2015年11月30日月曜日

チェック地コート【登場-2】

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チェック地コート【登場-2】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年11月28日(土)
気温:14度 晴れ 13:30~16:00
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母集団N:175人
標本数(n):9/62人


















































先週(11/21)よりコートのデザイン化現象をキャッチしております。
シルエット、ディティール、テキスタイルなどデザイン化の切り口は複数ありますが、
チェック地を使ったコートはテキスタイルトレンドに合致したもので地盤として結構強いかもしれないと思っています。
先週は8%(4/48人)の出現率で
今週は15%(9/62人)の出現率でした。
「ウインドーペン」タイプはダウントレンドで2本線使いなどの「複雑化」へと移行しています。
「オンブレ調」は秋に浮上したシャツのチェック柄トレンドで継続。
「ブラックウオッチ調」はグリーン系以外の展開で来シーズンに繋がると予想するものです。
そして今回新たに注目すべきが
「多色使い」であります(写真上段)。
デザイン・シルエットはクラシックエレガンスタイプとガウンタイプの2極で後者が今の気分に合致していると思います。



 
 
 
Tweet:【デザイナーの未来-2】
 ”感性の数値化(≒デジタル化)”は、IoT社会における生き残りの必須手段で、デザイナーの頭の中で行ってきた創造力(思考回路)をコンピューター上にインストールするということなのかもしれません。
 
 

チェック地のコート【登場】

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チェック地のコート【登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年11月21日(土)
気温:20度 晴れ 13:45~16:00
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母集団N:188人
標本数(n):4/48人















































2015年11月、コートのデザイン化傾向をキャッチしております。
副題を”脱チェスターコート”とし今シーズンの主流デザインと対比させることで細部がより分かり易くなると思います。
前回は 衿型、シルエット、ディティールの変化を中心にレポートしました。
今回は素材「柄」です。
素材傾向として”柄の復活”があり、チェック柄も今秋からシャツアイテムで浮上しました。
レディスも同様でロングシャツ、スカート、など幅広いアイテムでチェック柄が見られました。
柄域は昨年とは異なり、ウインドーペンがダウントレンドなのに対して、タータン調、オンブレ調が目新しい。
また ”シャツっぽいチェック柄”という切り口も有効です。
デザイン傾向は今回 以下3つの切り口で確認しました。
1.「ロング丈のジャケット風」、2.「ガウン風」、3.「ベルテッド」。
チェスター型のチェック生地使いが確認できなかった点が気になるところです。
柄に主張が強い分、軽さが感じられる様なデザイン(ガウン風など)で開発されたのかもしれません。
チェック地のコートは、全コートルック48人中4人(8.3%)でした。
規模を求めるアイテムでは無く、旬を取り入れる役割のアイテムだと思いますから、
着用者層の動向を計りつつ適量を効果的に配置する商品開発が良さそうです。


2015年11月27日金曜日

ゆったりプルオーバー『登場』

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ゆったりプルオーバー『登場』
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年11月21日(土)
気温:20度 晴れ 13:45~16:00
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母集団N:188人
標本数(n):7/71人


 
 
 
シルエットの変化をキャッチ。
体を包み込む様なゆったりフォルムに注目します。
対象アイテムはプルオーバー、コート。

今シーズン、とくにレディスニットで拡大しているシルエットトレンドは、
メンズファッション層においても広がり始めている...
というのがストリート全体を俯瞰したときの印象・関係性であります。

 今回取り上げるのはカットソー、ニットのゆったりタイプのプルオーバー。
このシルエットの行方はレディスが先行指標となりそうです。
まだまだ発展段階で、今後は”変化の度合い”を追ってゆく必要がありそうです。

チェックポイントは「着丈」「身幅」「肩幅」。
 股下丈xドロップショルダーを中心に全体のバランスを見ることになります。
 今回確認した「ゆったりプルオーバー」は
中肉・厚地のニットとカットソーで 71人中 7人(10%)存在していました。

偏差値に置き換えると60から70ポイントの間で
ファッション層に支持されているシルエットだと思います。
(ファッション偏差値=(得点-平均値)÷標準偏差x10+50)




























Tweet:【デザイナーの未来-1】
2020年以降のデザイナーの仕事は人工知能との性能競争になるかもしれないと思っています。
機械に使われる立場から逃れるためには準備が必要でそれは ”感性の数値化(≒デジタル化)”です。

2015年11月26日木曜日

脱チェスター! "コートのデザイン化" 『登場』

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脱チェスター!  "コートのデザイン化" 『登場』
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年11月21日(土)
気温:20度 晴れ 13:45~16:00
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母集団N:188人
標本数(n):11/48人



