2014年3月27日木曜日

ハイネック! ディティール確認

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ハイネック! ディティール確認
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月13日(水)
気温:16度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
ディティールトレンドの確認です。
”ハイネック”は、2013年秋冬の「発生」ディティールでした。
2014年3月に入ってどうか? 状況を確認し未来を予想するための一助とします。
画像合計6名(男3女3)。

ハイネックの適用アイテムは、セーター、カットソー。
衿の高さには種類があります。

1-ミニハイネック 3.5cm
2-ハイネック 5.0cm
3-タートルネック 12.0cm
(以上寸法、目安)


今回の注目ポイントは、
レディス、ボーダーインナーの2名の衿の高さ。
ミニハイネック 3.5cmです。

まだ少数ではありますが、ステータスは「前兆」。
採用者層は「ファッションリーダー」であります。
メンズでは未だ確認できていませんが、今後広がりの可能性があるディティールだと思います。

”シャツ+プルオーバー”コーディネートトレンド

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
”シャツ+プルオーバー”コーディネートトレンド
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス・メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月13日(水)
気温:16度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
コーディネートトレンドの確認をします。
今回のテーマは”シャツ+プルオーバー”。
男女ともに見られるもので、”Ivy、プレッピー”トレンドが背景にあります。
また”シャツ+プルオーバー”の組み合わせは2013年秋頃からメンズ間で人気だったのですが、
2014年3月頭頃(春)からレディスでも多く見られるようになった、というのが感想であります。
もちろんレディスの ”シャツ+プルオーバー”は、Ivy、プレッピーに限定されるものではありません。

レディス「タイプ+テイスト」分類:
「カジュアル系→60s風味レトロ」・・・ギンガムシャツ+ニット+真珠ネックレス。
「カジュアル系→80s風味アメカジ(ボーイッシュ)」・・・白シャツ+スエット。
「カジュアル系→80s風味アメカジ(ガーリー)」・・・ビッグギンガム丸衿+キャラクタースエット。




あとがき~

ところで、
ファッションのタイプ分類が本当に難しくなったと思います。
「伝統的なマーケティングツールが使えなくなったのだ」と言うのは簡単なのですが、果たしてそうでしょうか。
例えばファッション誌を配置し区分けした「ジャンル別分類マップ」。

これをマーケティングツールと認めるかどうかは別の話しになってしまうので避けたいと思いますので、ここでは ”アパレル業務の中で良く用いられているマーケティングツール”としておきます。

さて「ジャンル別分類マップ」を使って分類を行おうとすると、
すぐに立ち止まってしまうという事態に遭遇します。
研究者でさえ(もしかすると研究者だからなのかもしれませんが)先に進めなくなってしまう事が多々あります。

理由は簡単でした。
手法が合っていないのではなく、
ツールが合っていないのです。
タイプ分類に限って言うと、
いま必要なツールは「抽象度の高い分類マップ」です。
そう、「ジャンル別」ではなく「タイプ別」なのです。

最初からそう、書いてあるじゃないか!と怒られそうであります。
まるで言葉遊びのようになってしまうのが嫌なのですが、
「タイプ別」「ジャンル別」「テイスト別」と、言葉の違いを定義して於かねばなりません。

「タイプ別」分析をしなければならないのに、「ジャンル別」ツールを使って分析を試みている場合があまりに多いと思います。
そうなってしまっている理由も理解しています。
が、ここはいま一度原点に戻らねばならない時期に来ているな、と感じた今日でありました。

春のカラーチェック~ホワイト~

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
春のカラーチェック~ホワイト~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月13日(水)
気温:16度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
2014春のカラートレンドを確認しています。
今回取り上げるのは”ホワイト”または”エクリュ”。
スプリングコート等のキーアイテム、または
全身をホワイト系で統一したコーディネートが見られました。
写真合計5名(男2、女3)。


チェックポイント:
【メンズのホワイト】
”白シャツ”。ビッグシルエットであるのが共通点。
1人は全身を白で合わせたワンカラーコーディネート、もう一人は
白~エクリュ~ブラウンと足元に向かってグラデーションになっています。
とりわけハーフパンツの柄(レオパード)の配置が面白い。
レオパードをブランドの打ち出す柄(シーズン柄)に置き換えてみると、イメージし易いと思います。
もしこのコーディネートパターンを採用するとしたら、
この次の行動が自ずと決まります。


【レディスのホワイト】
レッグウエアは、白タイツまたは白ソックス。
カラーコーディネートで見ると、白と黒(+グレー)をベースにおき、
ブルー(サックス)をアクセント色としている点に注目できます。
ブルーの部分はブランド毎に打ち出すカラー(独自テーマ色)でも、ゼネラルトレンドからの落とし込みでも、
どちらでもかまわないと思います。

