2015年9月30日水曜日

コーチジャケット【再登場】

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コーチジャケット【再登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月26日(土)
気温:23度 曇り 13:40~15:10
対象:アーリーマジョリティ中心
母数: 66名
標本数:3名



(・∀・)ノ゛
今春に【登場】したコーチジャケットが秋に再浮上しています。
このアイテム自体は2シーズン位前のコレクショントレンドでした。

アパレルビジネスは”短期集中型である”と聞きます。
短サイクルでトレンドが変わり、しかも売れ筋は集中するという意味ですが、
ストリートを終点、コレクションを出発点とし、逆算してみると
アイテムトレンドは ”実はロングテールである”と思います。

現在・今後益々”旬”をキャッチするタイミングが重要で、
SNSのテキストマイニングなどデジタルマーケティングに投資する企業も増えていると聞きます。
私はリアル空間の情報を分析していますが両者は補強関係にあると思っています。

それはさておき コーチジャケット。
春のスポーツミックススタイルから、秋は新規に「モードミックス」タイプが登場しました。
スポーツが主役なのでは無くモード(調)が主役であります。

今回確認したのは偶然にも白黒ルックのみ。
羽織りアイテム全体におけるコーチジャケットの比率は 4.5% 。

当リサーチはファッション層以外を外れ値としあらかじめ除外していますから、
ファッション層 47.5%範囲のうち、
10人に0.45人がコーチジャケットを着用していることになります。

ファッション層とは、イノベーター理論でいうと
アーリーアダプタ13.5%+アーリーマジョリティ34%=47.5% (イノベーター2.5%除外) の人達です。


過去の関連エントリー:
2015/04/24  コーチジャケットに注目【拡大予感】
http://www.apalog.com/street_research/archive/2225

2015年9月29日火曜日

ジャケットルック【拡大】

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ジャケットルック【拡大】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月26日(土)
気温:23度 曇り 13:40~15:10
対象:アーリーマジョリティ中心
母数: 66名
標本数:7名


(・∀・)ノ゛
秋の羽織りもの傾向です。
まず全体を大きく眺めると「ミリタリー・ワーク」テーマが先行しており、いっぽうで
「エレガンス・クリーン」テーマの存在が浮かび上がってきます。
両者は車の両輪の様な関係であったという見方もありますが、
実際は「エフォートレス」の複雑系が広がっているような感覚であります。
その中でジャケットルックは「エレガンス・クリーン」に属しています。
以上が感覚値。
(「分けがわからない」時は 2テーマが存在する点だけ知ってください)

次に数値面で見ると、全羽織りアイテムのうちジャケット比率は約10%でした。

当 分析目的は商品開発ですから、
ファッション層以外と判断した人物は”外れ値”としてあらかじめ撮影から排除しています。
(ファッション層=アーリーアダプタ13.5%+アーリーマジョリティ34%=47.5% ((イノベーター2.5%除外))


さて、
イノベーター理論で言うと「ファッション層47.5%範囲のうち、
10人に1人がジャケットを着用している」ことになります。

写真を見てみましょう。
ジャケットルックにある程度共通してみられた特徴として、
パンツシルエットがスリムフィット型である点に着目します。

ボトムトレンドの主役はイージースラックスなテーパードシルエットで、
”ジャケットルック以外”で確認しています。

ジャケットのシルエット自体に大きな特徴は感じられませんでしたが、
肩パッドの入ったすっきりシルエットに寄ってゆく気がします。
それとは逆に素材のカジュアル化、軽量化は継続しています。

インナーはプルオーバーで、今後ハイネック・タートル比率が増加すると予想。
コーディネート含め全体的な”崩し方”に工夫が凝らされる方向性にあると思います。

2015年9月28日月曜日

肩羽織りジャケット【拡大】

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肩羽織りジャケット【拡大】
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[レディス・メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月19日(土)
気温:27度 晴れ 13:20~14:40
対象:アーリーマジョリティ中心
母数: 175名
肩羽織り:12名
 