 

冬の防寒アイテムがウール素材に変わり数シーズンが経過しました。
2015冬シーズンはチェスターコートがピークを迎えますが、
同時に次の新しい芽が出現しています。
今回はコートの”脱チェスター”化現象の芽をチェックします。

アイテムのトレンド変化はコーディネートアイテムの変化でも補足できます。
たとえばケーブルニットは先行指標として参考になると思います。
2014年にピークを迎えたケーブルニットは、2015年向けには「脱オーセンティック」をテーマに、
「過去見たこともない様な柄」と「カラー化」「素材変更」でリニューアルされました。
2015年のチェスターコートも同じ様な状況であると考えています。

今回撮影したコートは合計 48人で「コートのデザイン化」に該当するのが11人でした。
比率にすると23%で数値だけ見ると既に「拡大」フェーズにあります。

この状況をどう読むか?
セレクトショップを含め多くの店頭ではファッションアイテムとして提案されていますが、
ファッションリーダー層では既に脱チェスター化が進んでおり、
マジョリティ層とは異なるフェーズ(コートのデザイン化)に入ったと判断します。

ざっとキーワードを挙げると、
「ウールのステンカラーコート」、
「ブルゾン風衿」、「カラーレス」、「ビッグフォルム化」、「リバーシブル」「ダブル前立て」
「切り替え」、、、この他にも「素材変化」がありますが今回は除外しています。





















【分析することの意味-3】デザイナーは新しい未来を創る(未来を変える)ことが仕事で、未来を変える(未来を創る)には分析で因果関係を把握することが必要になります。それは経営≒因果関係であると考えているからです。これが「デザインにも分析が必要」だと思う根拠となっています。

2015年11月25日水曜日

ワイドパンツ・ビッグパンツ『登場-2』

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ワイドパンツ・ビッグパンツ『登場-2』
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年11月21日(土)
気温:20度 晴れ 13:45~16:00
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母集団N:188人

 

 
 
 
パンツシルエットの動向チェック。
2015年10月の原宿は「スリム・スキニー」シルエットが37%を占めていました。
いっぽうワイドパンツ・ビッグパンツの比率は16%で、
レディスのガウチョ~ワイドパンツトレンドと比較すると発展途上の印象が強くあります。

メンズにもシルエットのビッグ化は存在しているもののトップスが中心であります。
今後ボトムのビッグ化=ワイドパンツ・ビッグパンツの拡大が
どの程度どれくらいのスピードで進行してゆくのか?
規模とタイミングを継続的に観察してゆきたいと思います。

今回確認した「ワイドパンツ・ビッグパンツ」は188人中9人。
比率は5%でした。

偏差値に置き換えると60から70ポイントの間で、
まだ一部のファッション層にのみ支持されているシルエットだと言えそうです。
(ファッション偏差値=10x(点数-平均値)÷標準偏差+50)



【分析することの意味-2】
分析とは何かと何かを比較すること(分けて比較する)。
分けて比較することで因果関係を調べます。
定点観測は分析のための変数の設定であると考えています。

2015年11月24日火曜日

クラッシュ加工ボトム『登場-2』

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クラッシュ加工ボトム『登場-2』
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年11月21日(土)
気温:20度 晴れ 13:45~16:00
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母集団N:188人


 
2015年春、クラッシュ加工のデニムパンツがファッションリーダー層に広がりました。
クラッシュ加工の対象はデニムパンツとブラックパンツ。
今回は次シーズンに繋がるキーワード「クラッシュ加工ボトム」に注目します。

秋(9月)の目新しいボトムトレンドはブラックスリムです。
当初は加工なしのリジットタイプでありましたが、11月に入って
「クラッシュ加工」がまとまりとして確認できたというわけです。

デニムパンツについてはリジットタイプでは無く、ブリーチタイプが主で
シルエットもスリムでは無い点が押さえておくべきポイントです。

加工の種類はひざにハサミで切り込みを入れた様なタイプ。

今回確認したクラッシュ加工ボトムは8名です。
比率にすると4.3%で、
100人中4人がクラッシュ加工ボトムを着用していたという事になります。

偏差値に置き換えると70ポイント代で、
ファッション層の先端的な一部の人達に向けたアイテムという位置づけです。
(ファッション偏差値=10x(点数-平均値)÷標準偏差+50)






















Tweet:
【分析することの意味-1】
経営≒因果関係・・
求める結果に対してどの様な打ち手を取れば良いのか?を決めるのが経営で
因果関係が分かれば未来が変わると信じます。(デザインに分析を取り入れる理由)