柄セーターの拡大 @3月前半

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
柄セーターの拡大 @3月前半
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ・レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月13日(水)
気温:16度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ周辺
 



(・∀・)ノ゛
突然16度まで気温が上がった今日は、春の初期傾向確認には最適のシチュエーションでした。
(前日までは9度前後が続く)
いくつかの前兆が確認できたのですが、今回とり上げるテーマは「柄セーター」。
男女ともに見られるもので、”派手柄インナーをアクセントに使ったコーディネート”で括ることができます。
(上着を脱いで柄セーター姿になっている写真も入っています)写真数:男4、女2。

「柄セーター」の商品ライフサイクル曲線におけるステータスは「前兆」と「拡大」の間。
採用者層は「ファッションリーダー」であります。
初速度は強く、飛距離はそこそこ長いのではないかと予測しています。



あとがき~
私はファッションという現象を、ファッションリーダーとフォロワーとの関係性から
想像し仮説構築することが使命であります。
ひとつの現象や流行商品を、表層的・単独で判断することには意味が無いとする立場であります。

たとえば、
原宿ストリートで瞬間的に確認した情報 ”点”を、流れで捉えることを繰り返していると
だんだんと ”放射線”になってゆきます。
そして未来の流行の基となる ゼネラルトレンド を分析し、重ね合わせると立体的になります。

また採用者層を評価するということは、最終的な ”結合パターン”を予測するための基礎研究であると信じています。

ファッションリーダーの内面の発火現象が、周囲との関係性によって変化することは、
今までの経験値で私の内部にしっかりと存在しているからです。

デニムルックに注目!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
デニムルックに注目!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス・メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月08日(土)
気温:9度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
2014年春のトレンド素材としての「デニム」。
注目アイテムとしての「Gジャン」。
もう少し広げてみると、時代背景としての「80s末~90s頭」。
今回撮影したデニムルックは合計11名。

テイストで分けてみると、
「ガーリー」3名
「モードミックス」3名
「カジュアル」4名(内メンズ1)
でした。

注目すべきルックは?
左端のマニッシュなGジャンルックです。
このルックの場合、ポイントはGシャンというよりはスカートです。
”張りのある合繊系または複合素材”使いで、
ナイロングログランや高密度織物、ボンディング、ラミネート素材を使ったフレアースカートが新鮮。
そこにもうひとつの注目アイテム「Gジャン」をVシネマ風着こなし(昭和のチンピラ風の意味)で合わせている点です。

2014年3月14日金曜日

ペアルック復活?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ペアルック復活?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月12日(水)
気温:16度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
春の傾向をいち早くキャッチしようと、16度の陽気となった12日に調査を実施しました。
今回の調査で気が付いたのが「ペアルック」の存在です。

周期的に現れる現象であり、また社会背景とも関係している現象であると理解しているのですが、
なぜ今また私の目に止まったのだろう?少し不思議に思ったのです。
しかし目に止まった理由の解明は簡単でした。着用者層にあります。

瞬間的に見られるタイプの、いわゆるファッションマニア系でも、コスプレ系でもなく、
”中の中”あたりのごく一般的な人たちであります。
つまりファッションピラミッドにおける”ヒューマンパワー”の構造では無い様に\見えます。
ファションじゃないのに気になるの?
はい。もう少し背景を説明しなければ分かりませんよね。
ヒントは”社会背景とも関係している現象である”という視点です。

ここはも少し時間をかけて考えてみないといけませんから、
今回はまず現象を押さえておくに留めておきます。

2014年3月13日木曜日

エレガンスvsマニッシュ!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エレガンスvsマニッシュ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月08日(土)
気温:9度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
原宿ストリートにおける「エレガンス」と「マニッシュ」の対比構造に注目しています。
対象年齢は20才前後(見た目年齢)。
前者は別の機会に採り上げるとして、このレポートでは後者に焦点を絞ります。
テイスト分類することが年々難しくなってきた昨今でありますが
腑分けしてゆくためにまず、大まかに2つのマニッシュで区別する必要があります。

それは
1.「マニッシュ」
2.「ボーイッシュ」
であります。

「フェミニン」に対する「マニッシュ(マスキュリン)」、
「ガーリー」に対する「ボーイッシュ」である。
と付け加えるとさらに分かり易くなるでしょうか。

これはミックススタイルの基礎構造となる概念でもあり、
ここを押さえたうえで、”崩す”技を身につけた人物がファッションリーダー層に共通してみられる素養であると理解しています。
(しかしコーディネートを”関数(function)”で見ると指標にはなりますが未来創造性からすると完全ではありません)