 


(・∀・)ノ゛
袖を通さず肩に乗っける(ひっかける)・・「肩羽織り」は
着こなし方のトレンドであります。
2015春はカーディガンを中心に拡大し、秋はジャケット中心に拡大中という流れです。
今回の調査結果では母数175名に対し肩羽織りジャケットが12名。
比率にして約7%でした。10人居たら0.7人が肩羽織りしていることになります。


さらにファッション層に絞って計測しなおすと、肩羽織り比率はさらに高まる事を追記しておきます。
ファッション層を対象にしているブランドにとって有効であるという事ですね。
上記は男女ともに見られる着こなし方のトレンドで、
現在のホットアイテムはGジャンの様です。

他にもショートブルゾン、ミリタリージャケットなどトレンドアイテムが有りますが
GジャンはOLエレガンス層の指示を受けており、着用者の幅が他のアイテムと比べてより広いというイメージ。

いっぽうでカーディガンを肩羽織りするのは少数派で、何よりも
カーディガン自体が減少傾向にある様にも見えます。
この点は実測値でもう少し深堀りしてみる必要がありそうです。

2015年9月26日土曜日

メンズのワイドパンツ【登場】

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メンズのワイドパンツ【登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月19日(土)
気温:27度 晴れ 13:20~14:40
対象:アーリーマジョリティ中心
母数:104名
ワイドパンツ:6名



(・∀・)ノ゛
レディスで先行しているワイドパンツ。
9/19の調査統計では10人中1.9人がワイドパンツまたはガウチョパンツを着用していました。
いっぽうメンズはどうか?が今回のテーマです。

結論から言うと「まだ全然浸透していない」です。10人中0.5人の着用率で、
イノベーター理論で評価するとメンズのワイドパンツは
アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)で市場全体の13.5%以内の範囲です。

GUレディスは ワイドパンツ・ガウチョパンツを打ち出しているのに対して、
GUメンズの打ち出しはジョガーパンツ、イージーパンツである点を見ても、
メンズにおけるワイド系パンツシルエットの特殊性、市場での位置づけが垣間見えてくるようです。
以上がメンズワイドパンツに対する現在位置の確認。では今後はどうか?

私の場合は街のリーダー層(らしく見える人物等)を見ます。
ちなみに街のリーダー層を一言でいうと「SNSやツイッター等で拡散される側に居る人物」です。

メンズワイドパンツの見通しは、
マジョリティ層(多数派)まで広がるのにはもう少し時間がかかりそうな気がします。
今後も人(着用者層)と数字(統計)で継続ウオッチしてゆきます。

2015年9月24日木曜日

秋のワイドパンツ・ガウチョパンツ【拡大】


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秋のワイドパンツ・ガウチョパンツ【拡大】
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[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月19日(土)
気温:27度 晴れ 13:20~14:40
対象:アーリーマジョリティ中心
母数: 74名
ワイドパンツ: 14名





(・∀・)ノ゛
秋のガウチョ具合はどうでしょう?に対するレポートです。
9月に限って言うとワイドパンツとガウチョパンツの混載状態で、
秋素材に変更されていて、ディティールにバリエーションが生まれ、
まだまだ着用者数・鮮度ともに健在であります。

今回の調査結果では母数74名に対しワイドパンツ+ガウチョパンツが14名。
比率にして約19%でした。10人中1.9人がワイドパンツまたはガウチョパンツを着用していることになります。
すごいですね。

秋はワイド&クロップドが新鮮で、無地中心。一部で柄ものが見られます。
柄ものの中ではスーツストライプがファッションリーダー層で確認。
ツイード調タイプも見らました。

未来予測も兼ねてもう少し深堀りするならば、
商品開発のアプローチを使ってみるのも手だと思います。
例えば2016年秋冬のテキスタイル傾向から逆算してみると、素材使いについて仮説が立てられます。
そして2015年秋冬のストリート実態を月次で検証しながら修正を重ね、2016年の商戦に照準を合わせます。



