 くもり
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
コートルックの代表的なアイテムの合わせは何でしょう?
2013年冬1は「プルパーカー」、冬2は「セーター+シャツ」でした。
2014年に入って、冬2に変化。セーターに代わって「スエット+シャツ」の合わせが浮上。
そして「プルパーカー」復活、という流れであります。

では2014年春の「新しさは一体何ですか?」

お客さんに聞かれてから答えるのでは既にクリエイターとして失格であります。
流れを先取りして(先読み)して、常に先に先に提案していなければ存在意味がありません。
未来を先取りしているからこそ、人は耳を傾けるのであり、
お客さんと同じ位置に居たのでは消費され終わってしまうからです。
(サスティナブルでない・企業経営としての危うさ)

随分大げさな文章になってしまいましたが、
クリエイターの仕事はとても重要であるということを改めて自覚するのに良い機会だと思います。
自信に繋がりますよね。

さて、先の質問の回答です。

私からは「コートイン・デニム」を挙げます。
コートの中に、Gジャンを着るルックで、暑ければ脱げば良い。
この着こなしの出所は、
2013冬の、ウールコートの中に軽いナイロンジャケットを着合わせるトレンドです。
その、春版であると取れてください。ステータスは「前兆」です。

もちろん、答えの数はクリエイターの数だけあって然るべきですから、
これは1例としてご理解ください。

2014年2月14日金曜日

ボーダーアクセントの拡大

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ボーダーアクセントの拡大
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月13日(木)
気温:6度 くもり
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
「スポーツミックススタイル」を背景に、
ボーダーアクセントが「拡大」フェーズにあります。
スタジャンの裾や袖口・衿のリブボーダーが最もイメージし易いと思います。が、
今回はその他のバリエーションとアイテムを抽出してみます。

1.「ボーダーソックス」
2.「ワンピース/裾ボーダー」
3.「スタジャン/肩ボーダー」

2014年春をターゲットとするなら、注目すべきは「ボーダーソックス」。
足元は90年代風ハイテクスニーカーか、それとは対照的なレザーシューズ。
実際は様々な”崩し”のテクニックが試されると思いますが、押さえておくべき基本要素3つとして
「スポーツ」「トラッド」「モード」を挙げておきます。

2014年秋をターゲットとするならば、注目すべきは「ボーダーパーツの他アイテムへの移植」。
例えば、コートの上衿にボーダーテープをあしらったり、リブ無しの袖口にボーダーをあしらうイメージ。
ベーシックアイテムの化粧直しとしても使えるテクニックです。
身頃と同色で素材感の異なる無地テープを使うだけでも印象は変わると思います。

2015年春をターゲットとするならば、ゼネラルトレンドをチェックした後、
コレクショントレンドを確認することなく、自社でコレクションを構築せねばなりません。
そういう必要があるブランドも海外にはあります。
そのような環境下では、たくさんの情報量と実績の上に、新しいコンセプトを掲げ、
強い信念と高い視点でブランドを運営してゆく必要があると思います。

2014年2月12日水曜日

メンズライクなジャケットルック

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メンズライクなジャケットルック
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月01日(土))
気温:12度 はれ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
メンズライクなジャケットルックが浮上しています。
マニッシュというよりも、むしろメンズジャケット?
それくらいの男っぽさであります。

男っぽさの原因は、シルエット/サイズ感、ディティールと素材感にあります。
もちろん実際に細部を眺めてゆくとそのような単純なものでは無いことは明らかでありますが、
まずは全体を俯瞰することを目的とします。

私の言う全体を俯瞰するとはもちろん、
1-マーケット全体におけるジャケットルックのパワーをチェックし、
2-着用者層を見てヒューマンネットワーク上の力の作用状態を評価する。
であります。

いわゆる「モノとヒト」両側に存在するベクトルを街頭から読み取ることです。
(正確に言うと、読み取ろうと努力することです)

