2020年10月27日火曜日

10月後半~ローゲージニット【登場】

[レディス]2020秋 原宿ファッショントレンド

撮影日:2020年10月24日(第43週)

気温:20度 晴れ

母数:74人

標本数(n):9人

出現率:12.1%








久しぶりの定点観測です。

ずいぶん街に人が戻っていて、感覚値では昨対80%位じゃないかなと思います。

今日のトレンドをざっくり年代別で分けると、70年代、80年代、90年代の3つの箱が作れます。


さて、10月も後半に入って気温が20度を下回る日もあり、昼間でもコート姿が見られるようになりました。

今秋はローゲージニットが拡大しているようです。


冒頭に述べたように、トレンドがざっくり3つの年代別テーマに分類できる状態のために、

デザインバリエーションは豊富に存在しています。

そのなかでも5~3ゲージくらいの重量感のある編地xビッグシルエットのデザインが鮮度マックスだと思います。


次の注目株はジャカード編みのシリーズで、70年代テーマと90年代テーマでF.リーダー層の存在を確認しています。

前者はかぎ針編み、透かし柄やレース風ニット。

後者はプレッサーニットで、シャネルツイードのような意匠糸使いが特徴。


現在は70年代テーマの勢いが全体的に強く、90年代テーマのスタイリングは部分的に見られます。



ところで、昨今の傾向として「男女共通トレンド」があるのですが、

ニットに関しては今のところメンズは皆無。レディスのみの現象でした。









出典:

リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

http://www.shibuden.biz


2020年8月27日木曜日

ブラックコーデ・黒ミックスコーデ【拡大】

秋からOMOで認知を広げてゆくため、現在準備を進めているのですが、

現時点でリアル店舗≒リスクと考えている方は多いと思います。


現在も昨対割れを続けている数字と、テレワーク推進圧力の継続と拡大、

果ては巷でうわさの「外に出られない生活」が現実になった時を考えると理解出来ます。


上記に対して当方の考え言うと、当社は現在とにかく認知を広げる時期で、その為の スピードx効率的 な手段を選択するのが良いと考えておりまして、回避可能もしくは良い代替策がセットになっていれば、GO となります。


またOMOの今後について、

個人的には「オンライン接客」の進化・行方に注目しておりまして、単に「店舗スタッフがオンライン接客を行う」「AI接客ツールを導入する」というものでは無いと考えています。




[レディス・メンズ]2020夏 原宿ファッショントレンド

撮影日:2020年08月15日(第33週)

気温:37度 晴れ

母数:100人

標本数(n):29人

出現率:29%





ここ数年間、ブラックコーデ、白黒コーデが継続しているのですが、

この日は何故かいつもに増して新鮮に見えました。


猛暑続きでだらけた気分の中、

黒で締まった装いを見たせいかもしれませんね。


因みに今秋のトレンドカラーにブラックが浮上しています。


現在新鮮に移るのは黒ワンピースですね。

リーゾート風の麻混素材のものや、リラックスしたシルエット、

スモック風ギャザーがあしらっているデザインが浮上しています。


メンズに関しては、「白Tシャツx黒ショートパンツ」など、

見た目が丸かぶりしてしまう率が高まる時期ですね。


差別化ポイントは、柄ものを取り入れる。帽子やバッグ、ソックスなど小物類で丸かぶりを解消するなど。

また、今後マスク=ファッションアクセサリー化すると思うので、

マスクが差別化アイテム(自己表現ツール)として一役担う時代がくるんでしょうね。


例えばゾゾタウンのカテゴリー「ファッション雑貨」の中に「マスク」が作られるなど。

・・・あるね。







出典:

リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

http://www.shibuden.biz



寄稿:【アパレルウェブ】

http://blog.apparel-web.com/



2020年8月25日火曜日

生成り・ベージュ【拡大】

 パーソナルオーダーも「アップデート型」商売に属すると思っています。

ある統一された規格商品があって、それを土台にして個人の好みに合わせて更新されてゆくイメージ。更新のタイミングは、個人の体型変化や気持ちの変化によって。


上記に従うと「気持ちの変化≒消費」という公式が現れて来ますよね。重要なのはどのような形で顧客に 刺さる 提案が出来るか?

