2013年11月30日土曜日

コートルックのインナーに注目!

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コートルックのインナーに注目!
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
2013冬はコートがトレンドアイテム。
綿系素材ではトレンチコートが代表。
11月頃からウール系が拡大し、いくつかの部分集合を確認しています。
1.「スタジャン風」に、袖を合皮で切り替えたデザイン。
2.「チェスター」バリエーション。
以上が立ち上がり期、印象に残ったデザインです。
ところで、コートのコーディネートアイテムは何でしょう?
今回注目するのは ”コートインアイテム”。
「スエットパーカー」「タートルセーター」の2アイテムです。
どちらも無地系のシンプルな着あわせですが、昨シーズンにはあまり見られなかった
新鮮コーディネートであります。
とくにタートルセーターは長らく低迷していたもので、
来年大きく拡大する可能性を秘めたディティールであると思います。




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Under-The-Coat Look
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Men's winter trend check: Tokyo
Time: Nov. 8-9, 2013
Subject: The early majority (fashionable people)


Hello there,
The coat is a trend item for winter 2013. The trench coat was represented in cotton material; but starting in November, wool started making an appearance, so I was able to spot a few subsets. 
1. The studio jumper style: the sleeve is made of a synthetic leather design.

2. Chester variations.
These are the designs I remembered regarding this new trend.
What is the item that is coordinated with the coat? Today I focus my attention on the "under-the-coat" item.
The "sweat parka" and the "turtle sweater".
Either one is from a plain fabric and simple combination, which we didn't see last season. It's a fresh combination. The turtleneck sweater has especially experienced a long slump, so I think it's an item that harbors the potential to expand big-time next year.

2013年11月28日木曜日

チェック柄トレンド

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チェック柄トレンド
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
今シーズンのチェック柄。11月前半の時点で気になった柄とアイテム、またそのルックをチェックしておきます。
全体を通して言えることは、クラシックトラッド系のチェック柄が復活したという点。
適用アイテムはシャツ、パンツ、ブルゾン、ジャケット、、、ほぼ全て。
また柄の色彩にも変化が見られ、大勢である「カラー化」と、その反対の「地味化」が挙げられます。
「カラー化」とは、例えば格子の一部分を鮮やかな色糸使いが成されたもの。
ウインドーペーン的なトラディショナルな柄域がボリュームゾーンになると思います。
また写真のように大きくブロッキングしたような入り方は新鮮に映ります。
「地味化」とは、シックな落ち着いた色目で作られたカマイユ配色、ドミナントカラー配色のこと。
この配色傾向は 2014春にも繋がり、時間経過で色やけしたようなスモーキーでぼやけたチェックが登場すると予測します。




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Plaid Patterns
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Men's winter trend check: Tokyo
Time: November 8-9, 2013
Subject: Early fashion majority

Hello there,
This season's pattern is plaid. An item caught my attention early in November, so I've been checking out this look.

The classic traditional plaid pattern seems to be in revival. I've seen it in shirts, trousers, blouson, jackets... basically everything.
You see some changes in the patterns and colors: you can point out the majority as being "colorful" as opposed to the "plain color".
For instance, in the colorful plaid you see the use of one colorful thread inside the pattern. As you can see in the pictures, the insertion of large color blocks gives a very fresh feel.
The "plain color" plaid is a Camaïeu* color scheme, made with chic, composed colors and one dominant color. This trend corresponds to the 2014 spring colors. I predict that the next appearance will be smoky, blurred plaid patterns: colors that look like they've faded with time.
(Camaïeu is a technique that employs two or three tints of a single color, other than gray, to create a monochromatic image without regard to local or realistic color)

グレーのトータルルックに注目

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グレーのトータルルックに注目
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
グレーで全身をコーディネートした人物を3名キャッチしました。
着用者層の質も比較的良さそうに見えたのでメモします。
これは「ワンカラーコーディネート」と総称されるもので、ニッチな存在であります。
クラシック&トラッドの流れを多少汲んだスタイリングで、
スポーツミックス、プレッピー、ルーズなど、幾つかのトレンドキーワードで構成されています。
今回はMDに使える鮮度あるキーワードを抽出しておきます。
「ルーズ表現」:
ゆったいシルエットのインナー。長い着丈、長い袖丈(写真中央・右端)。
「ウールのセットアップ」:
ウールコートとウールパンツのあわせ。裾をロールアップ(写真左端)。



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Check: A Total Gray Look
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Men's winter trend check: Tokyo
Time: November, 8-9, 2013
Subject: Early majority (fashionable class)

Hello there,
With my camera I caught three men who coordinated their entire outfit in gray.

