2014年4月10日木曜日

レザージャケット・日中間比較レポート

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レザージャケット・日中間比較レポート
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[レディス]中国浙江省・トレンドチェック
期間:2014年03月23日(土)
気温:20度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
レザージャケットは2014秋冬に再現する可能性が高いアイテムであります。
日本においては一過性「トレンド」としての意味合いが強く、
中国においては毎年一定数が存在する「ベーシック」の意味合いが強いという認識であります。
以上を基礎情報として、2国間で同アイテムを比較してみます。

●ルック・着こなし方:
日本(原宿)の場合、
ファッションタイプで見ると、ロマンチック、エレガント、カジュアルのミックススタイル。
さらにスポーツ、ロックなど複数のテイストが重ねり、タイプ分類することが難しい。
アメカジをベースとしたリラックスシルエット。レザージャケットを肩に羽織る着こなし方に注目。
マニッシュTOPS、フェミニンBOTTOMS。
中国(金華)の場合、
ファッションタイプで見ると、エレガンス系、カジュアル系、比較的分かり易い2方向を確認。
前者はOL系、後者は学生系というイメージ。
ヨーロピアンなテイスト、フィットシルエット。日本との差異は大きい様に見えます。


●アイテム・ディティール:
日本(原宿)の場合、ライダーズジャケットが人気。
シルエットはフィット系、オーバーシルエット系の2タイプが存在し、
最終志向するファッションタイプによってシルエットが左右されるイメージ。
中国(金華)の場合、ノーカラー(衿なし)、ジャケットタイプである点に注目。
原宿のような、ライダーズ姿は希少でありました。
そもそも、このアイテムの着用者層はファッションリーダーでは無い様に見えた点も押さえておきたいと思います。




●コーディネートアイテム/ボトム:
日本(原宿)の場合、スカート合わせが今シーズンの旬。シルエットはミニフレアーが【登場】。
シフォンやチュールのシアーなギャザースカートが【復活】。
ショートパンツは新シルエットで【復活】。新シルエットとは、ハイウエストやキュロットタイプなど。
中国(金華)の場合、Gジャンルックと同様にフィットボトムが主流であります。
夏になると生足ショーパン姿が氾濫する国でありますが、写真の様な「ストッキング+ショーパンツ姿」は
この時期のおしゃれであると見れそうです。

 
 

2014年4月9日水曜日

デニムルック・日中間比較レポート

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デニムルック・日中間比較レポート
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[レディス]中国浙江省・トレンドチェック
期間:日>2014年03月28日(土)中>2014年03月22日(土)
気温:日>20度 晴れ 中>21度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
”グローバル市場を目指す”ためには、
「差異を認めて乗り越える」作業が重要だと思います。
そのためには正しい情報が必要で、事実を下敷きにしたPDCAであることが望ましい。
ここまでは誰もが出来ます。問題はこの先。継続であります。
さて、今回は「デニムルック」の日中間比較レポート。
街という広い単位で捉えた定性情報であることもポイントで自社の店頭・定量情報と重ねてウオッチすると効果的。
分析プロセスも1つ段階を増やし、「マクロ」→「ミクロ」となります。
まずはマクロ。
ワールドトレンドとしての「デニム復活」があり、
それぞれの国(都市)の習慣、原則、信念などに支えられた”価値観”が、
アイテム、ディティール、コーディネート等に表出されている。と見ることにしています。
つぎはミクロ。
個別アイテム毎に、細部を突き詰めてゆくという作業。
素材、カラー、加工、シルエット、着こなし方など
何故?何故?と質問を繰り返しながら、深く深く掘ってゆきます。





●アイテムの比較。
日本(原宿)は、
 Gジャン型であるなら”ビッグシルエット”が新しい。
 一部、ボディコンシャスルックの浮上とともに、フィットシルエットのデニムジャケットも見直される、というイメージ。
中国(金華)は、
 Gジャン型であるなら”フィットシルエット”が主流。
 エレガンス、ボディコンシャス、カジュアル、適用されるタイプはバラバラ。
 アイテム先行、コーディネートは2の次というイメージ。






●コーディネートアイテム/ボトムの比較。
日本(原宿)は、
 ミニ丈のフレアースカートが【登場】。
 タイトスカートが【拡大】。
 シフォンやチュールのシアーなギャザースカートが【復活】
 ソックスを合わせる点が独自性であります。
中国(金華)は、
 大胆に言うと、夏はショーパン、秋冬はレギンス。というのが中華スタイル。
 フィットボトムが独自性であります。
 このシーズンはスカート+レギンス等の”重ね着”が存在していました。
 気温は20度(日本は21度)でした。


2014年4月4日金曜日

スエット人気爆発!