【必要条件】

・顧客の気持ちの変化を察知する力

・顧客の気持ちに変化(揺らぎ)を起こす力

・気持ちの変化の場に継続的に寄り添う状態を作ること。


再認識するのは、

商品を売る のでは無く 体験をフックにして売り上げに繋げる というアプローチです。

数年前からアウトドアやフィットネス等の分野で話題になっている手法がコロナ禍で大きく加速しました。


思うのですが、体験を売る とは販売手法では無くビジネスモデルそのもので、結構大変!という事です。明日からウチらも体験を売って行こう!というものでは無いですよね。

人の気持ちに変化を起こすには相当なパワーが要るし、その後売り上げに繋げることは容易ではない。。




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生成り・ベージュ【拡大】

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[レディス・メンズ]2020夏 原宿ファッショントレンド

撮影日:2020年08月15日(第33週)

気温:37度 晴れ

母数:100人

標本数(n):14人

出現率:14%





2020春夏は男女ともに生成りのアイテムが新鮮に映りました。


特に「ヘビーウエイトのコットン素材x生成り色」の組合せが新鮮で、来年もこの傾向は継続することでしょう。

来シーズンの打ち出しは、少し色味を足し合わせる「生成り色xパステルカラー」。

もしくは「ブラックコーデx生成り色」にアップデートされた着こなし方も考えられます。


さらさら合繊触感とは反対の、天然繊維ナチュラル触感であります。


大きく伸びる可能性を感じるのは後者で、

手持ちの合繊アイテムとコーディネートできるデザインを開発・提案する力が勝敗を分ける気がします。


具体手段は各社ノウハウがあると思いますのでここでは触れません。






出典:

リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

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寄稿:【アパレルウェブ】

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2020年8月21日金曜日

スモーキーカラー、グレイッシュカラー【登場】

ここ数年の傾向として
ファッション消費はトレンドを牽引車とした「リミックス型」から1着の服を長く楽しめる「アップデート型」へと益々変わって来ている様に思います。


購買行動はコロナ以降、これからも劇的・継続的に変化すると思っておりまして、

商売も上述のようにアップデート型へと変わらざるを得ないのかもしれません。

今後はトレンド推し最優先で消費を誘導する手法ではなく、

「トレンド3割+α」位のバランスで新しい市場を創造・開拓してゆく必要があると考え行動しています。






[レディス・メンズ]2020夏 原宿ファッショントレンド

撮影日:2020年08月15日(第33週)

気温:37度 晴れ

母数:100人

標本数(n):2人

出現率:2%



生成りやベージュなどナチュラルカラーがトレンドの前線を走っておりますが、

次はスモーキーカラー、グレイッシュカラーに注目します。

とくにベージュと相性の良いカーキが最有力候補。

従来のカーキではなくスモーキーなカーキまたはグレイッシュなカーキです。



同系色でトータルコーディネートする着こなしは継続していますし、

写真のようにベージュシャツにスモーキーカラー、グレイッシュカラーのボトムスを合せただけで

新鮮コーディネートになります。(カラーに限定した話です)


参考として、下段には従来のカーキ(現在のカーキ)画像を掲載しています。

ベージュ系のカーキとグリーン系のカーキ、2タイプがあります。



出典:

リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

http://www.shibuden.biz



寄稿:【アパレルウェブ】

http://blog.apparel-web.com/


2020年8月18日火曜日

エスニック【拡大】

 [レディス・メンズ]2020夏 原宿ファッショントレンド

撮影日:2020年08月15日(第33週)

