2014年12月29日月曜日

2014年総括

2014年、私の心の中に大きく残ったと同時に来年に向けての方向性を決定づけた2つの出来事を総括として残します。
おそらく他のクリエイターや企画開発畑の方々にも何かの折りにご参考として頂けるのではないかと思うと同時に、私自身のための議事録とする事が目的です。


2014年総括:
1.「海外での挑戦」
2.「国内回帰」
------------------------------
1.「海外での挑戦」:


数年間中国現地アパレルに対し、日本人デザイナーとして商品開発の仕事に関わってきました。
ビッグピクチャをベースに進められる案件の多くが空虚なものであるという現実を構造的に理解し、
その上で、ある会社に深く入り込んで行きました。しかし私の思い描いていた結果は得られませんでした。
たくさんの仲間が去り、人生の転換を迎え、悩み苦しみました。
この件をきっかけに私は国内回帰せざるを得なくなりました。






2.「国内回帰」:



「ストリートからイノベーションの芽を拾い上げ商品企画・開発に結び付ける」という手法が私の武器です。
18年間ストリートトレンドを研究し、デザイナー・ディレクターとしてやってきました。
今年秋頃から国内案件に復帰して、予想以上に早く自分の居場所を再発見できたと思っています。
リアル空間での草の根情報は、やはり貴重で、企業内で仕組み化することが難しい。
そして「ストリートからイノベーションの芽を拾い上げる」の意味を本当に理解して頂ける方は極めて少なく、私が実証せねばならないということ。

補足:
最近、海外案件(私の場合は中国)は新たな局面に入っていると思います。
中国アパレル企業のオーナーや経営層の幾人かの意識が以前よりも強く変わってきた気がします。
具体的なことは書けませんが、日本・中国とも業界の歴史的転換点に在るのだと理解しています。
日本の転換点については北村先生の主張を支持します。(14/12/14 「服が売れない」)




まとめ:
「激動する環境の中の小さな光」。
今 私の心中を一言で言い表したもので、上記1.2.を受けた私の「これから」を表す言葉であります。
今後10年の見立て:小売り業のEC化率20%・28兆円前後の規模になる。と言われる環境下で、己の仕事の仕方はどうなっているのか?
「ストリートからイノベーションの芽を拾い上げる技術」は、その問いに対する私なりの答えでもあります。

本年もお世話になりました ありがとうございます。
2015年もよろしくお願い申し上げます。
2014.12.29

2014年12月17日水曜日

マフラートレンド【メモ】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マフラートレンド【メモ】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年12月06日(土)
気温:8度 曇り 14:00~15:00
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
マフラー姿が多くそこそこの存在感があったものですから、
ちょっと気になって傾向を簡単にチェックしてみました。
今回は商品ライフサイクル曲線上で評価するのでは無く単にメモとしておきます。
今シーズンはタートルネック復活に象徴される様に、
ネックにボリューム・アクセントを持たせたシルエットがトレンドであります。
よってマフラーも”ボリューム感”が重要であり
”着こなし方で作られるボリュームネック”という役割がマフラーには有るんだと思います。


タイプ分類:
1.【ローゲージニットスヌード】オフタートルのイメージ。無地リブ。
2.【織りor経編マフラー】エッジに房が編み続いたタイプ・無地とチェック柄
3.【ファー】ラビット・ラクーン・フェイクファー、レトロガーリー、モード。
4.【ジャカード柄】エスニック・プリミティブ系の大柄で確認。

次回は母数を増やして分析してみようと思います。

2014年12月16日火曜日

タートルセーター【拡大】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
タートルセーター【拡大】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年12月06日(土)
気温:8度 曇り 14:00~15:00
対象:アーリーマジョリティ周辺



(・∀・)ノ゛
2014冬のニットトレンドNo.1はタートルセーター。
商品ライフサイクル曲線で言うと【登場】から一気に【拡大】路線に入った感があります。
まだまだ拡大路線上にあり、2015年も継続することでしょう。
秋のハイゲージから冬のローゲージまで長い期間で見られました。
また部門別に分けるとニットのみならず、カットソーにもタートル(衿は見られます。

この現象から連想することが2つ。
1、シャツの不振
2、エイジレス
1は言葉通りでシャツの上にタートルを着ると首廻りがきつい。
シャツメーカーはオーバーシャツ化を目指すことになり、キルティングシャツ(ダウンシャツ)がトレンドアイテムとして浮上しています。
が、核心と突いたものでは無く単に現象にシンクロしたものであります。
2、はベーシック商品で商売する企業にとって、タートルネックセーターは資源の集中先になります。

商品を中心に置いて、価格は?品質は?サイズ感は?カラーは?着こなし方は?訴求方法は?などとひとつひとつ項目をクリアにしてゆく作業が重要になると思います。

2014年12月10日水曜日

ドミナントカラーコーディネート【登場】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ドミナントカラーコーディネート【登場】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス・メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年12月26日(土)
気温:8度 曇り 14:00~15:00
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
2014年のカラートレンドは何色だったでしょう?それぞれ意見が分かれるところです。
グリーンやワインレッド等アクセントカラーの類を除外した所で言うと、
ブラックを軸とした”モノトーン”のパレットが第一。
そしてライトブラウンを軸とした”ベージュ~ブラウン”のパレットが第二に来ると思います。
ここで言うアクセントカラーの定義は、街頭調査におけるカラー出現率10%以下の色をさします。
出現率が高いと思われているブラックでもせいぜい30%台であります。(時と場所によって差があり)

さて今回取り上げるテーマは「ドミナントカラー配色」。 ある色相で統一された多色配色のことを指します。
とくにベージュ~キャメル~ブラウンのグラデーションとオレンジ~ワインのパレットの融合が新しく映ります。

2014年12月9日火曜日

ダークカラールック【登場】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ダークカラールック【登場】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年12月26日(土)
気温:8度 曇り 14:00~15:00
対象:アーリーマジョリティ周辺





(・∀・)ノ゛
カラートレンドのひとつ「ダークカラー」をスタイルに落としたらどうなるか?
その一つの解となるのが今回採り上げる写真であります。
アウトドアー(ハンティング)、ミリタリーを、シルエットやテイストミックスの妙で新しく見せるというベーシックな手法だと思います。

カラー軸でありますのでまず色に注目しますと、
”グリーンの拡大・進化”という方向性を挙げることができます。
これは「2014年の秋冬トレンドカラーが、2015年以降はどうなるのか?」
という商売気のある問いに対し、方向づけを行う事とイコールであります。
さて御託はこの位にしてグリーンの方向性ですね。

1部分を述べさせて頂くと、
まず色相環を置き、「グリーン」を中央に据えて
左側に「セージ」。右側に「カーキ」が配置されます。
2013年は「セージ」寄りのシーズンで、グリーンに青味をプラスした色が新しく見えました。
2014年は「カーキ」よりのシーズンで、グリーンに黄味をプラスした色が新しく見えました。
そして2015年はその上に”ダークトーン”の波が覆い被さります。

