2014年、私の心の中に大きく残ったと同時に来年に向けての方向性を決定づけた2つの出来事を総括として残します。
おそらく他のクリエイターや企画開発畑の方々にも何かの折りにご参考として頂けるのではないかと思うと同時に、私自身のための議事録とする事が目的です。
2014年総括:
1.「海外での挑戦」
2.「国内回帰」
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1.「海外での挑戦」:
数年間中国現地アパレルに対し、日本人デザイナーとして商品開発の仕事に関わってきました。
ビッグピクチャをベースに進められる案件の多くが空虚なものであるという現実を構造的に理解し、
その上で、ある会社に深く入り込んで行きました。しかし私の思い描いていた結果は得られませんでした。
たくさんの仲間が去り、人生の転換を迎え、悩み苦しみました。
この件をきっかけに私は国内回帰せざるを得なくなりました。
2.「国内回帰」:
「ストリートからイノベーションの芽を拾い上げ商品企画・開発に結び付ける」という手法が私の武器です。
18年間ストリートトレンドを研究し、デザイナー・ディレクターとしてやってきました。
今年秋頃から国内案件に復帰して、予想以上に早く自分の居場所を再発見できたと思っています。
リアル空間での草の根情報は、やはり貴重で、企業内で仕組み化することが難しい。
そして「ストリートからイノベーションの芽を拾い上げる」の意味を本当に理解して頂ける方は極めて少なく、私が実証せねばならないということ。
補足:
最近、海外案件(私の場合は中国)は新たな局面に入っていると思います。
中国アパレル企業のオーナーや経営層の幾人かの意識が以前よりも強く変わってきた気がします。
具体的なことは書けませんが、日本・中国とも業界の歴史的転換点に在るのだと理解しています。
日本の転換点については北村先生の主張を支持します。(14/12/14 「服が売れない」)
まとめ:
「激動する環境の中の小さな光」。
今 私の心中を一言で言い表したもので、上記1.2.を受けた私の「これから」を表す言葉であります。
今後10年の見立て:小売り業のEC化率20%・28兆円前後の規模になる。と言われる環境下で、己の仕事の仕方はどうなっているのか?
「ストリートからイノベーションの芽を拾い上げる技術」は、その問いに対する私なりの答えでもあります。
本年もお世話になりました ありがとうございます。
2015年もよろしくお願い申し上げます。
2014.12.29
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