気温:37度 晴れ

母数:100人

標本数(n):9人

出現率:9%



今日は盆休み終盤の土曜日。ですが街の人通りは多くない。

東京新聞によると「<新型コロナ>都内への移動 自粛要請 知事「日本全体が第2波」」とあります。


都内に来ないで!と言われているのですから、人通りが少なくて当たり前ですよね。

しかもここ数日間は猛暑が続いていて、今日の気温は37度あるらしい。そしてアスファルトの上はもう少し暑い。


異常事態が続く中、ファッションを身にまとう人達の姿を眺めていると何か救われる気持ちになります。





さて本題に入ります。

現在ファションスタイルのベースは「70年代」への移行が進んでいます。

その中で今春あたりから、「ナチュラル」トレンドが急拡大し、

夏はエスニックファッションが浮上しています。


尚ここで扱う「エスニック」テーマは、以下の範囲を指します。

範囲を広げると、出現率はもう少し上昇すると思います。

・ペーズリープリント

・タイダイ

・バティック染風

・ドローコード付きのプリント・イージーパンツ

・チュニック



70年代、アースカラーとエスニックの掛け合せは相性が良いと思います。

全体感としてはマキシスカートやかぎ針レース素材使いなどボヘミアン要素も感じられました。

秋も継続する要素だと思います。






出典:

リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

http://www.shibuden.biz



寄稿:【アパレルウェブ】

http://blog.apparel-web.com/


2020年8月4日火曜日

透け素材(シアーアイテム)【拡大】

[レディス]2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年07月19日(第29週)
気温:30度 晴れ
母数:142人
標本数(n):10人
出現率:7.0%






透け素材は今シーズンのトレンド素材のひとつ。
合繊使いのシフォンやボイルの他に、かぎ針ニット・レースが復活している点に注目します。
これは長期トレンドが「70年代」に移行していることの現れと見ることもできて、
ブーツカットや裾広がりのパンツがデザイナーズコレクション→ヤングブランドに採用されている状況から確認できます。


#透けシャツ 投稿3,363件
#透けトップス 投稿2,021件

#シアーシャツ 投稿4.2万件
#シアートップス 投稿9,990件






【「流行」に関しての見解】
トレンドの分散、弱体化(キラーコンテンツ不在)が叫ばれ数年が経ちます。
今まで大量消費の牽引車となっていたのはトレンド(流行)でした。
コロナ禍によってその構図は大きく転換せざるを得なくなった・・という風潮が増しているようですね。

今後のアパレルビジネスにとって、流行はどういった効能を果たすのか?個人的にもとても興味があります。

ひとつ思うことは、現在様々な情報が混ざりあい混沌としていますが、
源流を抑えることで混乱の中でもそれぞれの立ち位置・関係性が整理できます。

ファッションに限らず自然社会やバイオリズム、商売の中にも「流行」「リズム」は存在していると思っているので、
流行というものに対して「必要・不要」論を語ることにはあまり興味がありません。

ただリーダーとして流行を長期・短期で理解しておくことは、絶対的に必要不可欠な要素の一つだと思っています。


流行は追いかけるものではなく創造するものだ というのが私の立ち位置で、
定点観測は 変化の予兆を早期にキャッチするために行っている ことを再確認しておきます。




出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)


寄稿:【アパレルウェブ】

2020年7月30日木曜日

ブラックコーデ【現状確認】

[レディス]2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年07月19日(第29週)
気温:30度 晴れ
母数:142人
標本数(n):7人
出現率:4.9%





数シーズンの間…というかずっと一定数が存在してきたブラックコーディネートというスタイルテーマ。
トレンドという意味では、数値的にピークを過ぎているようですが、
今回今までとは少し違ったスタイルを観察したので、現状確認としてメモしておきます。

この日観察したのは
マニッシュ 4名
リゾート 1名
その他 2名


「マニッシュ」はスラックスあわせである点が特徴。
「リゾート」はギャザーの入ったスモックディティールのマキシワンピースが新鮮に映ります。


インスタグラムで検索すると以下の通り。
#ブラックコーデ 投稿34.5万件 画像添付。
#黒コーデ 投稿14.1万件 画像添付。





出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)


寄稿:【アパレルウェブ】

2020年7月28日火曜日

日傘女子【拡大】

[レディス]2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年07月19日(第29週)
気温:30度 晴れ
母数:142人
標本数(n):18人
出現率:12.7%