さて、簡単な演習をしてみます。
まず素材の準備。写真のルックをキーワードで分解し列記してみます。
1.【マニッシュ】・・・「ちんぴら羽織り」「黑の革ジャン」「白シャツ」「スラックス」「テーラーコート」
2.【ボーイッシュ】・・・「MA-1」「ショートパンツ」「紺色ベスト」
3.【フェミニン】・・・「フレアースカート」「黑レーシーソックス」
4.【ガーリー】・・・「白ソックス」「カチューシャ」

次にデザインのロジックツリーを準備し、
シーズンコンセプトMAPをチェックします。

さて、料理の材料が揃いましたね。
次は料理人の腕の見せ所です。
(料理とはデザインを行うことです)

2014年3月12日水曜日

スーツルックに注目!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スーツルックに注目!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月08日(土)
気温:9度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
カジュアルシーンにおけるスーツルックに注目します。
セットアップと異なる点はよりエレガントに、よりモードに、という感覚的なもの。
素材面で見ると、セットアップがカジュアルタイプであるのに対し、スーツはスーツ地。
例えば前者が麻や綿であるのに対し、後者はウールや合繊系の素材群。

スーツルックを新しく見せるための要素は何でしょう?

第一に「シルエット」。
写真では、”ビッグフォルム”が2名確認できます。
もう1点、両者に共通するのは、”スーツ地”であること。

まとめますと「”スーツ地”で”ビッグフォルム”の”スーツルック”」となります。
着用者層は「ファッションマニア」「ファッションリーダー」が混在。
プロダクトライフサイクルにおけるステータスは「発生」。

一般的に相対で見ると分かり易いですから、
彼等をピラミッドの頂点とした場合、紺色スーツの写真は「マジョリティ」であると見られると思います。

しかし、絶対数で見ると事実は必ずしもそうではありません。
ここは恐らく商売のポイントで、
定性情報と定量情報をうまく取り入れて、ブランディング志向のMD構築を実行できる条件であると考えています。

私の言う定性情報とはもちろん、
「人を見る・関係性を想像する」という意味での定性情報であります。

2014年3月11日火曜日

トレンチコートに注目!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
トレンチコートに注目!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス・メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年03月08日(土)
気温:9度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
2013年のヒットアイテムはコート。男女ともに見られたコートルックですが、
その中身はそれぞれに特徴があり、整理することで現状の構造を理解し、
自社の商品企画・開発に役立てる等、利益に貢献することができると思います。

今回の街頭調査では、5つの要素でコートトレンドを捉えることが出来ました。
情報収集・分析を毎週積み重ね、流れで見ることによって
自社の数字からは見えてこない”何か”を見ることができる。
これが私の姿勢・構えであります。

さて、レポート第一弾は「トレンチコート」です。
まずこのアイテムのステータスは「前兆」から「発生」に移動したくらいの位置。
初速度は強め。
着用者層は幅広く、リーダー層も存在していると思います。

デザイン面での面白さは、「プリント入りのトレンチコート」。
アウターのデザイン化傾向が、2014年2月に確認でき、「ブロッキングコート」と並び
「プリントコート」に注目することができるというのが背景です。

2014年3月7日金曜日

POPなミリタリーミックススタイル

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
POPなミリタリーミックススタイル
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス・メンズ]東京・冬のトレンドチェック
期間:2014年02月13日(土)
気温:10度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
MA-1を代表アイテムに、”ミリタリーミックススタイル”に再注目します。
中でも新しいのが「POPなミリタリー」であります。
今回は3つの写真から、キーワードを浮かびあげる”感性を言語化する”作業を行います。


写真1:左)
”ミリタリー+POP+フェティッシュ”。
MA-1と柄パンツとレザー帽の組み合わせ。
注目アイテムは「プリントパンツ」で、ゆったりとした腰回りから裾に向かってテーパードしたシルエット。
カラフルでPOPなプリント入り。裾をロールアップして足首を見せる着こなし方。

写真2:中)
”ミリタリー+POP+フェミニン”。
MA-1とプリントタイツ、プリントTシャツとレーシースカートの組み合わせ”。
注目アイテムは「オーバーサイズのMA-1」で80Sっぽさを強調する役割を果たしていると思います。


写真3:右)
”ミリタリー+POP+ロック”。
モッズコートと白タイツ(男です)+グラムロックなプラットフォームブーツ