追伸:
私はデザイナーにも分析力が必要な時代で、今後10年で加速すると思っています。
理由は「納得解」を導き出し個々を「繋げる力」で経済を回す時代だからです。それができなければプロとしての存在理由が無い・・・とまでに、厳しく思っています。

そして「今後10年間、約60%の職業が消滅し新しい職業と入れ替わる」と言われる現在、未来のデザイナーが目指すべきはデータサイエンスの知識体系とUI・UXを意識したコミュニケーション力の強化で、 ”スキルセットの革新”だと考え行動しています。

2015年9月18日金曜日

秋のワンピース【登場】

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秋のワンピース【登場】
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[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月12日(土)
気温:27度 晴れ 16:15~17:30
対象:アーリーマジョリティ中心
母数:171名


(・∀・)ノ゛
1枚で着るワンピース姿が増加している様に見えます。
ストリートトレンドを流れで見ると、シンプル&ベーシックなミニマルトレンドがあり、
無地のプルオーバーというアイテムがあって、
ロング着丈トレンドがあり、秋が来て、無地ワンピースが浮上した。と言えるかもしれません。

ジャケットやカーデを肩に羽織る着こなしトレンドにも合います。
現在 無地ワンピースルックそのものに目新しさはあるのですが、

他にも要素を挙げると、
1、カーキ、オリーブ色であること。(2015シーズンテーマ「ミリタリー」が背景)
2、マキシ丈であること。(丈長トレンドが背景)
が挙げられます。

ワンピースをアイテム比率で計測するとまだまだ低い様ですが、
来春夏・来秋へと繋がる可能性はあると思いますので、今回はタイトル名だけでも覚えて貰えればと思います。


2015年9月17日木曜日

詰まりネック・ハイネック【登場・再浮上】

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詰まりネック・ハイネック【登場・再浮上】
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[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月12日(土)
気温:27度 晴れ 16:15~17:30
対象:アーリーマジョリティ中心
母数:171名



(・∀・)ノ゛
シンプル&ベーシックが支持される時代にはシルエットに大きな変化が起こります。
そしてシルエット変化がある程度収まると次はディティール変化が始まります。

ファッションの成熟度を図形に例えると、昔は円錐の下部のほうに居て、
10-12年のサイクルでスパイラルに進化(変化)してきました。が、
現在は円錐の上部のほうに居て円周が短くなったものだから、短サイクルでスパイラル状に高速回転しているように見えます。

そして円錐は上から見るのと横から見るのとでは見え方がまるで違う。
以上が、ヘーゲルの螺旋的発展の法則とストリートトレンドの変遷とを照合するとぼんやりと見えてくるもの。


前置きが長くなりましたが、
今回採り上げるテーマは「詰まりネックの登場・ハイネックの再浮上」です。

現在はディティール変化の時期で、昨年のハイネックが2シーズン目に入り「再浮上」。
そして今年新たに”詰まりネック”が「登場」したというイメージでおります。

”詰まりネック”とはその名の通りで、首の詰まったプルオーバーディティールの総称。
スペックで言うと「ネック下がりの浅い」「衿巾を高めに取った」です。
素材特性・用途などで丈巾の数値バランスが変わるので ここでは実寸は記載しません。

まずは写真をざっと見てイメージを掴んでおきましょう。

2015年9月15日火曜日

初秋のプルオーバー【登場】

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初秋のプルオーバー【登場】
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[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月12日(土)
気温:27度 晴れ 16:15~17:30
対象:アーリーマジョリティ中心
母数:97名



(・∀・)ノ
8月のTシャツに代わるアイテムとして9月のプルオーバーという切り口で現状をメモしておきます。
乱暴に言うとオフボディシルエットのTシャツの素材を布帛に変えたイメージ。