2015年11月12日木曜日

アウトドアーミックス【登場】

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アウトドアーミックス【登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年10月31日(土)
気温:15度 曇り 14:00~15:30
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母数(N):128人
標本数(n):3人
















































(・∀・)ノ゛
スポーツミックストレンドの進化の方向性として、”アウトドアー”を取り上げておきます。
異なる複数の競技種目のウエアー・グッズとタウンウエアでミックスコーディネートされるイメージです。
全身を黒アイテムでコーディネートする「ブラックファッション」や「モノトーンコーディネート」が印象的。そして今後は「カラーアウター」へと広がって行くんだろうと思います。

素材トレンドで見ると、長らく続いてきたメルトンを代表とするウール系コート素材との対比効果で鮮度を感じさせます。また機能性を伴った張りコシのある風合いが、ボリューム感を出すシルエットトレンドにもマッチしていると思います。

今回観測できた、”将来のファッション性を感じさせるアウトドアーミックススタイル”の標本数はわずか3人でした。比率にすると2%で、イノベーター層(革新者・市場全体の2.5%)にあたります。

今後の動向が気になるルックテーマです。




2015年11月11日水曜日

Gジャン型ショートジャケット【登場】

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Gジャン型ショートジャケット【登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年10月31日(土)
気温:15度 曇り 14:00~15:30
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母数(N):128人
標本数(n):8/38人
























































(・∀・)ノ゛
Gジャンは2016年春に大幅に拡大すると予想しています。
形はベーシック。素材はリジット系が秋の主要傾向でした。
今回は新たに ”デニム素材からの脱却”の芽を取り上げます。
ブラックデニムがイチ押しで、バリエーションとして
カラーボトムの様なダークなワインレッドやグリーン、オレンジブラウンなどを押さえます。
ナイロン系ヘビーツイル等ミリタリー系素材群と、
アウトドアー・スポーツアウター系素材群、そして
カットソー素材は未確認です。
2016春のチェックポイントはディティール面での進化です。
2016年秋に向けて、スタンドカラーのGジャン登場可能性やシングルライダーズ風 Gジャンの出現有無について調べておく必要がありそうです。

この日、全アウターにおけるGジャンの割合は11%でした。
しかしショートジャケット(ブルゾン・アウター含む)に絞って見ると21%に上ります。
アウターカテゴリにおけるショートジャケット、ブルゾン比率が上昇している中、
Gジャン型のウエイトが2割あるという状況です。


2015年11月10日火曜日

ライダーズジャケットのデザイン化【登場】

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ライダーズジャケットのデザイン化【登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年10月31日(土)
気温:15度 曇り 14:00~15:30
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母数(N):128人
標本数(n):9/78人














































(・∀・)ノ゛
2015年9月-10月のアウタートレンドは何か?と問われて出てくる3つのキーワード。
1.ショートブルゾン、2.Gジャン、3.ライダーズジャケット(レザージャケット)。

今回78人のアウタールックを確認したうち、
9人がライダーズジャケット(レザージャケット)を着用していました。
比率にすると12%です。

ライダーズジャケットの範囲をもう少し広げ、レザージャケット とする事ができるならば、
市場の余白はもう少し広がるのではないかと思います。(フェイクレザーも含みます)
その様な前提・背景の中で2016年に繋がりそうな新鮮ワードを取り上げておきます。

 
1.「カラー化」...カラードレザー、ミリタリーグリーンやキャメル・ブラウン系でリニューアル。
2.「素材変化」...MA1素材がライダーズに使用されるイメージ。またはカットソー素材での置き換え。
3.「2次加工」...バックプリントやワッペン使い、ポイント刺繍など。
4.「ビッグフォルム」...ボクシーシルエットでドロップショルダー。

バックプリント・バック刺繍アウター【登場】

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バックプリント・バック刺繍アウター【登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年10月31日(土)
気温:15度 曇り 14:00~15:30
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母数(N):128人
標本数(n):10/78人

 
(・∀・)ノ゛
背中にデザインアクセントを置くというディティールトレンドをキャッチ。
まだ小さな芽ですが差別化要素としてメモしておきます。
ベーシックトレンドに対するアクセントの役割がありそうです。
ポイントで取り入れると効果的かもしれません。
ジャケットを肩にひっかける着こなしがトレンドですが、
バックプリント・バック刺繍を加えて
抽象化すると「背・背中に変化」となり、ここからさらなるデザインの幅が広がりそうな気がします。