Since the wearers made a good impression on me -as they were quite tasteful people - I made a note of it.
I titled these photos "A One-Color Outfit Coordination". It's a niche existence.
This style belongs to the school of classic and traditional and is composed of several trend keywords such as sport-mix, preppy and loose.
Loose - an inner garment with a loose silhouette. Long in length, with long sleeves (middle and right side pictures).
Wool set-up - a combination of wool coat and wool pants with the hem rolled up (left side picture).

2013年11月25日月曜日

コミカル・キッチュなグラフィック使い

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コミカル・キッチュなグラフィック使い
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
かわいい図柄のインパクトトップに注目します。
まったくの少数派ではありますが、この現象の背後にあるのは
2014S/Sデザイナーズコレクションにも見られたコミカル・キッチュなグラフィック使いです。
「Jenny Faxの少女漫画風イラスト」「ノゾミイシグロの古着風」「PRADAの絵」
「DRESS CAMPのスマイルやスカーフ風」など印象に残りました。
今回はメンズ2・レディス1で確認しました。
動物をキャラクター化したもの2、ケーキやスイーツ(に見える)1のカラフルでPOPなタイプでした。



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Comical Kitsch Graphics Hit Tokyo
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Winter trend check: Men's, Tokyo
Date: November 8-9, 2013
Target: Early majority (fashionable people)


Hello there, 

Today I am focusing my attention on the cute pattern impact top. It's a very small and limited style, but the inspiration behind this is the comical and kitsch graphics seen in designers' collections for 2014 S/S.
"Jenny Fax's girl cartoon style illustration", "Nozomi Ishiguro old clothes style", "Prada picture", "Dress Camp's smile mark and scarf", are the impressions I got.
This time I spotted two men and one woman, two with animal like characters and one colorful pop style type of (what seemed to be) cakes and sweets.

2013年11月22日金曜日

デザインジャケットに注目

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デザインジャケットに注目
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
ジャケットが復活しています。
テイスト軸で見ると大雑把に2つの方向性があると考えています。
ひとつは「クラシック・エレガンス/ドレッシー」もうひとつが「カントリー・トラッド/カジュアル」。
今回注目する2ルックは、ジャケット単体で見ると「クラシック・エレガンス/ドレッシー」に属しますが
スタイリング全体で見るとテイスト・ミックスコーディネートである。という事になります。
参考までにファッション後進国では、アパレル業界の人達でさえこの事を理解することが困難で、
質問と回答のやりとりを繰り返すことになります。
原因はファッションの歴史が浅いから。知識経験の積み重ねの薄さが不理解につながっているのでしょう。

さて、
ところでこのジャケットルックに共通するものは何でしょう。
モード感(独創性)、無地感、コンパクト感・・・
それぞれ、シルエット、素材、ディティールトレンドに合致しており、
流行の24年周期環がそれらを裏付けます。(「流行の24年周期環」とは私の作った指標図です)
なぜ共通性を見つけようとするのか?
リーダー層から共通性を取り出し、社会の連環と照らし合わせ、
経済とどう関係しているのかを理解することが、
正しい予測の下ごしらえとなるからです。
デザインジャケットの行方は如何に。。。


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Check: The Elegant Jacket
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Men's winter trend check: Tokyo
Time: November,8-9, 2013
Subject: Early majority (fashionable tier)

Hello there,
The jacket has made a revival.
When I look at the taste axis, I see that it splits into roughly two trends; one is "classic elegance / dressy" and the other is "country traditional / casual".
The two looks I'm giving my attention to this time belong to the "classic elegance / dressy" group; however, the overall style of the look is comprises mixed tastes.  