シルエット:
オフボディ・ブラウスっぽいゆとり感。
パンツのウエストにトップスの裾を入れ込んで着るルックが多くみられます。
一方で秋のプルオーバーはアウター要素が強まり、丈は短くなり裾は外に出ます。

ディティール:
”詰まり気味の衿”が新しく、衿下がりが低く衿巾の太いデザインが新鮮に映ります。
無地でベーシックなアイテムだけに、着こなし方等を含めて細部に気を使っている様です。
例えば袖部分を見ると、半袖を捲くってフレンチ気味の着こなし方にしたり、デザイン面では短い着丈の
見え方に反して袖丈は5分であったりと、半端丈バランスに新鮮味を感じます。

カラー:
先週のカラー比率と同様で「ホワイト」「ブラック」「グレー」の3色で全体の約半数の比率を占め、
残り50%を「その他カラー」が奪い合う構図です。

さらに細部へドリルダウンしてゆきますと、
ファッション要素としての使命を担った
「オレンジ」「マスタード」「グリーン」「ブラウン」「グリーン」があって、
「グリーン」はトラッドなシックグリーン、ミリタリーグリーンに分かれます。

いっぽうで、
トレンドの集中化傾向と急激な変換はコインの裏表の様な関係で、
例えば現在、下層部ではミリタリーグリーン、カーキが急激な勢いで成長しています。


自然災害を予測するために専門の研究機関が基礎データを日々収集しています。
アパレルビジネスにおいても類型が必要だと思うこのごろです。

2015年9月14日月曜日

秋のグッズはハット【再浮上】

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秋のグッズはハット【再浮上】
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[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月12日(土)
気温:27度 晴れ 16:15~17:30
対象:アーリーマジョリティ中心
母数:97名



(・∀・)ノ゛
「秋先取りはグッズから始まる」が昨今の定型ですが、今秋はハット系であります。
振り返ると 2015春にハットトレンドがあり、当時は一部のリーダー層にのみ観られました。
そして今秋、シーズンテーマ に合致したカタチで再浮上した。と見るのがストリートからの視線です。

「ハット」は男女ともに見られるグッズトレンドです。女子に集中して見ると、
フェルト地で、形状は中折れがベーシック型、チューリップがトレンド型、その他にボーラーや山高帽など、様々なタイプが散らばっていました。

今回の注目点は
「ハット系 18.6%(18名)」の比率に対してです。

データを通して全体を見ると
「被る・被らない」の比率は「76% 対 34%」。
ハット着用者が18.6%居て、”帽子全体の約80%を占める”ということ。

帽子を「被るならハット」に限る。というイメージが浮かんできます。

他方に目を向けると業界で言われている「売れ筋の超集中化」傾向をストリートでも検証した。
と言えるのかもしれません。


2015年9月11日金曜日

ブラックルック【拡大】

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ブラックルック【拡大】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月05日(土)
気温:28度 曇り 13:30~14:30
対象:アーリーマジョリティ中心



(・∀・)ノ゛
黒いアイテムに身を包んだブラックルックが増加しているように感じます。
ここで言う増加(【拡大】)は感覚的なもので、計測したものではございません。
単品で黑色を集計すると上位に位置するのですが、
黒色を基調としたルックで集計するとまた違った意味合いになります。

ブラックルックは男女ともに見られるもので、
原宿ファッション層を中心に常に一定量存在している定番的なルックであります。
分岐点をどこに置くのか?がポイントになりますが、
私は着用者層は何処か?人を見ることで判断しています。

その様な方法と過去の経験値で以ていわば独断と偏見で
ブラックルックを【拡大】と評価しました。

しかしながら仕事の種類目的・伝える相手によっては定量化する必要がありますので、
統計を使って数値的裏付けを行う場合も、時にはあることを付記しておきます。


2015年9月10日木曜日

ロングシャツ・メンズ版【再登場】

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ロングシャツ・メンズ版【再登場】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月05日(土)
気温:28度 曇り 13:30~14:30
対象:アーリーマジョリティ中心