今回の観測で気が付いたことのベスト3のうちの1つが日傘をさして歩く女性の数が増えたこと。撮影数142人中18人(12.7%)が日傘を差していました。


今回の日傘スタイルはかつての原宿日傘ブームとは根本的に異なっているようで、出現率の大幅な増加、ファッションタイプの拡大、若年化などが挙げられます。
また昨今のコロナ禍から来る社会的背景として、「防御意識」の高まり?も関係しているかもしれません。。




インスタで日傘に関するワードを検索してみると以下の通りでした。
#日傘 →投稿数8.3万件、画像添付
#日傘女子 →投稿数3,999件、画像添付
#日傘コーデ →投稿数425件、画像添付

それにしても夏にマスクをして、日傘をさして、お洒落して街を歩く人たちの姿は将来きっと、異様な光景だったねと思えるに違いありません。






出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)


寄稿:【アパレルウェブ】

2020年7月23日木曜日

プリント柄のトレンド【現状確認】

[レディス]2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年07月19日(第29週)
気温:30度 晴れ
母数:142人
標本数(n):26人
出現率:18.3%





今年のプリント柄はどのような傾向があるでしょう?
自粛明け6月の観測ではシックで地味な色柄が多かったのですが、
夏が来た!ということで、明るい色柄も見られるようになりました。

この日のプリントアイテムを取り入れたコーディネートは全体の18.3%。


柄のタイプを分類するのは難しくなってきましたが、今回は以下のようにしてみました。
まずは色味でざっくり2つに分けた後、それぞれ柄のタイプに分けています。
(従来は「柄のタイプ」だけで分けています)

観測数142名のうち、プリントアイテムを着ていた26名の柄分類です。





◆シックなタイプ(73.1%)
・ドット、小柄 7名 26.9%
・エスニック風味 5名 19.2%
・レトロ風味 4名 15.4%
・フラワー 2名 7.7%
・リゾート 1名 3.8%
◆明るいタイプ(26.9%)
・フラワー 5名 19.2%
・レトロ風味 2名 7.7%


シックなタイプが7割以上を占めていました。
明るいタイプは年齢層が高めですね。


一方メンズの傾向はどうでしょうか?これは別途チェックしてみたいと思います。





出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)


寄稿:【アパレルウェブ】

2020年7月21日火曜日

ナチュラルコーデ【拡大】

[レディス]2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年07月19日(第29週)
気温:30度 晴れ
母数:142人
標本数(n):38人
出現率:26.8%





ナチュラルカラーのコーディネートが拡大しています。今回アメリカジを除いて3つのテイストを抽出してみます。
・コンサバエレガンス
・リゾート
・天然繊維
このうち昨年と違うのが、「リゾートスタイル」の登場。
生成りのワンピースを象徴とする「天然繊維スタイル」も少し進化しているように見えました。


これまでの流れを思い返せば、数シーズン前にニュートラルカラーが浮上し、アースカラーが加わって、今や多数派となりました。
今後も明度彩度を落としたカラー群が加わりトレンドは継続して行くんだろうと思います。

出現率を見ると、
2020年06月6日(第23週)は 15.8.%でした。
そして今回(2020年07月19日(第29週))は 26.8%。

このうち1/3が「天然繊維スタイル」が占めていて、このテーマだけを切り抜くと出現率は7.7%。になります。
写真は「天然繊維スタイル」を中心に掲載しています。






出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)


寄稿:【アパレルウェブ】


2020年6月23日火曜日

ナチュラルカラー~アースカラー【拡大】

[レディス]2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年06月6日(第23週)
気温:28度 曇り
母数:82人
標本数(n):13人
出現率:15.8.%




外出自粛要請あけのトレンド観測、第4弾は「ナチュラルカラー~アースカラー」。

『2020年の春夏は何かと暗い』はコロナ禍による経済や気分的なものだけでは無く、カラートレンドにも適用するようです。

現在、生成り~ベージュなどナチュラルカラー群の他にブラウン、カーキ、ミリタリーグリーンなどアースカラー群がトレンドであります。

今回さらに、全体的な傾向として「少しづつ明度x彩度が低くなっている」、「グレイッシュxダークの方向へ向かっている」という風に感じました。

今後さらに変化してゆくであろう事を頭の片隅に残すために、まずは現状の具合をメモしておきます。




出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

寄稿:【アパレルウェブ】

2020年6月18日木曜日

オーバーシャツ【拡大】

[レディス]2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年06月6日(第23週)
気温:28度 曇り
母数:82人
標本数(n):11人
出現率:13.4%