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スエット人気爆発!
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[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月28日(土)
気温:21度 晴れ
対象:マジョリティ


(・∀・)ノ゛
スエット(トレーナー)人気が爆発しています。
”スクールガール”の急上昇が背景にあり、アイビールックを象徴するアイテムのひとつが
トレーナーであります。

またその他の要因として、「スポーツミックス」「プルオーバー」など複数のキーワードが
スエット(トレーナー)人気に紐づいていることが分かります。

ところで、今回はスエットの話しをするのではなく、
スエット人気が爆発するに至った流行の構造を主観的・側面的に考えてみたいと思います。

脳細胞に例えるなら、
「トレーナー」に反応するニューロンの発火・連鎖体系が
幾つもの要素に支えられている・・・的なイメージであります(超主観的)。

言い換えると、
トレンドは、自己同一性(セルフ・アイデンティティ)から生れるのではなく、
個とその周辺の関係性から生れるという考え方。(ニューロン発火の連環)

これはファッションのリーダーとフォロワーの関係で、
流行は彼等の関係性、相互作用から創出するものと理解しています。

そうであるがゆえに、
流れを継続的に観察しておく必要があり、
少しの変化を敏感にキャッチし、次の一手、次の行動に素早く移すことが大切で、
その次のニューロン発火現象を、論点先取り的に、手の内に持っておくことができるのです。

以上、ひと言で言いかえると、
”この世界の全ては多様性の中に繋がっている”

なんて

2014年4月3日木曜日

カジュアルセットアップ 再び

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カジュアルセットアップ 再び
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月28日(土)
気温:21度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
2014年は 「カジュアルセットアップ」 から よりエレガントなタイプに変化してゆく空気を感じていました。
例えば、スーツ地を使ったイーシパンツとシャツジャケットのセットアップ。
実際、ストリートではカジュアルシーンで着るスーツルックがリーダー層・マニア層で確認できます。
が、今日のテーマは逆のベクトルであります。

ここでいうベクトルとは、”方向と大きさを持った量”であります。
「セットアップ」ベクトルの種類には「カジュアル」「エレガンス」の2つがあり、
「カジュアル・セットアップ 」は2013年をピークとし面積が縮小傾向。
「エレガンス・セットアップ 」は2014年に拡大傾向・・というのが大枠のイメージです。


さて、
2014年春版の「カジュアル・セットアップ 」はデザインが2013年とは異なります。
今回取り上げた写真は以下の3タイプ。
1.”ミリタリー調素材使いのセットアップ”
2.”ジャカード風素材使いのセットアップ”
3.”麻杢調の外観・トーン違いで合わせたセットアップ風”
素材xシルエットのマッチング更新で、2013年には無かった新しさが表現されている と見ると、商品開発の参考になりますよね。

2014年4月2日水曜日

”無地柄”素材トレンドに注目!

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”無地柄”素材トレンドに注目!
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月28日(土)
気温:21度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
”素材のデザイン化(素材のファンシー化)”が進んでおります。
2013冬のキーワードは「もこもこ」「毛」などがトレンドの芽として【出現】し拡大しました。
2014春は「ジャカード」「凹凸(組織変化」「エンボス」が【拡大】初期の時期に入ったと考えウオッチしています。

さて今回の写真は”無地柄”をテーマとしています。
”無地柄”は「ジャカード」そして「エンボス」へと分岐します。

とことで、
”素材のデザイン化(素材のファンシー化)”の裏側には、
”アイテムの簡素化(ミニマル化)”があり、
コインの裏表のような関係であると言えるかもしれません。

表と表(素材のデザイン化とアイテムの複雑化)は胃がもたれます。
しかし裏と裏も腹ペコでだめで、やはり表と裏の関係でバランスされている事が望ましい。
また、これら素材とトレンド・ワードを拡大解釈すると、
もっとデザインの幅を広げることができます。(もちろん実売に則した形で)
一例をあげると、「エンボス」の拡大解釈。
黑のMA-1に、黒のキルト刺繍を部分的にあしらったり、黑のさがら刺繍でレタードしたり。

2014年4月1日火曜日

ダブルフェイス・リバーシブル

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ダブルフェイス・リバーシブル
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月28日(土)
気温:21度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ周辺


 


(・∀・)ノ゛
2013年頃からの素材トレンドとして、ダブルフェイス が挙げられます。
そして拡大解釈としてのダブルフェイス。
2014年春、アイビー、スクールを目新しく見せるひとつの要素として捉えます。
イノベーションのベルカーブは 【拡大】
着用者層は【リーダー】と【フォロワー】の両者が存在。

写真(左)メンズは、ブルーが新鮮なブルゾンルック。
トラッド&スポーツなデザインであります。
インナーはスエット。

写真(右)レディスの方は、ギンガムチェックと無地の「ブロッキング」で、
「インサイドアウト」的な狙いを感じます。