(・∀・)ノ゛
男女ともに”長い丈”がトレンドです。
2014年のロングコートから数えるとその変遷を時系列で追うことができます。
レディスではロングシャツはもはや一般化しており、
年齢層・価格面含めて全ての垣根を越えているようです。
またロングスカートはまだ拡大途中、ロングカーディガン(またはガウン風)が登場
、さらに”長い袖丈”が登場するなど新たな局面を迎えています。

さてメンズは
2015年春に登場した ”着丈の長短コーディネート”が店頭主導で再浮上しています。
今秋は着丈がさらに長くなっている点が新鮮に映ります。
またロングシャツは格子柄タイプで確認していましたが、無地タイプも出現しています。
ラウンドした裾の脇は深く、デザインアクセントになっています。
衿型はレギュラー、スタンドタイプを確認。

今後の予測はレディスのガウン化・カーディガン化がメンズにも出現するという事と、
コート化の進行です。シャツのコート化、コートのシャツ化、両方から来ると思います。

2015年9月9日水曜日

プリントワンピース【登場】

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プリントワンピース【登場】
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[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月05日(土)
気温:28度 曇り 13:30~14:30
対象:アーリーマジョリティ中心


(・∀・)ノ゛
プリント素材が拡大しております。
私はストリートのカラー統計を行っており、分析項目の中に
「柄もの(プリント)」があるのですが、その数値を見ても市場全体で柄もの(プリント)比率が増加していることが分かります。
そのような背景で今回注目するのが9月の「プリントワンピース」。

「柄のタイプ」をチェックしてみましょう。

1.プリント 大 手描き風プリミティブ柄
2.プリント 大 ブロックチェック
3.プリント 中 先染め風チェック(仮定)
4.プリント 大 一筆書きループ柄

柄の傾向は大きく捉えるとファッションテーマやキーワードで分類しウエイト付けすることが出来ますが、ファッション目線で個別に見ると結構バラバラに感じました。
(ファッション目線とは コレクショントレンドと比較したときの目新しさです)

思い返せば、
売れ筋の集中化・トレンドの集約化が進んでいると言われている中、
街を見ていると「そうだ!」と思う事も有りますし、「そうでもないんじゃない?」気もします。

それは商売で見ている部分とファッションで切り取る部分とで、見解が異なるという事なのかもしれません。

機会があれば コレクショントレンドxアパレルトレンドxストリートトレンドの3指標で相関をチェックしてみたいと思います。

2015年9月7日月曜日

秋のカラー傾向-3 グレー【拡大】

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秋のカラー傾向-3 グレー【拡大】
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[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月05日(土)
気温:28度 曇り 13:30~14:30
対象:アーリーマジョリティ中心


(・∀・)ノ゛
街の変化をキャッチして数値で検証する。。。私の考える顧客第一主義で、
9月第1週(36W)ストリートのカラートレンドはどうなっているのでしょう?に対する答え。
今回はレディスに絞った中で【グレー】に注目します。

グレーに対する位置づけは 秋のトレンドカラー であります。
ベーシック色としてではなくトレンド色として捉えること。
特に”ソリッドのチャコールグレー”が目新しく映ります。


●カラーパレットを13色で分けて順位づけすると以下の通り、
母数63 グレーは比率にして17.5%、第2位の位置であります。

カラー比率(トップス)
順位 色名 人数 比率%
1 ホワイト 13 . 20.6
2 グレー  11 . 17.5
3 ブラック 10 . 15.9
4 柄もの  10 . 15.9
5 カーキ   6 .  9.5
6 ネイビー  4 .  6.3
7 オレンジ  4 .  6.3


●全カラーの分布状況からグレーを見ると、
右側:上位3色で全トップスの54%を占めており、グレーはその中のひとつ。
中央が抜けていて、
左側:残り10色が46%の枠の中にひしめいています。その中でも「カーキ」「柄もの」が頭抜け出ている。
と言えるかもしれません。