新しい色と連動するトレンドテーマがあり、
新しい色を象徴するルック、アイテムがそこにあるはずです。

2014年11月28日金曜日

チルデンニット・幾何柄ニット・メランジニット

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
チルデン・幾何柄・メランジ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年11月22日(土)
気温:16度 晴れ 14:00~16:15
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
2014冬 現時点でのニットトレンドをざっと押さえておきます。生地(編地)中心にざっと挙げてみると、ケーブルを中心とした無地柄・タック柄・2色杢・ミックス杢・
ストライプ・ラーベン・プレッサー柄・ミス柄・チェッカー。

1、【チルデンセーター】
ケーブル入りの身頃でVネックにストライプが入っているデザインは、昔のテニスファッションのイメージであります。理由は
「レトロ&トラッド」と「スポーツ」トレンドとの合致、また錦織圭選手の活躍から来るテニスというスポーツへの注目です。

2、【幾何柄】
 2-1:バイカラー幾何(白黑)
 2-2:無地幾何(1色の地柄)
前者はスウシーズン前から存在するコレクショントレンドで、リアルではアーリーマジョリティの一部までに留まっていた感があります。
後者は「3Dニット」「ケーブルニット」からの派生物で、様々な幾何柄で今後展開されることになると思います。

3、【スラブ調メランジ】
2色の色糸(白黒)を使って、こちらも2種類のメランジが作れます。
ミドルからローゲージで有る点こと、また“無地幾何“との組み合わせも良いですね。

ブラックルック【拡大】


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ブラックルック【拡大】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年11月22日(土)
気温:16度 晴れ 14:00~16:15
対象:アーリーマジョリティ





(・∀・)ノ゛
全身を黒で統一した、または極めて黒っぽい装いを「ブラックルック」と呼んでいます。
「ブラックルック」はカラートレンドから見ると”ワンカラーコーディネート”のテーマに合致します。
このテーマはストリート上ではずっと存在しているもので過去のレポートを振りかえると歴史の変遷を辿ることが出来ます。

現在ストリートモード、ギャルモードスタイルの拡大が「ブラックルック」というテーマを牽引しているのだと理解しています。
黑いファッションなら何でも”モード”と付けてしまうことへの疑問はさて置き、
ワンカラーコーディネート、進化版としてのワントーンコーディネートは今後も有効であると言えそうです。


=過去のレポート=
2009年6月27日【ブラックファッション★2タイプのカラーコーデ】
 http://www.apalog.com/street_research/archive/1007
2012年05月15日 【ワンカラー・コーディネート
 http://www.apalog.com/street_research/archive/1823
2013年11月28日 【グレーのトータルルックに注目】
 http://www.apalog.com/street_research/archive/2036
2014年09月02日 【”黒無地さん”トレンド未来を想像する】
 http://www.apalog.com/street_research/daily/201409/02

2014年11月27日木曜日

ミリタリーコート浮上

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミリタリーコート浮上
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年11月22日(土)
気温:16度 晴れ 14:00~16:15
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
「ミリタリー」というテーマは2015年春のトレンドテーマとして浮上しています。
1ヶ月前10月25日のレポートで「コートトレンドの確認」とし、ミリタリーを取り上げました。
前回と比較すると男女ともにミリタリーテーマは【拡大】しています。

今回はメンズの写真を取り上げます。
デザインの変化が見えにくいと言われ続けるメンズですが、
3つのテーマで変化を押さえてゆきます。
1「M-65 フィールドジャケット」
2「M-51 モッズコート」
3「迷彩マウンテンジャケット」
ミリタリーという枠の中だけで言うならば、上記アイテムは
MA-1、トレンチコートに続くアイテムは何?に対する答えであります。


【独り言】
「ミリタリー」というテーマは2015年春のトレンドテーマとして浮上していますが、
“もはや定番的で新鮮味に欠ける”と思ってしまいます。
しかしこういった考えは一方的で市場との断絶を意味し、クリエイターとしての役割り・
創造性の放棄さえも意味することかもしれません。(自戒と反省の念)

2014年11月26日水曜日

ロングコート・レディス【登場】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ロングコート・レディス【登場】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年11月22日(土)
気温:16度 晴れ 14:00~16:15
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
冬のコートトレンドに新しい芽。ロングコートが製品ライフサイクル曲線上の【登場】ステータスに現れました。。
着丈は“ふくらはぎ位“で、ひざ下丈からふくらはぎ位までの範囲のものをロングコート、足首までの丈をマキシ丈コート、と定義しておきます。

【種類】ウールのチェスタータイプを3名確認。
数あるコートデデザインの中の部分。マニッシュトレンドの浮上を意味する現象であると理解します。

【着こなし】レトロなルックが人気であります。タートルインナーが象徴アイテム。
クールなチェスターコートルックとは別に、レトロバナルなチェスターコートルックが存在しています。
ところでタートルインナーがオフネック化している現実を知り驚いたのですが、
これがレトロバナル化している(様に見える)要因のひとつであると思いましたのでメモしておきます。


「ひとり言」
「タートルネックのオフネック化」・・・この1点だけを取り上げると、旬のヤングトレンドは現在のオーバー50と重なり、アラウンド40とオーバー50は重なりません。(2014/11/15表参道ミセス・シルバーファッション分析より)年齢層でトレンドに時差が存在しているのかもしれません。ここは深堀りしてみると面白いかもしれません。

2014年11月25日火曜日

ロングコート・メンズ【登場】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ロングコート・メンズ【登場】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年11月22日(土)
気温:16度 晴れ 14:00~16:15
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
冬のコートトレンドに新しい芽。ロングコートが製品ライフサイクル曲線上の【登場】ステータスに現れました。。
着丈は“ふくらはぎ位“で、ひざ下丈からふくらはぎ位までの範囲のものをロングコート、足首までの丈をマキシ丈コート、と定義しておきます。

【種類】:トレンチ型、チェスター型、ガウン型。
今後の予測は、昨年実績のあるチェスター型を着丈の変化でリニューアルするというベクトルに注視。トレンチ型は逆に「ハーフコート化する」と見ています。ガウン型についてはシャツの様な軽さが重要で、2015年春の打ち出しとして有効であると思います。

【着こなし】:インナーにタートルセーターを合わせるのが旬。(2013年はパーカー)レディスでは“タートルインナーのオフネック化“が見られますが、メンズにも一部同様の現象を確認しましたのでメモしておきます。(今回掲載写真の中にはありません)




【ひとり言】
”見えない敵”とはて何だろうね?
いくつかあると思いますが私にとってはまず”情報革命”からもたらされる諸事。
情報革命を知るにはまず自分たちは”情報革命”の最中に居ることを強く認識し直す必要があるね。
そうすると自然に”技術革新”の動向をウオッチするようになる。
そして行政と技術革新のどの分野がより緊密になっているかを理解する。
そうすると私達の未来の暮らしぶりが断片的に見えてくるかもしれない。
そうでもしておかないと博打の人生を送っている様でこわいんです。