What is the common point between these two looks?
Mode sense (originality), solid color, the compact feel...
Respectively, the silhouette, material and details follow the trend and the fashion 24-year cycle backs this up (the 24-year cycle is an indicator that I've created).
Why am I trying to find commonality?
I extract the commonality from the lead tier and compare it with society. Understanding how it's connected with the economy will allow for correct predictions.

2013年11月21日木曜日

スエット復活

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スエット復活
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
男女ともに、スエットルックが復活したシーズン。
女子はビッグシルエットでクルーネック プルオーバータイプに人気が集中していたと以前レポートしました。
メンズはゆったりめシルエットである点は共通していますが、
デザインはクルーのプルオーバーとパーカーに分かれているようです。
パーカーもプルオーバー型で、業界発信型トレンド「プルオーバー」に合致している点に注目してください。
秋は1枚着でありますが、冬はコートを羽織ることになります。
コートのデザインはチェスターフィールドがベストマッチ。
そういう点ではスエットのシルエットはビッグシルエット1枚着との中庸を狙ったサイズ設定が成されたものと、
初めからコートインで設計されたスエットとの2つが存在していると考えられます。
両者の違いは着たときのシルエットにあらわれ、着た人はその差を敏感に感じ取るでしょう。
(少なくともファッションリーダー層は)
彼等はその違いの背景をちゃんと理解しており、ブランドの姿勢として受け取り、
人に伝達してゆくことになると考えます。
たかがスエットされどスエット、気が抜けませぬ。




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The Revival of the Sweatshirt
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Winter men's trend check, Tokyo
Date: 8-9 November, 2013
Subject: The early majority

Hello there.
This is the season that the sweat look returns, both for girls and boys.

Earlier, I reported on the fact that with girls, the big silhouette crew neck pullover type is gathering popularity. The men's loose silhouette is the common trend, but the design is divided into crew pullover and parka. The parka is also of the pullover type, but pay attention to the fact that it matches the industry induced "pullover" trend.
In the fall you wear it by itself, but in winter you have to wear a coat over it. As far as coat type goes, the Chesterfield is the best match. In that respect, we can think of two types: a moderately sized big silhouette to be worn on its own, or a sweatshirt fixed into the coat to be worn together.
The difference between the two appears in the silhouette when wearing it and the person wearing it will be able to feel the slight difference (at least the fashion leading tier).
I believe they understand the background behind this difference and will accept it as a reflection of the brand and pass it on to others as such.
It's only a sweatshirt, but there's a reason sweatshirts are eternal and everybody has a few favorites.

2013年11月20日水曜日

スポーツミックススタイル

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スポーツミックススタイル
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ

 


(・∀・)ノ゛
コレクショントレンドとして、「スポーツミックス」に注目しています。
2013年春に第1波が到来し、2013秋冬にその流れを受け継ぎ、
2014年春にメジャー化すると予想し、アパレルデザインに取り込んでいます。
そしてこのプロセスは、
「レディスで先行したものがメンズで進化する」という昨今の構図とも合致しています。

2枚の写真に共通するのは、リアルにスポーツブランドのアイテムを取り入れているところ。
一方はナイキのキャップ、もう一方はアディダスのパーカーですね。
ミックススタイルであることが望ましいわけですが、
ポイントは、「~風」でごまかすことでは無いという点です。
スポーツ風、スポーティなデザイン、という感覚では無いという意味です。
例えば左の着こなし方。
アイテム個別に分解してみると、ミリタリー、スポーツ、パンク、トラッド、アメカジという要素に分けられます。
これは異なるファッションタイプ・テイストのアイテムをコーディネートで切り替える、
「テイスト ブロッキング」という考え方が出来ます。
今シーズン新しく見えるスポーツミックススタイルとは、
「テイスト ブロッキング」で構成し構築されたコーディネートであると言えそうです。



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Sports Mix Style
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Men's winter trend check: Tokyo
Date: November 8-9, 2013
Subject: the early trenders

Hello,
Today I'm focusing my attention on the sports mix as a collection trend. The first tidal wave arrived in the spring of this year and kept flowing into the fall-winter. It is anticipated to become a major trend in summer 2014 and is being integrated into apparel design.
This process matches the progression of previous years: "women lead the trend and men develop it".