モノ軸で見るとまた異なった見解となり、
バック刺繍の対象アイテムは、ブルゾンタイプとコーチジャケットタイプの2つ。
衿なしやロング着丈など、ベーシックな形をディティールでリニューアルする傾向と、
シルエットのビッグ化で変化を出す傾向があります。
今回は前者の中で新しい傾向をキャッチしたもので、
今後も期待できるものと考えています。

バック刺繍の原点はどこにあるのか?
1.「シノワズリー」スカジャン、ベトジャンン。
2.「アイビー・スポーツ」コーチジャケット。
2方向から、ストリートスタイルへと落とし込まれるイメージ。

この日、ファッション層でアウターを着用していた78名中、10名が
「バックプリント・バック刺繍アウター」を着用していました。
比率にすると約13%。
さらに「ブルゾン、アウター」に絞って見ると26%に上ります。



 




Tweet:
【「できること」につき合っていると、「本当にやりたいこと」ができなくなる】
「突破する=捨てる」ということ →「突破する力=捨てる力」
 → 捨てねば本当にやりたいことは出来ない。

2015年11月9日月曜日

ミドル・カーディガン【登場】

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ミドル・カーディガン【登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年10月31日(土)
気温:15度 曇り 14:00~15:30
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母数(N):128人
標本数(n):ニットカーディガン8/24人

















































(・∀・)ノ゛
ニットトレンド考察-2、今回はカーディガン。
今シーズン最大の特徴は、定番型Vカーディガンの姿がほとんど無く、
ミドル~ローゲージのアウター用途のカーディガンが主流である点です。

原宿ファッション層のニットアイテムにおける
カーディガン比率は33%でした。

コーディネートインナーはカットソーが多く、
秋のロンTルックの上にカーディガンを羽織るイメージです。

素材トレンドにも特徴があり
プレーンな表面感よりも凹凸感や地柄等の変化が必要で、
前者はブークレ糸使いや杢糸使い、後者はミドルゲージ以下で
オーソドックス(正統派)なケーブル柄からの脱却がポイントになります。

着丈は従来よりも少し長くなります。
トレンドを象徴する丈は腿~ひざ上丈です。



2015年11月6日金曜日

カットソーのタートル・ハイネック【登場】

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カットソーのタートル・ハイネック【登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年10月31日(土)
気温:15度 曇り 14:00~15:30
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母数(N):128人
標本数(n):7/44人




















































(・∀・)ノ゛
インナーの衿型が大きく変化し初めています。
シャツはスタンドカラーやカラーレスが登場・拡大方向にあり、
カットソーはハイネック・タートルネックが登場・拡大方向にあります。
昨年から一部のファッションリーダー層に見られたディティール変化で
今シーズン拡大フェーズに入るかどうかが決定するのだと思います。

カットソーを着用していたファッション層、44人のうち、7人がハイネックまたはタートルを着用していました。比率にすると約15%です。
意外に少ない?と感じられるかもしれませんが、実態とは大体この様なものなのかもしれません。

今後、カットソーのタートル・ハイネックが拡大するか停滞するかを占う指標は、
スタイルよりもアイテム間コーディネートの動向にあると考えます。
分析材料は以下のとおり。

●コーディネート(説明変数の洗い出し)>
秋1:レザーショートJAC + タートルインナー
秋2:チェスターコート + クルースエット + タートルインナー
冬1:中綿ショートJAC + クルーニット + タートルインナー
冬2:チェスターコート + クルーニット + タートルインナー

●影響するアイテム(相関を見つける)>
1.「アウター」の種別構成比
2.「クルーニット」の着用率

●企画テーマ設定(アルゴリズムをつくる)>
ディレクションワーク

 
 


Tweet:
「街のリアルを分析する」ことと「データとトレンド志向」とは全く違うと考えています。
後者には「自社」が内包されており、
「自社のデータ分析と自社分析から得られたトレンド志向」だと思うからです。

2015年11月5日木曜日

ジャカードニット【登場】

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ジャカードニット【登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年10月31日(土)
気温:15度 曇り 14:00~15:30
対象:マジョリティ層中心
メンズ母数(N):128人
標本数(n):ニット4/24人










