2014年11月21日金曜日

トレンチコート【拡大】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
トレンチコート【拡大】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年11月15日(土)
気温:16度 晴れ 14:00~15:45
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
11月中頃のコートトレンドと言えばトレンチ!で決まりでしょう。
男女とも共通するトレンドですが、女子が圧倒的多数。
その理由は着用者層の幅の広さにあり、ヤング~キャリア~ミセスまでカバーしている点にあると認識しています。
さて今回掲載するのは20才前後のトレンチコート姿です。
ダブル前立て、ロング丈、
インナーにはタートルなどのニットを合わせるのがカテゴリーやタイプを超えた代表的な着こなし。
実際はコンサバエレガンス、モード、ガーリーなどそれぞれのタイプによって差があります。



【ひとり言】
個人が高い専門性を持ち、即決断をしてゆかねばならない時代 だよね。
その為には深い知識体系を持っていることが前提で、”見えない敵”と戦わねばならなくなるその時に備えたいと考えています。
2014/11/21

2014年11月19日水曜日

ライダーズジャケット【拡大】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ライダーズジャケット【拡大】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年11月15日(土)
気温:16度 晴れ 14:00~15:45
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
プロダクトライフサイクル曲線から見て、ライダーズジャケットは今シーズンの登場アイテムで、
現在は【拡大】フェーズにあると認識します。
20代前後中心・男女共通トレンドでありますがレディスの拡大具合(速度)が勝っている印象があります。
マニッシュトレンドを象徴するアイテムのひとつて、
フェミニン、エレガンス、カジュアル、モードなど全てのファッションタイプに見られます。

2014年11月6日木曜日

アイテムのカラー化傾向/メンズ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アイテムのカラー化傾向/メンズ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月25日(土)
気温:20度 晴れ 14:30~15:45
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
先日レディスで”アイテムのカラー化現象”(カラースカート拡大 2014/11/04 )をレポートしましたが、
メンズにも同様のカラー化現象があります。
2015春夏コレクショントレンドを参照すると、「70年代」というビッグワードがあり、
グリーン、ブルー、ピンク、レッド、マスタード(ゴールド)などが注目カラーとされております。
ここを到着点として逆算してみると、進むべき(?)ベクトルが浮かび上がってくると思います。
(ベクトルとは、大きさと向きを持った量のこと)

カラー化は様々なアイテムに見られますが今回取り上げるアイテムはコート。
昨シーズンの売れ筋であったコートにブランドのシーズンカラーを乗せて
「販売実積80% + トレンド要素20% = 売上を作る目的の商品」をデザインすることとなります。
一方で戦略的に
「販売実績20% + トレンド要素80% = ブランディング目的の商品」を組み込む必要があります。

言うまでも有りませんが、
前者は「今を生きるため」のデザイン。「後者は未来を生きるため」のデザインであります。

写真を眺めます。
レッド、イエローのコート姿というだけで街で目を惹くのが現状。
もう少し先を想像すると、右端の様に、色アイテムを3つ組み合わせる姿も面白い。
多数の色アイテムを組み合わせたルックを「マルチブロッキング」コーディネートと呼ぶこととします。
大きな括りでは2015の春夏の「70s」テーマと合致しています。

2014年11月4日火曜日

カラースカート拡大

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
カラースカート拡大
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月25日(土)
気温:20度 晴れ 14:30~15:45
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
カラーパレットで見るとダークトーン、ダスティカラーへの傾倒が進行する一方で、
アイテムのカラー化現象があります。注意すべきは”ダスティトーン内でのカラー化”現象であるということ。
「ダスティカラースカート」が新しい。

「人は信用できるがコミュニケーションは当てにならない」とはP.F.Dの言葉。
まして文字だけではMECEに伝わりにくい(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)ので、「写真コミュニケーションが有効だ」となります。
この手段は世界共通であるという認識でおります。

色系統は3つあり、グリーン系が今シーズンの最も旬な色、ワインは10月後半から加速、マスタードがそれに続くイメージ。
1番ランナー「グリーン系」
2番ランナー「レッド・ワイン系」
3番ランナー「オレンジ・マスタード系」
(ブルー系は「鮮度」という側面から今回は省略)

補足:
女子がカラースカートならば
メンズはカラーパンツ?と思われた方もいらっしゃると思います。
否。メンズはカラーコートが浮上しています。(カラーパンツは数シーズン前にピークを迎え、現在アダルト~マチュアのファッション層に支持されています)

2014年10月31日金曜日

コートトレンドの確認

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コートトレンドの確認
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月25日(土)
気温:20度 晴れ 14:30~15:45
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
10月の売り場観測では、コートの出足が好調だそうですね。
気温低下が例年よりも早かったことが原因のひとつに上げられていました。

「ファッション生活者の欲求」ツリーによりますと、
【天候】は着用欲求に分類され、購買欲求とは区別されていることを再確認しておきます。
(結果は同じなんですが、商売で捉えるとこの認識の差が重要ですね)
街にもコート姿が増えてきました。

今回は女子のコート、2つの傾向をレポートしておきます。
1、「トレンチコート」
2、「ミリタリーコート・アウター」
・・・統合すると「ミリタリー」でありますが、前者はコンサバエレガンスから、ナチュラルガーリー系、ボーイッシュ系への拡大
傾向を注目点とし、後者を多様なファッションタイプを横断する”全包囲型”としておきます。

2014年10月30日木曜日

プレッサーニット浮上

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
プレッサーニット浮上
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月25日(土)
気温:20度 晴れ 14:30~15:45
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
プレッサーを使った立体ニットを製品ライフサイクル上の【登場】に配置します。
素材の”3D”トレンドから来たもので、今後の動向に注目します。
また他にも多色使いの袋ジャカードなどの厚み・膨らみのある立体系ニットもフルアイテムで広がる可能性を感じます。

さて今回はプレッサーニットの集積。
先週まではその存在に気付かなかったのですが、今回の観測では3名を確認しました。
着用者層は、イノベーター層がカラフルなプレッサーニット、フォロワー層が無地系のプレッサーニットのメージであると仮定しておきます。

レディスでは、ビッグニットとワンピース。素材特性から、ジャケットやコクーンワンピ、バルーンスカートなどの構築的シルエットを出したいデザインにマッチしていると思います。
メンズではカーディガンとジャケットの合成デザインが浮上しており、「ジャケットカーディガン」にマッチした素材であると思います。

2014年10月29日水曜日

KENZOトレーナー


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
KENZOトレーナー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月25日(土)
気温:20度 晴れ 14:30~15:45
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
かわいい、コミカルな、キャラクター柄使いのプルオーバーが見られる今シーズン。
2014春夏以降、KENZOの取扱店が急増したように思います。
街を観察していてもKENZO着用者を見る機会が増えてきました。
そして秋の象徴アイテムがトレーナーであります。
着用者層はアーリーアダプタ周辺。
男女それぞれ、テイスト違いで確認。
もうひとつの注意点は ”アジア系観光客(風)”の人物にもKENZO着用者が存在するという点。
大体2-3人で行動し、大きな買い物袋を持っている点が特徴です。
(男のほうがそれっぽいですね)