The thing that the two photos have in common is that both outfits integrate items of an actual sports brand. The one is Nike cap and the other is an Adidas parka.
I am quite in favor of mixed styles; the point is not to try to create an outfit to look "like" something else. I mean to say that it doesn't have a feel of being sports-like, or a sporty design.
For example the outfit on the left.
If you analyze the outfit, you see that it's composed of elements such as military, sport, punk, traditional and American casual.
This is a way of converting an item of different fashion types (or tastes) into one style by coordinating them in one outfit, thus creating a concept called taste blocking.
You could say that the sports mix style you see this season is an outfit coordination configured and composed by taste blocking.

派手プリントに注目

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派手プリントに注目
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
派手な色柄のプリントアイテムに注目します。
今回チェックした柄は2タイプ。
「90年代調スカーフプリント」と「写真コラージュ系」。
ストリートモードには、「明」と「暗」が存在しており、同時並行で進化しています。
「明」はポップでキッチュな方向性。
「暗」はモノトーンでアバンギャルドな方向性。
このレポートの写真は「明」のスタイルに分類できます。
男女ともに確認できるトレンドで、
ボリュームシルエットであること、ボトムはスリムパンツであることが今回の共通点です。
デザインは3タイプありました。
プルオーバー型、ショートジャケット型、ブルゾン型。


2013年11月16日土曜日

【「智の社会」に向けた大人ブランドの作るために】

調査レポート
提案:【「智の社会」に向けた大人ブランドの作るために】
2013/11/15記



●智の時代とは?:
「智」とは 「物事を良く理解する高い能力」を指します。
私達は智を持った人物のことを「智者」と呼び、
すぐれた知恵を「叡智(えいち)」と呼んでいます。
「智」は物事の道理に通じています。

我々は情報革命の時代に生きています。
情報革命プロセスの中で、社会のマインドセットは常に変わり、企業は新しい生活提案を発明し続ける必要があります。
発明(はつめい)とは、従来みられなかった新規な物や方法を考え出すことで、
その基礎となるのが、未来の消費社会「智の社会」であります。

私は原宿でファッション調査を17年間行ってきました。
過去から現在、時間の流れの上で、現在のファッションリーダー層の状態をひと言で言い表すと
「多様化のうえに、再び多彩化が進んでいる」

ファッションリーダーとフォロワー層の関係は、
外側にある情報を自分の中に取り込み、また外に出す「情報の外部化」関係でありました。
(「外部化」とは認知科学の用語で、情報を物理に変換する作業を行うことで情報はより強化されるという原理)
そしてフォロワーは暗記・真似の段階から抜け、目的に合わせて自己調整することが出来るようになりました。
師弟関係からの脱却は、精神的成長の結実を意味します。精神的成長を支えるものは知性であります。
これが「智の社会」到来裏付けの基礎になります。

さて、「情報の外部化」の中で情報は創造的に進化し、進化した情報が世界に広がってゆきます。
そして時間経過の先に、圧倒的想像力を持った顧客群・マーケットが生まれます。
現状の外側にある、全く新しい消費者像と理解してください。

私達はこの未来に備えなければなりません。
どのように?
私の目指す方法は「目的合理的クリエイティブ」。
詳細は省略しますが、ある目的に沿って最小の資源で最大の利益を生み出す仕組みのことです。
私達は未来の彼等よりもう一段高い視点から、社会の連環を見つめ直しブランドを作り直さねばなりません。
今回のレポートは、その最初の手引きとなるものです。

●存在証明:
「智の社会」というビジョンを立てました。
次に市場性を探るために、新たにアダルト~シニアゾーンを調査したところ発見がありました。
今までヤングで行ってきた手法と同じ方法です。
実際ここに至ったまでのプロセスは、すべて帰納的であります。
なぜアダルト~シニアゾーンを調査したのか?
17年間ヤングファッションを調査し、次の社会像をヤングゾーンに垣間見たわけですが、
実際の商売で考えた場合、どのターゲットを対象とするのが良いだろう?
素朴な疑問からです。
もしかすると、時間軸を長くとって眺めると、ヤングとアダルトは
部分と全体の関係にあるのかもしれません。
過去から現在、現在から未来。
そして未来から現在。
ブランドは未来の存在価値を、現在創造する作業ですから、
ターゲット設定も、時間の概念を最初から取り込んだ建てつけとすべきかもしれません。
しかも新しい「智の社会」というビジョンに基づいていなければなりません。
それが今思うこと。
以下、
アダルトゾーンを継続調査するきっかけとなったレポートを一部シェアします。
何かの足しになれば幸いです。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2013年11月14日木曜日