●結論
36Wのグレーはトレンド性があり、消費実態の上位に位置している。
(ここでは昨年同月比の検証はしません)
自社の週次売上データと照合してみましょう。
VMDに修正が必要となるかもしれません。

オレンジ系カラーのトップス【登場】

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オレンジ系カラーのトップス【登場】
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[レディス・メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年09月05日(土)
気温:28度 曇り 13:30~14:30
対象:アーリーマジョリティ中心




(・∀・)ノ゛
秋のカラートレンド第2弾。カーキの次はオレンジを取り上げます。
オレンジは前回確認できなかった新鮮カラーであります。
レディス主体で、袖なしトップス3名、7分袖プルオーバー1名を確認。


カラー比率を見ると、
レディス・トップス母数63に対し、
「オレンジ」4名。

調査時ストリート全体のカラー分布は、一体どの様に見えていたのか?
ヒストグラムを使ってチェックしてみましたのでご覧ください。





なぜ「オレンジ」が新鮮カラーとして私の目に飛び込んで来たのか? 理由が説明できるかもしれません。( このブログはウイークリーの簡易レポートで母数が少ない事をご理解ください)


尚、「オレンジ」と表記していますが実際は「オレンジ系」パレットの事で、
オレンジがかったカーキやオレンジがかったブリックレッドも含んでいます。

2015年9月3日木曜日

50sインスピレーション・メンズ版【登場】

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50sインスピレーション・メンズ版【登場】
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[メンズ・レディス]東京・トレンドチェック
期間:2015年08月25日(火)
気温:24度 曇り 13:30~14:30
対象:アーリーマジョリティ中心


(・∀・)ノ゛
50年代調ファッションをチェック。
源流はコレクショントレンドで街ではレディスのみの展開であったように思いますが、今回はメンズにもある程度のまとまりで見られましたのでメモしておきます。

50sファッションと言えばロカビリー族。
1958年に開催された『日劇ウエスタン・カーニバル』が始まりと言われています。

オープン衿のシャツ、身ごろの長いジャケット、マンボズボン、リーゼント。
(マンボはラテン音楽の一つ。腰回りから尻にかけてゆったりとし裾にかけて急に細くなるパンツ)

撮影した写真を見ると、上記の要素が随所に見られます。
*オープン衿風でオーバーシルエット気味のカバーオールジャケットと細身のパンツ、頭はオールパック。
*オープン衿のビンテージシャツにワイドパンツのルック、頭はリーゼント。
*オープン衿のブラウスにマンボズボン?と白ソックス+ラバーソール。

2015年9月1日火曜日

ロングTシャツ【拡大】

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ロングTシャツ【拡大】
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[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2015年08月25日(火)
気温:24度 曇り 13:30~14:30
対象:アーリーマジョリティ中心



(・∀・)ノ゛
夏のTシャツブームを受け継ぐカタチで、秋の長袖Tシャツが広がっています。
気温が25度前後のここ1週間において、ちょうど良いアイテムであったとも思います。

メンズ中心の傾向で、着用者層を見ると既にマジョリティ層が採用しており、
いっぽう商品ライフサイクル曲線上では成長段階の入口に位置しているように見えます。

メンズ・トップスでロングTシャツの出現率を見ると、
母数80に対して着用者数8名。約10%でした。今後さらに数字は上昇すると思います。

カラー傾向は、まだ夏の延長上にあってオフホワイトが多数ですが、現場で見ているとネイビーが新鮮に映ります。

素材は天竺。たまにワッフル。ニット素材だとさらに今の気分と合致します。

シルエットは未だ定まっていない感じがしますが2方向あり、1方はボディフィット、もう1方がビッグ・ルーズ。

ロングTシャツ・ルックもノームコア(究極の普通)の大局に沿っているのかもしれません。
それにしてもノームコアで稼ぐのは難しい。