今回は3名のメンズライクなジャケットルックを抽出できました。
イメージはそれぞれ異なります。
見方によって評価は全く異なるのですが、私はこの現象を「潮流」と捉えます。
この評価の背景には、俯瞰ではなく微妙で細かな論拠となるデータが時系列で存在しています。が、ハイゼンベルクの不確定性原理を借りると「あっそう」で「観察をつづけてね-」ということでしょう。

2014年2月6日木曜日

MA-1・サテンブルゾン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
MA-1・サテンブルゾン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス・メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年01月25日(土)
気温:10度 はれ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
MA-1は、コレクション発のアイテムトレンドとして認識されていると思います。
また一方で、ウールに代わる「非ウール」という素材トレンドとして評価することもできます。

まとめますと、素材トレンドは「合成繊維」→「ツイル」「サテン」となり、
スタイルテーマの「ミリタリー」「アイビー」があり、
アイテムトレンドとしての「MA-1」「コーチジャケット」であると階層化できます。

男女ともに、同時並行で進化中のアイテムで、
ステータスは「発生」から早くも「拡大」初期の段階に移行。
アーリーアダプタ層(市場の13.5%)ではデザイン化も進んでいるという状況です。

一方で2014春トレンドとして、
「ロカビリー」という新しいスタイルテーマが浮上。
アイテムは「スカジャン」で、素材は「サテン」であります。
スタイルテーマ以外は2013冬の基礎構造に沿っていますね。

新・スーパーフィットパンツ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新・スーパーフィットパンツ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス・メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月01日(土))
気温:12度 はれ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
春のトレンド先行要素として、「スーパーフィットパンツ」に注目します。
これは”ボリュームトップスに対するフィットボトム”の関係で、
男女ともに見られる現象です。商品ライフサイクルの「前兆」として捉えておきます。

ボトムシルエットは”テーパード””ソフトサルエル”など比較的オフボディ化の風が吹いていました。
とりわけメンズではコレクショントレンドとしての「ビッグパンツ」があります。
一部のアーリーアダプタ層で確認することができますが、
正確にいうと、「ビッグ&ショート」「ビッグ&クロップド」が正解で、
フルレングスのビッグパンツでは無いという見解でおります。

さて、かような背景の中でフィットパンツの「前兆」理由をどのように捉えるのが良いでしょう?
コーディネートシルエットで見れば良いですね。

単品の傾向から、着こなし方の傾向に視点を上げ、視野を拡大して見れば簡単で、
”ボリューム感のあるトップスに合わせるフィットボトム”の関係でした。

2014年2月5日水曜日

スーツルックに注目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スーツルックに注目
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月01日(土))
気温:12度 はれ
対象:アーリーアダプタ


(・∀・)ノ゛
2014F/Wコレクショントレンドとして「スーツルック」が浮上しています。
コムデギャルソンやディオールオムの柄や切り替えの入ったスーツ。
エルメス、ベルルッティの正統派スーツなど、ブランド毎に解釈されたスーツルックであります。

ストリートにもスーツルックが見られ、コレクショントレンドの早期採用者であると見ます。
彼等の着こなし方を眺めていると、2つのタイプに分かれることに気が付きます。
1、「引きずられ型」と
2、「振り切り型」です。

前者は保守的で、2012年からの「セットアップスーツ」の延長上にいるイメージ。
後者がチャレンジャーで、正統派スーツを独自のストリート解釈で着こなそうとするタイプ。

保守の定義を「伝統や歴史、先人の経験値を大切にしつつ新しいスタイルを発見しようとする人達」とすると、「スマートファッション」の概念に合致します。

「スマートファッション」とは私の創作語ですが、簡単に言えば
「知識社会化・知識階層化する社会の中で、賢くファッションライフを楽しむ生活者像」です。
(「ボンビー」「ケチな人」「倹約」「価格軸のバリュー」などとは違います)