2014年10月28日火曜日

昼間のコスプレウオーキング

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
昼間のコスプレウオーキング
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス・メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月25日(土)
気温:20度 晴れ 14:30~15:45
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
18年間週末リサーチを行ってきて初めての経験。それが昼間の”コスプレウオーキング”現象です。
何を大げさな...とお思いでしょうが私なりの理由があるんです。
この現象を私なりに表現すると、
”業界都合とお客ニーズの合致”であります。

業界都合とは、
1.「レンタル衣裳屋」登場・認知拡大。新しいファッション消費のカタチ?
2.「新作の試着イベント」既存店の来店促進/オムニチャネルxショールーミングxレンタル時代の効果的なPR手法になるかもしれません。「試着して街を歩く」

お客都合とは、
1.「共感」・・・ハロウィンを楽しむ感じ。
2.「安価」・・・買わずに借りる。経済的都合をクリアできる。

参考データ-----------------------------------------------
「所有権を望まない世代のレンタルワールド」
 THE MAXREの米国ファッションビジネストレンド vol.11
 http://www.apparel-web.com/column/maxre/11.html



週末の街ではフラッシュモブマーケティングやそれに類するPRが頻繁に行われるようになっており、非日常性を街で体験する機会は格段に増えました。
 例えば私などは 「女子高生おじさん」「サッカー好きの日本兵」「セクシーおばあさん」「白熊出現」「サーカス一団」「白装束」など個性豊かな方々と遭遇する機会が増えました。
 (注:ファッションとは関係ありませんし、興味があるわけでもありません)
 しかしそれはさして驚くほどの事では無くなりました。

今シーズン私の中で顕在化した”コスプレウオーキング”現象は上記の「業界都合とお客の共感」という関係が続くかぎり、
 街の未来の姿を想像するうえで手がかりとなるかもしれません。
 未来を想像するということは、今後20年ビジネスの”最初の点を見つける”作業だと認識しています。

「点を見つけ出し、行動を変える」

これが私のテーマであります。
さてどうしたものですかね。。。

2014年10月24日金曜日

秋のプルオーバー確認

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋のプルオーバー確認
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月17日(金)
気温:23度 晴れ 15:30~16:00
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
2013年冬の無地セーター、2014春の無地スエット(トレーナー)に続き、2014秋も”プルオーバー”は継続しています。
今シーズンの新しさは何か?
無地または無地ライクであることを条件に、最近の傾向を(短期的に)チェックしてみました。

注目すべきは【素材】使い。
「合皮キルティング」切り替え、「ウール混チョークストライプ」布帛使いが新しい。
ダブルフェイス、圧縮系などスエット地からの脱出志向を感じます。

【デザイン】面での特徴は、
メンズは、デザインシルエット面の変化よりも、”素材の意匠化”でデザイン進化を表わしているイメージ。
レディスは「マニッシュニット」等、フェミニンスタイルに秋のトレンドワード「マニッシュ」を取り入れたルックが新しく見えます。

【カラー】使いでは、
男女とも、シック・上品な雰囲気を感じさせるベーシックカラー。
ブラック、ネイビー、ダークグリーン、ダークブルー。

2014年10月23日木曜日

チェッカー拡大中!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
チェッカー拡大中!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月17日(金)
気温:23度 晴れ 15:30~16:00
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
アウター、パンツのチェック素材使いに注目します。
素材トレンドとしての「格子柄」アイテム拡大がベースにありますが、
9月から流れで振り返ると、ロングシャツから始まり、ジャケット、ボトムに拡大し、コートにまで行きつく。と見ることができます。

今回採り上げるアイテムは、
コート、ブルゾン、リブスラックス、テーパードパンツ、ロングシャツ。
新鮮なのが「リブスラックス」「テーパードパンツ」。
女子は”脱スカート”の意味あい、メンズは”ボトムのデザイン化”が焦点。

柄域は「タータン系」が新しく、「ウインドーペン系」の鮮度は今シーズンがピークに達しそうです。
今後の差別化策に”素材の意匠化”があり、
「絨毛混ダブルフェイスの格子」、「格子のキルティング」、「格子ジャカードニット」、「オーバープリント・チェック」が切り口。
2015年(来年)の商品開発に向けてのヒントとしておきます。

2014年10月21日火曜日

レザージャケット拡大中


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
レザージャケット拡大中
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月17日(金)
気温:23度 晴れ 15:30~16:00
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
10月中頃よりいよいよ冬のアウター姿が出始めました。
この日はジャケット、ブルゾン中心で一部にコートが見られるという状況でした。
さて今回採り上げるのは「レザージャケット」です。

形状は2つ、「MA-1タイプ」「ライダーズタイプ」があり、後者が新しい潮流です。
男女ともに見られる現象ですが、今回はメンズの写真のみ掲載しています。
着こなしはシンプルな無地ルック。黑のワンカラーコーディネートまたは白黒コーディネートに注目します。

素材は店頭ベースで、シープ(羊)、ゴート(山羊)で確認しています。
一部のクリエイションブランドに型押しレザーやその類いの素材使いが見られますが、
来シーズンに向けてのキーワードとして継続ウオッチしておきます。

シルエット・コーディネート面では、3つの注目ルックがありました。
1、「ショート+ロング+フィット」・・・ショートブルゾン+ロングシャツ+フィットパンツ。
2、「フィット+ルーズ+ビッグ」・・・フィットブルゾン+ルーズインナー+ビッグボトム。
3、「フィット+ルーズ+テーパード&クロップド」・・・フィットブルゾン+ルーズインナー+テーパード&クロップドボトム。

そして上記の基本ルック毎に、”ディティールでの差別化”が続きます。
ディティールとは主に帽子とソックス、シューズになりますが、
帽子に関して、不織布のハット系が今シーズンのトレンドであります。

2014年10月17日金曜日

秋のカラートレンド【ブルー】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋のカラートレンド【ブルー】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月11日(土)
気温:21度 晴れ 13:00~14:00
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ
10月現在、何色かの秋のカラートレンドが存在しています。
ブラック、グリーン、レッド(ワイン)、そして【ブルー】。
ブルーに関しては立ち上がり期と比べるとトーンがより暗くなってきた感があります。
注目すべきブルー・アイテムは、第一に「スエット」。そして「スーツ」「セーター」「スラックス(ボトム)」「コート」の順番。

また「ホワイトxブルー」のカラーコーディネートが多く見られました。このトレンドは、
少し目新しい”スポーティ&エレガンス”なルックや雰囲気を構築できることから、2015春夏シーズンに再現されると思います。

2014年10月15日水曜日

ボトムトレンド【ビッグ】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ボトムトレンド【ビッグ】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月11日(土)
気温:21度 晴れ 13:00~14:00
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
2014年春のボトムトレンドを10のベンチマーク先の販売実績で総括すると、シルエット別では、1位「テーパード」2位「スリム」3位「ストレート」の順位になります。
これが事実ベース・定量情報から導き出された結論で、未来の仮説構築の基礎をつくることになります。そしてそれはコンピューター(ソフトウエア)が代行してくれる便利時代になりました。