外出自粛要請あけのトレンド観測、第3弾はシャツ。
レディスでオーバーシャツやシャツブラウスが拡大しています。
この日印象的だったのは、オーバーシャツとオーバーブラウス。

オーバーシャツのコーディネートはフレアースカートか合繊のワイドパンツ合わせが今風。
ブラウスのコーディネートはワイドパンツにトップスの裾をインして合せた2名を確認しました。
透け素材使い、ナチュラル~アースカラー、深いスリットなど、幾つかの共通する傾向があります。

いっぽうメンズではアロハシャツ等を除いて、一般的に長らくシャツ部門の不振が言われてきました。
今回の現象がレディス牽引型トレンドであったとすると、次はメンズのシャツに期待ができるかもしれません。


当方ではレディスのようにボトムス軸でシャツのコーディネートパターンを幾つか考えてみようと思います。

ところで、来春夏シーズンにシャツのテストマーケティングをするとして、
今秋はどうでしょうね。。。




出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

寄稿:【アパレルウェブ】
http://blog.apparel-web.com/




2020年6月16日火曜日

オーバーオール

[レディス・メンズ]2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年06月6日(第23週)
気温:28度 曇り
母数:117人
標本数(n):6人
出現率:5.1%




外出自粛要請あけのトレンド観測、第2弾はオーバーオール。
男女ともに浮上しているようです。
女子はカットソーや合繊生地使いの 軽やかなデザインが特徴で、
メンズはアメカジのビンテージ見えするデニムときれいめダークカラーのワークウエア見えする2タイプを確認。
両者ともビッグシルエット・オーバーサイズの着こなし方であります。
メンズの素材使いを少し掘ってみると、
ヘビーツイルやヘビーオンスデニムなど重厚感のあるタイプと反対に、
ライトウエイト使いでシルエットに膨らみ(立体感)を出す、2つのデザイン・アプローチがあります。




出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
http://www.shibuden.biz

寄稿:【アパレルウェブ】

2020年6月11日木曜日

ワンピース【拡大】

[レディス]2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年06月6日(第23週)
気温:28度 曇り
母数:82人
標本数(n):20人
出現率:24.3%





外出自粛要請あけのトレンド観測、第1弾はワンピース。
トレンドは、ふくらはき~足首くらいまでのロング丈で、
「ベージュ~ブラウン系」、「色もの」、「柄もの」と大きく3つに分けられます。

注目ポイントは「柄もの」の拡大で、大柄や派手なタイプは少なく控え目な小柄プリントの出現率が高いようでした。

「色もの」はイエロー、グリーン、ブルーなど、ストロングカラーの出現が印象的。
ストロングとは、強さや情熱を感じさせるカラートーンをさしています。
こちらは小柄プリントの傾向とは真逆の性格ですね。

素材は透け感のある合繊が中心ですが、新たに綿混や麻混でナチュラル感が加味されたデザインも浮上しています。




出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
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2020年6月10日水曜日

定点観測を再開しました【報告】

2020夏 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年06月6日(第23週)
気温:28度 曇り



約2.5ヶ月ぶりに原宿定点観測を再開することが出来ました。
ここに戻って来れたことに感謝しています。




メイン通りの人出はコロナ以前の6掛けくらいでしょうか。
場所によって歩行者数にバラつきがあるようです。




当たり前ですが、コロナ前・コロナ後を比べ明らかに変わった景色は、外国人観光客の姿が無いこと。
恐らく日本に住んでいるであろう人たち・出国が叶わなかった方たちを除いて皆無でしょう。
こんなにも日本人(アジア)だらけの街の風景は、反対に違和感を覚えてしまいます。。




歩行者数4割減の内訳に彼等を足し戻すとコロナ以前の数字に近づくのだろうか?とも思いました。そう考えると、インバウンド消費は消滅したままですが、都内や比較的都心に近郊の人達から、客足が戻ってきているのかもしれませんね。
足元は重要ですね!