”階層化する社会”とは格差を示唆し、今はそのようなマーケット・セグメントは有りませんが、近い将来ファッションリーダー像、フォロワーとの関係性を見分ける際の指標になると考えています。

さて3枚の写真の中で、
どれが「スマートファッション」なるものでしょう?
1、「引きずられ型」と
2、「振り切り型」
で考えてみると面白いと思います。

2014年2月3日月曜日

マウンテンパーカー ルックとアイテムの違い

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マウンテンパーカー ルックとアイテムの違い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年01月18日
気温:6度 はれ
対象:アーリーマジョリティ周辺



(・∀・)ノ゛
「アノラック」「ナイロンパーカー」浮上の基となったアイテムは何でしょう?
私の答えは「マウンテンパーカー」です。
2012年のアウトドアーミックススタイルを背景にしています。
が、アウトドアーはスタイルテーマとしての「ピーク」は過ぎておりますので、
デザインやルックの作り方に工夫が必要となります。

プロダクトライフサイクルにおける「ピーク」を本震とするならば、
「マウンテンパーカー」の余震を生み出す要素は何でしょう?
これは期中企画の参考情報または、次シーズンのご飯を準備する作業です。

街頭全体を大きく眺め、流れをたどり、そこにコレクショントレンドをプロットすると見えてくるもの。
それはアウトドアー臭を消して「スポーティ・モード」に振る、ということ。

スモークカラーをつけ、合繊素材に置き換えます。
もちろん他にもアプローチはクリエイターの数だけあると思います。





あとがき~

着用者層を眺めると、「マウンテンパーカー」はマジョリティ層にまで行き渡っていることに気が付きます。よって商品ライフサイクルでは「ピーク」から「衰退」ベクトルに入っていると評価できます。
ただし、店頭POSの売り上げ曲線と街頭のイノベーター曲線の間には”時差”があり、
私の評価とブランドMDの評価は必ずしも一致しない、ということを記載しておきます。

店頭と街頭に時差があることに意味・価値があるのであり、
情報をうまく取り込み処理する技術が独自の競争力を生みます。

トレンド発信や流行サイクルという意味では、「店頭が先、街頭が後」となります。
しかし私は、「イノベーター曲線>売上曲線>利益曲線」の順で情報が流れているという立場であります。

「流れ」ですから、速さ・質量に差があるということです。

もう少し言うと、
この技術は「過去の編集・作り変え」に利用するのではなく「未来の創造」に使うことにこそ、力を発揮するものであります。

2014年2月1日土曜日

ジャケットのデザイナ化 =レディス編=

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ジャケットのデザイナ化 =レディス編=
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年01月25日(土)
気温:10度 はれ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
マニッシュなビッグシルエットのジャケットは「拡大」の状態にあります。
評価が分かれるところですが、私は2012年を「発生」と位置づけし直しました。
理由は、メンズのコートトレンドと多少重なって進化しているように見えることと、
人々のマインドセットの変化から、2012年以前のトレンドとは切り離すべきと判断したからです。

さて今回の観測は気温の上昇効果(先週比4度上昇)もあり、
ジャケットルックが多く見られました。
春の先取りというよりも、次シーズン2014年秋の予感を感じ取ることを目的とし分析します。

進化の方向がメンズとリンクしていると見ていることから、
メンズジャケットの写真も1点いれています。
コートとカジュアルジャケットの中間デザインが特徴で、「ジャケットコート」とも言えるデザイン。

以下、「ビッグシルエットのジャケット」に対してデザインの要素をざっと書き起こしておきます。
裾はフラットで、コートっぽい外観のジャケット。
反対に裾がラウンドしているショートコートのイメージ。
丸い肩(ドロップショルダー)、丸いパットいり。
ラペルノッチの位置が低い、ダブルの打ち合い、
袖口を折り返す着こなし方もポイントですね。

ボトムはレギンス等のフィットパンツか、ショートのスカートの合せが「拡大」、
その分ショーパンは減少傾向でデニムのショーパンは「衰退」。