いっぽう、コレクション分析やストリート分析は潮流を発見することが目的で、人に依存した直観的・定性情報であります。
コレクション分析は企業主導型、ストリート分析はお客主導型のアプローチであるというのが私の立場です。

以上を下敷きとしたうえで、ストリート分析で得た
【ボトムのビッグ化】というテーマを捉え直しますと以下の方向性が浮かび上がってきました。

1、「既存スタイルの進化」
2、「新規性あるスタイルへの落とし込み」

1、は少し新しいビッグボトムを企画開発するために、定量情報(10のベンチマーク先の販売実績)を見直し、有益な情報を吸い上げる作業に集中しすることになり、
2、は定性情報 コレクション分析 に沿わせることでデザインの新規性が高まると思います。

そしてパターン認識マップやその他の評価ツールを使って、デザインそのものにフォーカスしてゆきます。

これが基礎となる商品開発フロー上の私の”差別化”アプローチです。


2014年10月14日火曜日

柄入りスエットに注目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
柄入りスエットに注目
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月11日(土)
気温:21度 晴れ 13:00~14:00
対象:アーリーマジョリティ
 
 
 


(・∀・)ノ゛
アイテムトレンド「プルオーバー」に属するアイテムが「P/Oスエット」。
”チャンピオンのスエット”を象徴としたスクール調の無地やワンポイント刺繍、レタードロゴのスエットが【拡大】しました。
そして2014年秋に入り新しい要素が加わります。
写真はKENZO、マーク バイ マークジェイコブスのスエット。これらを「デザイナーズキャラクター(DC)」タイプと総括しておきます。

1、「KENZO」は、やや民族風のアニマルと幾何+ロゴをアップリケ刺繍で表現。
2、「マーク バイ」は グラフィティ風ロゴ。1980年代前半の米国の落書き文化の源流。(2013年のデザイン)

1は「ストリート&モード」におけるエスニックミックススタイルへの道。
2は「ストリート&スポーツ」との連環が考えられます。

2014年10月11日土曜日

キャラクターセーター

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
キャラクターセーター
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月11日(土)
気温:21度 晴れ 13:00~14:00
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
秋の新しい傾向としてキャラクタートップスをピックアップ。
これは2014年春夏のコレクショントレンドが源泉であるとしておきます。
展開アイテムはセーター。今回はクマ(テディベア)とウマとライオンのモチーフを確認しました。
ファッションタイプはトラッドガール(ボーイッシュミックス含む)とマニッシュウーマン。

2014年10月10日金曜日

カットソーワンピから、ビッグシャツへの道のりを読む

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
カットソーワンピから、ビッグシャツへの道のりを読む
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月04日(土)
気温:25度 曇り 13:30~15:00
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
ビッグトレーナーをワンピースの様に着こなす「カットソーワンピ」のルック。
単体のアイテムトレンドとしてチェックしておくことはもちろん、その先のアイテムのビッグ化急拡大を予期させる前兆としてもキャッチしておきます。

ビッグ化の対象はシャツ、ジャケット、コート、Tシャツ。
Tシャツに関しては2014年夏、既に拡大路線に入っています。
コート、ジャケットに関しても定着しています。
残るアイテムが「シャツ」ですが、「ビッグシャツ」に至るまで2段階を踏むことが条件であると考えています。

第1段階、「ブラウスからシャツへの変更」は、秋の潮流として確認。
第2段階、「シャツのビッグ化」は未確認。テスト販売の段階。

2014年10月8日水曜日

ロングシャツに注目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ロングシャツに注目
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月04日(土)
気温:25度 曇り 13:30~15:00
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
丈のトレンドには2方向あります。
主流の「ショート化」、反対の「ロング化」。
前者は 2014夏に拡大した「へそ出しショートトップス」、
後者は「ミディスカート」でイメージできます。また、ロング化をディティール面で見ると、
「ハイウエスト」・・・股上丈がどんどん伸びる現象がありますね。

さて今回採り上げるのは「ロングシャツ」。ストーリを振りかえると、
2013年より”コートのシャツ化”(またはアウターの軽量化)というデザイントレンドがあり、その後
2015SSコレクショントレンド「70年代」「ボヘミアン」の浮上が合致し、
2014秋にロングシャツとして【登場】した。と見なすことができそうです。
ファッションビジネス目線で眺めると、以上の様な関係性でトレンドが出来あがっていることが分かります。

しかしこの見方は片側で、他にも様々な要因があると思います。
 分析する人の数だけ見解がある、と考えるのが自然で、また分析プロセスにおいてもクリエイションは存在します。将来心理も含めた分析は商品開発プロセスの上流であり、ここで構築した仮説がデザインに直結します。


追記:
=私の考える【データ・情報・知識】の関係=
 【データ】は情報の断片。それ単体で意味を持たない。
 【 情報 】はデータ分析の結果。現在のあり様・状態を明らかにしたもの。
 【 知識 】は複数の情報や法則を組み合わせ、ある目的のもとに何かを達成しようとするもの。

2014年10月7日火曜日

秋のカラートレンド「ダークカラー」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋のカラートレンド「ダークカラー」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月04日(土)
気温:25度 曇り 13:30~15:00
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
”カラーパレットの変曲点”の表れとしての「ダークカラー」に注目します。
これは中長期のトレンド転換点にあるということと同義です。
時代を象徴するファッションのメモリアルカラーという観点では、
色相は短期で回転し、色調は中長期で政権交代すると考えています。
例えば、「60年代はサイケデリックで原色使いのワンピース等が象徴的・・・」という大胆な総括。

【色相】は、赤、黄、緑、青、といった色の様相の相違。
【色調・トーン】は、色の明度と彩度によって分けられる色の系統のこと。

「ダークカラー」は、色調・トーンの変化です。変化を後押しするファッションの時代背景は、
1990年代初頭のイデオロギー(観念体系)。
「ナチュラル志向」「グランジファッション」など。

グローバル時代の私の戦い方


理念

「小山流、商品開発モデルをつくる」


1、「不変的SPAモデル」と「ストリート起点の開発技術」の有機的結合
2、リバースイノベーションの実践


目標
1、日本で、2015年度中に実行
2、中国で、実践中、2020年完成


カジュアル・セットアップ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
カジュアル・セットアップ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月04日(土)
気温:25度 曇り 13:30~15:00
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
「セットアップ」は数シーズン続いているアイテムトレンドですが、カジュアル化が益々進んでいます。
2014年夏は「ジャケットとショートパンツ」や「シャツとショートパンツ」のセットアップが【拡大】しました。
また素材のカジュアル化も大きく広がり、アロハやボタニカル柄等のプリント物や、
カットソー、ニット使いまで幅広いカジュアルセトアップが【登場】しました。
さて秋に入ってどうか?
カジュアル素材使いは継続し、丈と生地厚、色が変ります。


写真左:
チノ起毛素材(Chino cloth)。
ベーシックな3B段返り。ボトムはビッグ&テーパードである点が新しい。

写真右:
裏毛素材(French Terry)。
スエット地使いの3Bジャケット。足元は「ソックス+サンダル」で、ここ数シーズンの
スタイルテーマである”リラックス”感を表現したのでしょうが、おしゃれに見えない点が残念。