もうひとつ今回感じたのは、
街に人は戻って来つつあるようですが、
今シーズンらしいファッションを見た数は少ないと感じたこと。
外出自粛期間中に外出を前提に作られたトレンド服を購入した人は少なかったということかもしれませんが、ファッションが人に与える精神的効能は依然衰えていないと思います。





こんご、外出自粛明けのファッションはどうなっているのか?
どうなって行くのか?
私自身を含めて皆さんに、少しでも何かのヒントに繋がればいいなと思っています。
今週から定点観測レポートを再開しますのでまた覗きに来てください。
よろしくお願いします。







出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
http://www.shibuden.biz


2020年5月27日水曜日

【DX化する「新しい日常」と「新しい商品企画方法」】

コロナ禍による「3密回避=非効率経営の強制」に対し、これをどうやってチャンスに変えられるだろうか?ここが私にとっていま一番の、考えどころです。

歴史、経済、経営、それぞれの立場から、様々な意見が述べられていて、いちいち納得してしまう自分が居ます。そして最低最悪なところまでを想像してみて、解決課題を見出し、解決策を考えてみる。。。。を繰り返す日々を過ごしています。
根底に流れるのはデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation:DX)。トライエラーを繰り返す中で今私が思っていることを書いてみます。



今回のテーマは【DX化する「新しい日常」と「新しい商品企画方法」】です。

商品企画の立場から考える、解決課題は大きく3つ
1、足元の火を消す
2、商売を立て直す
3、”新しい日常(New Normal)”に備える





1、足元の火を消す
 ・固定費圧縮
 ・在庫消化
2、商売を立て直す
 ・運転資金の配分
 ・利益を残す
3、”新しい日常(New Normal)”に備える
 ・生産性向上・・・3密回避の経営→DX化推進
 ・商品企画・・・「コンテンツを商品化する」という考え方


1、2、に関しては当方を含め皆さんが対峙されていることと思うので個別具体には触れません。その次に進んだとして、 ”新しい日常(ニューノーマル)”に対して、商品企画面から具体策を開発してゆくことが私の役割だと考えています。



3、DX化する”新しい日常”に備える
「生産性を高める」
 *固定費の圧縮、運転資金の配分見直し
 ・事務所 ・・・テレワークの拡大・既存設備縮小
 ・ヒト  ・・・「優れたフリーランス集団」という武器
 ・商品企画・・・必要とされる商品を探し当てる力
 ・製造  ・・・必要なとき必要な分だけ供給する体制
 ・販売  ・・・オンライン接客・オンライン受注会の拡大


「商品企画方法を見直す」
 *以下すべての工程がデジタル・ベースであることを前提とします。
 *ここではDX推進の責任者を商品ディレクターとします。
 ・コンテンツを探す・・・マーケターx商品ディレクター
 ・商品化を検討する・・・商品ディレクターxデザイナー
 ・人々の評価を聞く・・・マーケターx商品ディレクター
 ・試作品を開発する・・・商品ディレクターxデザイナー
 ・広告テストを行う・・・広告プランナーx商品ディレクター
 ・需要予測・発注 ・・・マーチャンダイザーx商品ディレクター


これらの考え方を、超シンプルな図で示してみました。




2020年4月18日土曜日

2020春ファッション・メンズ版ナチュラルカラートレンド【拡大】

*このレポートは新型コロナウィルスで定点観測を自粛する前に撮影した分です


[メンズ]2020春 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年03月19日(第12週)
気温:20度 晴れ
母数:73人
標本数(n):13人
出現率:17.8%(うち生成り6.8%)









今春はレディス同様、メンズにもナチュラルカラートレンドが急拡大しています。

ここで言うナチュラルカラーとは、生成りとベージュであります。カーキは除外しています。
1.「天然繊維xナチュラルカラー」
2.「合成繊維xナチュラルカラー」
ナチュラルカラートレンドには素材軸で大きく2つの方向性があって、後者の方がトレンドの中心にあります。

またレディスのように前者が「80年代スタイル・アメカジ」であるとすると、後者はメンズがリードする「90年代スタイル・ヨーロピアン」。
両者を切り分けてしまうと多少理解がし易くなるかもしれません。