ミリタリー拡大「カバーオール」注目


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ミリタリー拡大「カバーオール」注目
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ





(・∀・)ノ゛
「ミリタリー」は、秋冬の定番的ルックでありますが、今シーズンのファッションテーマでもあります。
昨年と明快に異なる点はシルエット。ビッグ・ボリューム、ロングであることです。
トレンドアイテムは「ショートブルゾン」と「コート」。
前者はMA-1タイプで、ビッグシルエットまたは着丈が長くなります。
後者はトレンチコートで別途レポート済みですね。
そしてもうひとつ、「カバーオール」タイプが浮上しています。
これは業界発信型というよりむしろ、ストリート自己生成的な拡大と捉えることができそうです。
もちろん、ストリート自己生成の背後には一般誌(一般ファッション誌)等の露出量、その後のSNSでの拡散があると想像します。

2013年11月12日火曜日

カントリー・トラッド

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カントリー・トラッド
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ





(・∀・)ノ゛
メンズ11月の新鮮ルック。ミリタリー、アウトドアー系ルックがリニューアルされている中、
とくに新鮮なルックとしてカントリー・トラッドをチェックし、ます。
ツイードタイプのジャケットなど、単品を取り入れたミックススタイルと、
全身を同一イメージでトータルコーディネートする2つのスタイルが存在。
今回は後者を取り上げています。
素材:ツイードタイプ、ミックス調、ホームスパン、ネップ、起毛など。アパレルの素材レイアウトで押さえておきたいのが、
ツイードタイプの早期投入の重要性。スタイルイメージを構築するうえでカギとなる象徴素材を早期投入することです。
これは戦略的”第2リアリティ”の構築であります。
カラー:ブラウン系、カーキ、オリーブ系のパレットが新鮮。アイテム上下を同系色コーディネートしている点に注目。
アクセントはソックス。クロップド丈から覗く、カラードソックス(写真)や、幾何柄ソックスなど。
小物も大切ですね。世界観を補強します。
昔の西洋映画の高級紳士を思い浮かべて、「本を読むときの眼鏡」、「書店に出掛ける際の帽子」「懐中時計」など。
が、”小物でストリート流に外す”ことは重要な工夫だと思います。


2013年11月11日月曜日

スエットルック拡大

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スエットルック拡大
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[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ




(・∀・)ノ゛
ラウンドネックのスエットスタイルが拡大。
プレップガーリー、またはボーイッシュな着こなしで、シルエット変化に新しさを求めることができます。
この現象は「プルオーバー」というコレクション発アイテムトレンドから派生したものであると考えられます。
コーディネートボトムは「ショート」。
体を包み込むビッグシルエットトップに、ショートボトムを合わせるシルエット・コーディネート。
ボトムがショーパンの場合、トップス丈は尻が隠れる丈とその着こなしで設計された裾巾であるタイプが望ましい。
またボトムをスカートで合わせる場合、腰骨あたりでブラウジング分量が出るよう設計された裾巾であるタイプ。で区分けします。
スカートトレンドについては別途考察が必要になりますがここでは省略しています。

トレンチコート(東京)

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トレンチコート
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[メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2013年11月08~09日
対象:アーリーマジョリティ

 
(・∀・)ノ゛
2013年11月、メンズのアウタートレンドはコート。
スプリングコートの売れ筋に共通するキーワードが ”軽さ”で、
秋冬のコートにも 軽さ 表現が求められることになります。
前シーズンはシングルコート、カ―コート。
今シーズンはトレンチコート」が新鮮アイテムとなります。
またこの件とは別に、「ミリタリー」トレンドが存在しており、トレンチ浮上と関係しています。