2014年10月6日月曜日

秋のコートトレンド

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋のコートトレンド
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年10月04日(土)
気温:25度 曇り 13:30~15:00
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
この頃の気温は昼25度、夕方20度と、コート不要の環境下でありますが、
この日はコート姿が少数確認できました。彼等をファッションリーダー層としてウオッチしてみます。
最新のデザインは「トレンチコート」と「テーラー衿コート」。
その他のトレンド要素を抽出すると下記の通り。

カラー: 「ダーク」パレット。
シルエット: 「ロング」「ボクシー(気味)」「Aライン(気味)」
素材: 「ダブルフェイス」「張り感」
コーディネート: 「リジットデニムxコート」
 

2014年9月25日木曜日

秋のプルオーバー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋のプルオーバー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月20日(土)
気温:21度曇り 14:15~16:00
対象:アーリーマジョリティ周辺




(・∀・)ノ゛
2014秋のプルオーバーは、
1,「スエット」 2,「プルオーバーシャツ」 3,「プルオーバーベスト(スリーブレス)」 の3つに区分できると思います。

1,は2014春の【継続】。
2,が2014夏からの【進化・拡大】。
3,は秋の【登場】アイテムと位置づけます。


以上をイノベーターのベルカーブに配置し直すと、
3→2→1 の順番で商品の鮮度が下がってきます。

「鮮度」は お客の心にダイレクトに影響し、ブランドの将来価値に結実すると考えます。
粗利益はお客から生れ、購買決定権は100%お客が持っていますから、
3つの商品ステータスを理解し、正しくお客に提示できることが大切なんだと思います。

2014年9月24日水曜日

デニムルック確認

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
デニムルック確認
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月20日(土)
気温:21度曇り 14:15~16:00
対象:アーリーマジョリティ周辺
 
 
 
 
 
(・∀・)ノ゛
今秋はデニム素材がトレンドとなっております。
恒久的ベーシック素材であるデニムをファッションとして捉えることが難しい昨今ですが、
ファッションリーダー層が着用し始めると、とたんに「おしゃれ素材」として認識し直せます。
これがいわゆる”マインドセットの変化”だと自覚しました。
そして同時に、私の心の変化に大きく影響する媒体が街頭の素人達であることを理解します。
さて、写真の注目すべき点は「3ピ-ス・デニム」である点です(右側)。
デニムシャツ + デニムベスト + デニムパンツ の3点セット。
シルエットは無視します。

ワイドストライプのジャケット・コート

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ワイドストライプのジャケット・コート
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月13日(土)
気温:26度 曇り 16:30~17:30
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
2013年、パンツ、スカート中心に【登場】した「ワイドストライプ」は
シャツ・ブラウスへと広がり、今シーズンはジャケット・コートに適用されました。
今回取り上げる写真は、
男>シャツを羽織る様な軽いジャケット
女>シャツを羽織る様な軽いコート

2014年9月19日金曜日

スポーツミックススタイル継続

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スポーツミックススタイル継続
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月13日(土)
気温:26度 曇り 16:30~17:30
対象:アーリーマジョリティ周辺


(・∀・)ノ゛
秋もスポーツミクススタイルは継続しています。
夏から続く2大キーワードは「ナンバー」と「スポーツシューズ」。
今後アイスホッケーやスノボなどウインタースポーツ(ウエア)からの落とし込み拡大が予想されます。

カラーリングはモノトーンへの傾倒と、その一方でカラー化が進みます。「カラー化」とは
フューチャー&テクノPOPな要素で、2015年春夏を標的(ターゲット)とし、モノトーンルックの中に落とし込まれ広がってゆくイメージです。

以上はマジョリティ用、ベーシックの予測。

自作の評価ツールを使って現状評価&未来予測をしています。
オリジナル(加工される物の元となるもの)は
「プロダクトライフサイクル曲線(ベルカーブ)」と「イノベーター理論」。

その他、幾つかの法則を採用していますが、大きな基礎となるものはこの2点。
アーリーアダプタ層(Early Adopters:初期採用者 市場全体の13.5%)を狙うなら、
評価ツールに従ってまた別のアプローチが可能です。

2014年9月18日木曜日

3Dシアースカート【登場】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3Dシアースカート【登場】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月13日(土)
気温:26度 曇り 16:30~17:30
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ
秋のシアースカートに注目。トレンドの背景は2つ、
1、素材トレンド「3D」シアー素材の重ね効果。
2、コレクショントレンド「シアードレス」。
であります。

丈はミディからロング。
チュールやオーバンジーをギャザー&フレアーで量感を持たせるシルエット。
色はブラックが多く見られました。

このスカートの着用者層は、ファッションリーダー層でありますが、
ファッションタイプの区別なく広く採用されることと思います。

さて「3Dシアースカート」。
今後の行方はどうなるでしょう?

まず押さえておきたいのが「素材」と「デザイン(ディティール)」の分離。
デザイン(ディティール)トレンドにおいてはリバースイノベーションが起こり得ますが、
原料(テキスタイル)分野においてはその限りでは無い・・・というのが私の現認識です。
つまりデザイン(ディティール)分野はストリート発トレンドは成立しますが、
テキスタイル分野は業界トレンドがトレンドをリードするという事です。

以上の理由で、
素材傾向として「3D」は【拡大】。
アイテム傾向として「シアースカート」は【復活(登場)】。
デザイン傾向として「3Dシアースカート」は【登場】。
という評価をしておきます。

2014年9月17日水曜日

中国・杭州アパレルでのデザインディレクション


”中国市場で勝つには商品開発が何より重要である”というのが私の立ち位置です。
私は現地に深く入り込んで、彼等と共に汗を流すことを繰り返し、インサイダーとなります。






中国企業に足りないことは何で、日本企業に足りないことは何か?
「リバースイノベーション」
その国(地域)ごとに いつも最適な開発技術がある
これが私の答えです。






【リバース・イノベーション】
戦略コンセプト。
新興国から先進国への逆流で、その動きを逃せば市場を失うという主張。
ビジャイ・ゴビンダラジャン
ファッションの場合、
「新興国→ストリートの素人」、
「先進国→業界・デザイナー」とした場合、
「ストリート発トレンド」が業界やデザイナーに影響を与え、市場に影響を与える現象に、感覚的には近いと思います。


【リバース・イノベーション講座】
http://diamond.jp/category/s-reverse
▼【第1回】 なぜ、リバース・イノベーションは、世界中から注目されるのか?――小林喜一郎 
▼【第5回】 リバース・イノベーションは、日本でどのような成果が出ていますか?【対談後編:GEヘルスケア星野和哉×小林喜一郎】
▼【第10回】 日本企業でもできるリバース・イノベーションとは何か?【対談後編:BCG太田直樹×小林喜一郎】 

2014年9月13日土曜日

街頭起点・ベグトップパンツ【拡大】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ベグトップパンツ【拡大】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月06日(土)
気温:27度 曇り 16:20~17:00
対象:アーリーマジョリティ