ところで「ナチュラル」テーマは、2021年春夏も継続しそうなので、引き続き変化を追ってゆこうと思います。




出典:リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
http://www.shibuden.biz

寄稿:【アパレルウェブ】
http://blog.apparel-web.com/


2020春ファッション・レディス版ナチュラルカラートレンド【拡大】

*このレポートは新型コロナウィルスで定点観測を自粛する前に撮影した分です


[レディス]2020春 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年03月19日(第12週)
気温:20度 晴れ
母数:172人
標本数(n):47人
出現率:27.3%








昨年は「ニュートラルカラー」がトレンドでした。
今春もそれは継続されつつ、新たに「生成り」が浮上しています。

ブラウンやベージュなど台地の色も含めると、「ナチュラル(天然・自然)」が大きな流れになっていると思います。
いっぽう2021年春夏のテキスタイルトレンドを参照してみると、「エコロジー」が大きく浮上しています。

サスティナビリティの機運と人々の感心の高まりが背景にあるとされているようです。
では全体の流れとして「エコロジー」、「ナチュラル(天然・自然)」であるとした場合、ファッションテーマ、スタイリング、キーアイテムは何になるでしょう?


今回観測した中から、参考となるキーワードを羅列してみます。
・生成りのローゲージニット
・ルーズカーディガン
・リネンワンピース
・ナチュラルカラーのフレアースカート
・かぎ針編み、レーシー素材
・ペインターパンツ
・オーバーオール
・マウンテンパーカー
・ワークシャツ
・ワークジャケット
・ダンガリーシャツ
・ドリル生地のビッグGジャン
・チュニック
・ロングシャツ
・ベスト
・スモックブラウス





出典:リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
http://www.shibuden.biz

寄稿:【アパレルウェブ】
http://blog.apparel-web.com/

2020春ファッション・トレンチコート【拡大】

*このレポートは新型コロナウィルスで定点観測を自粛する前に撮影した分です


[レディス]2020春 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年03月19日(第12週)
気温:20度 晴れ
母数:172人
標本数(n):37人
出現率:21.5%









今回観測した春のアウター第1位はトレンチコートで、出現率は21.5%もありました。
(OLの仕事着とは異なる、カジュアル用途である点がポイントです)

ビッグシルエット、ロング丈、軽量仕立て、合繊生地使い、は昨年から継続。
特徴的だったのは「ニュートラルカラー」にトレンドが集約されていたことです。
とりわけオフベージュは全てのアイテムにおいて人気のようです。

今後はダスティパステル(ピンク、サックス、グリーン)の動向に注目します。
いっぽうレディスの分かり易さとは対処的に、
メンズのトレンチコート率はわずか4.1%。

トレンチコートより、ステンカラーコートの方が多くみられるという状況でした。
見方を変えるとメンズはチャンスで、今後レディスに牽引される形で拡大する可能性は大いにあると思います。




出典:リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
http://www.shibuden.biz

寄稿:【アパレルウェブ】
http://blog.apparel-web.com/

2020春ファッション・テーラードジャケット【拡大】

*このレポートは新型コロナウィルスで定点観測を自粛する前に撮影した分です


[レディス]2020春 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年03月19日(第12週)
気温:20度 晴れ
母数:172人
標本数(n):15人
出現率:8.7%









レディスカジュアルシーンでテーラードジャケットのコーデが拡大しています。
スーツ同様に、メンズライクな90年代シルエットである点が特徴で、
ビッグシルエット、ダブル前立て、低いゴージーライン、肩パッド入りなどのディティール。
生地はスーツ地調の無地、薄地のチェック、合繊スムースなど。

チェックの柄に関して、
今回はブラウン系で冬の延長上の色柄が多く見られましたが、
今後はカジュアル&プレッピーな明るめの色柄の登場を予想しています。
(80年代調のトラッドカジュアル拡大が背景にあります)


いっぽうメンズは現在の出現率が6.8%。
今後はレディスに牽引される形で、
ダブル前立ての90年代シルエットなどデザイン方向性の指標となりそうです。





出典:リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
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2020春ファッション・スーツ・セットアップ【登場】