(・∀・)ノ゛
10/末のニットトレンド考察。
今シーズンはハイゲージが飛んで、ミドルゲージから始まった感のある
ニットアイテムであります。
「カラーニット」「地柄の変化」「タートルニット」などが9-10月のキーワードでした。
そして今回「ジャカードニット」を追加することになります。
多くが”フォークロアテーマ”を背景とするもので、
「プリミティブ風幾何柄」「ノルディック」が新鮮に映ります。
原宿のマジョリティ層が着用していたニットアイテム24点中4点、17%が
ジャカードニットでした。
今後、この比率は上昇してゆくことと思います。
幾何柄の配色(色)についてメモしておくと、
シャツの格子などで「ダークカラー」配色の傾向がありますから、
ジャカードニットにおいても同様の考え方でガーメントのデザインができると思います。


 

 
 


Tweet:
ストリートリサーチは、
現実世界を観察してどこが重要か?を抜き出す作業。
一旦モデルが出来るとあとは自動化できるはず。

2015年11月2日月曜日

ヨーロピアンカジュアル【拡大】

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ヨーロピアンカジュアル【拡大】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年10月31日(土)
気温:15度 曇り 14:00~15:30
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母数(N):128人
標本数(n):25人

















































(・∀・)ノ゛
日本人のファッション根底にはAC(アメリカンカジュアル)があり、
トレンドとしても長らく主役の座を張っております。
今回はスタイル変化に対する考察です。

歴史を振り返ると、ACに対してEC(ヨーロピアンカジュアル)が存在しており、
今シーズン、ECテイストを感じさせるルックが増えたような気がします。
またEC(ヨーロピアンカジュアル)には2種類あって、
現在は「フレンチカジュアル(FC)」が対象となります。

ACとEC間には明快な区分けが無いのですが、
ACがドレスアップとすると、ECはドレスダウンが基本。
エレガント(ドレス)な要素を必ず併せ持っていることが条件です。


写真:
1.タイトめ&リジットな黑Gジャン+ブラックスリムパンツ。
2.リジットデニムときれいめワッフルボーダーニット。
3.シンプルな白黒ルックの中に1点、明るい色のショートジャケットを取り入れる。
4.シンプルな黒ルックの中に1点、明るい色のゆったりニットを取り入れる。
5.黑ジャケットに無地のタートルインナー。
6.ロックなブラックルック。ビッグ&タイトの新鮮フォルム。
7.シングルライダーズに白無地のタートルインナー細見ルック。
8.白シャツを取り入れたモノトーンカジュアル。

上記の中でFC (フレンチカジュアル)についてエッセンスを抽出すると以下のとおり。
シルエット:フィット&リラックス。
アイテム:細身のステンカラーコート、Gジャン、テーラードタイプジャケット、ショートジャケット、
シングルのライダース、白シャツ、細かい柄のシャツ、ハイネック、タートルネックのインナー。

用語:
AC (アメリカンカジュアル)
EC (ヨーロピアンカジュアル)
FC (フレンチカジュアル)

























Tweet:
【デザイナーはいらない?-2】
ビッグデータ解析・AI至上主義がもらたすのは、
「考えなくなるデザイナー」問題だと思います。そして
人間が考える必要が無くなるからデザイナーはいらなくなる。。。
AI化で売上は上がりそうですが、同時に多くの問題を含んでいる様に感じます・・

ブルゾン【拡大】

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ブルゾン【拡大】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年10月31日(土)
気温:15度 曇り 14:00~15:30
対象:アーリーマジョリティ中心
メンズ母数(N):128人












































(・∀・)ノ゛
10/末 秋のアウタートレンド検証。中-重衣料をアイテム8種類に分けてそれぞれの比率を見てみると、ブルゾンは約20%のウエイトを占めていました。
ここで言うブルゾンとは、リブ等で絞られた裾、腰上丈のデザインが対象です。(Gジャンタイプとライダーズジャケットは除外)

ブルゾンにまつわる分析の目的は、
MA-1を出発点とした進化の過程・現状の確認とブルゾンというアイテムの今後の方向性を占うことです。

8アイテムの明細は以下のとおり。
1.テーラージャケット10名、
2.ショートジャケット17名、
3.ブルゾン16名、
4.アウター5名、
5.コート16名、
6.ベスト0名、
7.カバーオール系3名、
8.その他11名。






















原宿のファッション層 10名中2名がブルゾンを着用していたことになります。

ブルゾンのデザイン傾向は、
「脱MA-1デザイン」と、「MA-1からの進化」に別れ、
前者は素材の変化で遂行され、後者はカラーレス化(衿なし)等で実行されている。。。という見方ができそうです。

今回の評価ポイントは、脱MA-1デザイであります。
今シーズンは大きく見ると「無地化」と「色バリエーション追加」で、
小さなところでは「プリント地」「デニム使い」「スポーツアウター地使い」などが新しい変化。