(・∀・)ノ゛
ペグトップパンツとは、ゆったりとした腰まわり、裾へ向けて先細りになったシルエットのパンツ。
腰回りのゆったり感は、ウエストゴム&ギャザーでイージーリラックスに仕立てる方法と、
2タック&ストレートベルトでスラックスっぽく仕立てる方法の、大きく2つに分かれます。
カジュアルブランドは前者を採用し、エレガンスブラウンドは後者を趣向するイメージ。

さて、今回観測したパンツの色は黒が圧倒的多数。
ベグトップパンツに対応するファッションタイプは「エレガント&モード」で、その多くがブラックコーディネートでした。
コーディネートトップスは、ショート丈であること。
「ショート丈のBoxyプルオーバー」「ボディコンシャスなスリーブレス」「ウエストインして着るブラウスやTシャツ」を確認。
足元はヒールの高いサンダル。

2014年9月12日金曜日

ミディスカート急拡大


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミディスカート急拡大
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月06日(土)
気温:27度 曇り 16:20~17:00
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
「ミディスカート」は秋のボトムトレンドの1つ。
スカートに限らず全体感としての「丈長トレンド」があり、今後もスカート、ドレス、ワンピース、シャツ、ジャケット、コートなどあらゆるアイテムで拡大してゆくことと予想します。

さてミディ丈ボトムの着こなしは、トップスとのシルエットコーディネートがポイントで、
簡単に言い表すと「正方形と長方形の組み合わせ」バランスにあります。
今回の写真では、ショート丈トップス(ウエストインで面積が短くなっている状態も含める)と、ミディスカートのコーディネートです。

【バランスの確認】
理想的な構成比は身長160cm一般体系の場合、
身体全身を100%した場合:「頭頂~肩 19%」「肩~ウエスト 25%」「ウエスト~脹脛 37%」「脹脛~足 19%」のバランス。
トップス丈とボトムス丈の比率:40%:60%が旬の見映え良いバランスになります。

【素材の確認】
*フェイクレザー
*デニム
*ウール
*ウール混チェック
*シフォン系

【ディティールの確認】
*フレアー
*部分プリーツ
*大きく分量をとったタック
*ギャザー
プリーツのバリエーションが確認できました。

2014年9月11日木曜日

レトロPOPガール

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
レトロPOPガール
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月06日(土)
気温:27度 曇り 16:20~17:00
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
60年代調のPOPな色柄使いのルックに注目。
現在の見解では「レトロPOPガール」は、今秋にベストなルック・テーマでは無く、
来春夏への布石という位置づけであります。
着用者層は「白人」と「ファッションマニア層」。
前者はFNO(ファッションナイトアウト)関連で来日した人達で、
後者は原宿のイノベーターであると仮定します。
鮮やかなピンクやオレンジ、パステル調のラベンダー、サックスなど目新しく映る色が特徴です。
細分化の切り口は他にもありそうですが、まずは大きく塊りで捉え、該当者数増減の推移を眺めることとします。


参考資料:
STYLE.COMの Fall 2014 Trend では、
「Color Therapy」「Rave New World」というテーマが掲げられ、「レトロPOPガール」の未来を占う材料となりそうです。
「Color Therapy」...
Dior、Versace、Balmain、Emanuel Ungaro、Hache、Fendiなど、
「Rave New World」...
Dries Van Noten、Marc by Marc Jacobs、Kenzo、Chanel、Prada、Jeremy Scott、MSGM など、
色柄鮮やかなコレクションが採り上げられています。

2014年9月9日火曜日

Denimジャックバオラー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Denimジャックバオラー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月06日(土)
気温:27度 曇り 16:20~17:00
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
ジャケットを肩に羽織る”Jacket羽織り”に注目。
ジャケットを羽織る人 という意味で、「ジャックバオラー」と命名します。
この現象は一体どこから来たのか?

私の考えるルートは2つ。
1-継続する”ディレクター巻き”トレンドの進化した現象。
2-秋のトレンドワード「”マニッシュ”を着こなし方で表現したもの。

ところで、デニム復活が喧伝されていますが、
比較的ベーシックなデニムウエアを新鮮に着こなす方法として
「ジャックバオラー」は有効だと思います。
偶然にも収集した画像は全てデニム素材でした。
ちなみにメンズでは黑ジャケットの「ジャックバオラー」を複数人確認しています。

デニムジャックバオラーの特徴:
 *ブラックコーディネートにデニムジャケットを羽織る。
 *ブラックドレス(ワンピース)にデニムジャケットを羽織る。
 *デニムパンツを合わせ、デニムonデニムとする。
 *グランジ(ボヘミアン)を意識しつつ、デニムジャケットを羽織る。

秋のハットトレンド考察-2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋のハットトレンド考察-2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月06日(土)
気温:27度 曇り 16:20~17:00
対象:アーリーマジョリティ



(・∀・)ノ゛
8月30日の観測レポートで「フェルトハット」を取り上げました。
9月06日の観測で【拡大】フェーズに入ったことを確認しましたので報告します。

形は、つばの広い「ソフトハット(中折れ帽)」が中心ですが、
かつて女優ハットと呼ばれたような「キャペリン(ピクチャーハット)」も意外と存在しており、レトロエレガンス&モードのルックに適用されています。
 今回はさらに、デザインの幅が広がっており、
 「ボーラー」「ベレー」も準ファッションリーダー層(独自評価)に見られました。

「準」というのは、ファッショントレンドを十分理解して押さえているというよりも、
 感覚的に流行を感じ取り、ハットを早期採用したが、自分の好みが大きく反映されすぎ、結果として本筋からずれている状態・・・と定義しておきます。

わざわざ明記する理由は、
今後この様な人種が増加するだろうと思うからです。
追伸
今回、画像は取り上げませんが、
パラッパラッパーのような先のとがったニットキャップも人気ありです。

2014年9月8日月曜日

スキニーパンツ拡大!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スキニーパンツ拡大!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年09月06日(土)
気温:27度 曇り 16:20~17:00
対象:アーリーマジョリティ周辺


秋のパンツトレンド、シルエットの調査です。
少しづつ、秋のルックへと変化しておりますが、
秋を感じさせる代表的なアイテムは長袖シャツと長パンツ。
今回はパンツを取り上げ、その中のスキニーシルエットに注目します。

スキニーパンツはビッグシルエットTOPSの良き相棒であります。
シルエットコーディネートで見てみると、
春夏はショートパンツを合わせる「ビッグ&ショート」の組み合わせ。
秋はスキニーパンツを合わせ「ビッグ&タイト」または「ルーズ&フィット」で新しさを出しています。

その一方で、ボディフィットのトップスにスキニーパンツを合わせるシルエットが浮上。これはレディストレンドと合致しています。(写真下段右端)

そして予期せずモノトーンルックで写真がまとまってしまいました。






 
 

2014年9月3日水曜日

デニムルック浮上! 秋立ち上がり

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
デニムルック浮上! 秋立ち上がり
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年08月30日(金)
気温:25度 曇り
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
30度を切る日が8/30(土)時点で一週間続きました。
(水・木曜日は23度、金・土曜日は25度でした)
よって8月の最終週は、秋の立ち上がり実態をチェックするのに適した環境でした。
幾つかのキーワードが浮上していますが、今回取り上げるのは「デニム」。
雑誌やメディア等でも採り上げられているようですが実態はどうか?