*このレポートは新型コロナウィルスで定点観測を自粛する前に撮影した分です


[レディス]2020春 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年03月19日(第12週)
気温:20度 晴れ
母数:172人
標本数(n):5人
出現率:2.9%









マニッシュなスーツやセットアップスタイルがレディスカジュアルシーンに登場しました。
2年間の流れで見ると”街着のスーツ(ファッション)”はメンズが牽引車となりレディスに浸透しはじめた・・という構図に見えます。

メンズライクな90年代シルエットである点がミソで、
ビッグシルエット、低いゴージーライン、太いラペル幅、ダブル前立てなどのディティール。
生地はオーセンティックでメンズライクなチェックと、ソフトタッチな合繊の両極に分けられます。


出現率は、現在メンズ9.6%に対してレディス2.9%。
今後レディスはまだまだ伸び代がありそうです。
というのも現在ジャケット&パンツが主流ですが、
一部で確認したように 今後ジャケット&スカートのセットアップに期待できるためです。
ボトムトレンド全体で見ると、スカート比率が高く、春はミニスカートが浮上していますから、ジャケット&スカートのセットアップは”流れに乗っている”と評価できると思います。


追記:
メンズはスニーカー合わせである点が変化ポイントです。(これは予想外でした)






出典:リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
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2020春ファッション・かぎ針ニット【登場】

*このレポートは新型コロナウィルスで定点観測を自粛する前に撮影した分です


[レディス]2020春 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年03月19日(第12週)
気温:20度 晴れ
母数:172人
標本数(n):9人
出現率:5.2%






70年代ファッションが拡大しています。
ファッショントレンドを周期にするとぐるり24年間の円になります。円の1周を1周期として、現在ちょうど半周を過ぎたあたりに居りまして、まさに次の新しい時代を迎える端境期である・・・というのが当方の認識です。

また端境期≒激動期で、今までの価値観が大きく揺さぶられるタイミングでありました。
ところが つい先月(3月1日)あたりまでは、SDGsの方向でまとまりそうに見えていたトレンドが一変しました。この点については後日、「将来に備えて=コロナ後の潮流を読む=」でアパレルデザインの立場から、私見を書いてみたいと思います。


さて本題に戻ります。
70年代ファッションの代表テーマと言えばボヘミアン。
重ね着、マキシ丈、かぎ針ニット、フレアーシルエットなどがキーワード。
今回のテーマは「かぎ針ニット」で、
かぎ針ニットのロングワンピースやマキシスカート、パンタロンを確認しました。
出現率は5.2%。一般的にトレンドと認識できるレベルにあると思います。


夏に向け、エスニックミックススタイルへと進化してゆくんだろうと思っています。




出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
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2020春ファッション・パステルのスエットパーカー【登場】

*このレポートは新型コロナウィルスで定点観測を自粛する前に撮影した分です


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2020春ファッション・パステルのスエットパーカー【登場】
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[メンズ]2020春 原宿ファッショントレンド
撮影日:2020年03月19日(第12週)
気温:20度 晴れ
母数:73人
標本数(n):9人
出現率:12.3%






パステルカラーのスエットパーカーを合せるコーディネートに注目します。
とくに「ニュートラルカラーのコートxパステルカラーのパーカー」の組み合わせが新鮮です。
個人的には今後、ダブルのテーラードジャケットxパステルカラーのパーカーの着こなしが良いと思っています。

今回 パーカー着用者9名(出現率12.3%)のうち、4名がパステルカラーでした。
色味は淡いサックス、グリーン、ピンク。
レディスではオフベージュなどのニュートラルカラーがビッグトレンドであります。

例えばニュートラルカラーxパステルカラー等、
淡い色でカラーコーディネートすると、新鮮な提案に見えると思います。
トーンオントーンで濃度差を付けたり、少し色調をづらしたフォーカマイユ、
また反対色を淡いトーンで揃える80年代っぽい見せ方もありだと思います。

例:淡いピンクのスエットパーカーxアイスブルーのデニムパンツ





出典:
リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)
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