新しい感覚として感じたのは”テンセルデニム(風)”の素材使い。
エレガンスミックス系において、素材で差別化されています。

また今回の調査で共通していたのが「マニッシュ」の導入。
取り入れ方はデザインディティールであったり、グッス等のアイテムであったり。
「メンズブーツ風」「ごつい腕時計」「サスペンダー」がマニッシュを象徴するワードとして挙げられます。

2014年9月2日火曜日

”黒無地さん”トレンド未来を想像する

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
”黒無地さん”トレンド未来を想像する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年08月30日(金)
気温:25度 曇り
対象:アーリーマジョリティ周辺
 
 


全身を1つの色でまとめる、”ワンカラーコーディネ-ト”または同一のトーンでまとめる
”ワントーンコーディネート”は2015年春の注目要素のひとつ。
いっぽうで白や黒のモノトーンルックが2014年夏から秋にかけて、別途存在・継続しております。
言い換えると”ワントーンコーディネート”を未来の傾向・定性情報とし、”ワンカラーコーディネ-ト”を過去の実積・定量情報として採用することができそうです。
以上を踏まえ、今回は「黑無地さん」(ワンカラーコーディネ-ト)の実態をおさえておきます。


さて今後の展開(広がり)として考えられることは何でしょう?
例えば「スポーツ」というテーマを追加してみる。
そうしますと、
1、”無地ストライプ柄の入ったワンカラーコーディネート”
2、トーン違いでビッグロゴや数字の入った”ワントーンコーディネート”
などのカセットが出来あがります。

今度は自社のシーズンテーマMapを使って顧客の○○さん(ファッションリーダー層であること)
の顔を思い浮かべ、彼等が”欲しくなりそうだ”とか、 ”喜ぶ顔”が見えたらば、
そのデザインは”良し”と言えるでしょう。

2014年8月30日土曜日

秋先取り~フェルトハット~

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋先取り~フェルトハット~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ]東京・トレンドチェック
期間:2014年08月30日(金)
気温:25度 曇り
対象:アーリーマジョリティ周辺




(・∀・)ノ゛
8月終盤、ここ2日間、気温が急激に下がりこの日は25度まで低下しています。
秋の立ち上がり購買実態をキャッチするに都合が良い。
と言うことで、今回取り上げるのが「フェルトハット」であります。

男女共通で確認できたアイテムですが、採用者のファッションタイプはバラバラ。
今回受けた印象では、無地のミニマルなルックに目新しいアクセントを加味する役割としてのフェルトハット。

例えば左端男・グレーの無地セーター+スリムパンツの写真と、右端女・グリーンの無地セーター+ベグトップスラックスの写真。

ハットの形状は、ワイドリム(巾広のつば)であること。またクラウンは中折れ。
レディスにおいてはマニッシュトレンドをハットのディティールで表現することになります。
言い方を変えると、マニッシュmixなコーディネート/ルックを中折れフェルトハットを用いることで表現するという事です。

お手軽な秋の先取りファッションとしてチェックしておきます。

2014年8月26日火曜日

BigロゴのTシャツ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BigロゴのTシャツ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[メンズ・レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年08月03日(土)
気温:33度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ周辺


2014年夏はTシャツ復活のシーズンでした。
無地Tシャツ、ポケットTシャツ、ビッグTシャツ、様々なタイプのTシャツが同時多発的に上昇拡大しました。(その分、シャツが下降・縮小しました・・・感覚値)
今回は”グラフィックTシャツ”のうち、「ビッグロゴ」のテーマを取り上げます。

ビッグロゴの中でもタイプは2つに分かれます。
1、文章タイプ。
2、1字タイプ。

さらに細部に分け入りますと、「英字」と「数字」に分かれます。
「英字」でメッセージロゴ。
「数字」でインパクトロゴ。

またはその逆を作りますと合計4つのロゴデザインが出来あがります。
ここまでが現在位置の確認。

次はこの先の未来を想像する作業。
最も簡単な方法が【敷衍(ふえん)】です。

上記のロゴデザインを敷衍(ふえん)する場合のフレームは2つ。
1、プラスワンのコレクショントレンドを組み合わせる。
2、プラスワンのストリートトレンドを組み合わせる。

例えば2、「プラスワンのストリートトレンドを組み合わせる」の場合どうなるか?
組み合わせ可能なキーワードは幾つかあるんですが、ここでは「マンガ風カタカナ」としておきます。
さらに「なぜマンガ風カタカナが良いのか?」「どのようなタイプのマンガなのか?」にもやはり背景と理由があります。

でも結局最後には、そんなことどうでも良くて、
一瞬の閃きや問答無用の共感(or反発)など、人間の感性・情動に引っかかって初めて
フォロワーの反応を通して物理的結実へと繋がるのだと思います。

2014年8月15日金曜日

”店頭基点”から、”街頭基点”へ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
”店頭基点”から、”街頭基点”へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[レディス]東京・トレンドチェック
期間:2014年08月03日(土)
気温:33度 晴れ
対象:アーリーマジョリティ


(・∀・)ノ゛
ウエストをちら見せするショートトップス&ハイウエストのコーディネートが浮上。
昨年にも一部見られたルックですが、今年【拡大】しました。
しかし拡大巾は狭く、商品ライフサイクルにおけるステータスでは【アーリーマジョリテイ34%】の初期段階に留まっています。

今後、「ショートトップス」をどう評価するかは、
どう着こなし提案が出来るか(支持されるか?)で決まると思います。
34%の層にとって良い提案が出来れば伸びるでしょうし、
大した提案が出来なければ消滅に向かうと思います。

良い提案とは何か?に対するアプローチ。
例えば「腹だし提案は難しいかもしれないけれど
秋のレイヤードルックでなら容易になるかもしれない」と考えてみます。

別のアプローチ。
”訪日観光客”で切り取ってみる。
腹だしルックで原宿を観光する欧・米・アジア人らしき女性の姿を多く見ます。
また13年度SC売上高ランキング1位は「成田国際空港 第1・2旅客ターミナルビル」(伸び率24.3%)で、「観光客が順位動かす」と記載されています。

初めから観光客を意識した商品開発アプローチは必ずしも王道で無いと私は考えます。
流動的で顧客の顔が見えません。
34%を捉えるためには、街(ストリート)という単位で顧客を見ることが重要で、
私にとって、”街頭(ストリート)=店頭”であります。


顧客を決める(セグメントする)のはブランド側の仕事で、
顧客の状況に合わせてどう関係を作ってゆくか?評価する。
ものの見方によって行動は変わりますし、街頭情報を下敷きにした施策(PDCA)で有るか無いか?で結果が決まると考えています。

”店頭基点”から、”街頭基点”への移行。
街(ストリート)を基点にしたSPAモデルを構築すべきだというのが私の主張であります。