2013年2月27日水曜日

アウトドアー的アウターのデザイン傾向

[メンズ]トレンドチェック
撮影:原宿 晴れ 8℃
2013年2月23日(土)
★★★★
流行鮮度:高い


(・∀・)ノ゛
”ヘビーデューティなトラッドインスピレーション”に魅力を感じます。
アウトドアーやミリタリー、ワークなど古き良き時代のメンズウエアーであります。
時代背景は1950年代~60年代のアメカジ。


とりわけアウトドアーカテゴリーに注目できるわけですが、さらに細分化してゆくと、
”ハンティング”というテーマが浮かび上がってきます。そして2014年S/Sに ”サファリ”というテーマで最大化する。。。これが私の考えるストーリーです。

それはさておき、
今回は現状把握するために、アウトドアーインスピレーションのルックを4名取り上げてみます。



写真1:袖切り替えコート。
メルトンの身頃とダウンの袖の切り替えが印象的。
デザインワードは「スタジャン的袖切り替え」「コート」で、アウトドアーテイストでまとめています。
トレンドが詰まった優れたアイテム/デザインと言えそうです。



写真2:ダウンアウター。
昔のスキーウエアのようなボリューム感あるシルエットとスポーテイ―な大胆切り替えが印象的。
ボトムをスタイリッシュなテーパードスリム型を合わせている点がポイントですね。



写真3:ダウンベスト。
アウトドアー系新鮮さを演出するグリーンカラーが、パンツとバックパックに適用されています。
ストロングカラーのブロッキングコーディネートがとても目立っていました。



写真4:ヨコ切り替えアウター。
このような切り替えアウターはアウトドアー系の代表的デザインのひとつで2013年春夏がピークになると思います。
シャツやカットソー、ニットなどあらゆるアイテムに展開されることとなりそうです。
現在マジョリティ層にまで落ちています。



”スーパーショートジャケット”に注目

[メンズ]トレンドチェック
撮影:原宿 晴れ 8℃
2013年2月23日(土)
★★★★
流行鮮度:高い

(・∀・)ノ゛

ショートジャケットに注目します。

ストリートではいつも存在しているアイテムではありますが、今後トレンドとして拡大する可能性を秘めたものとして、継続ウオッチしようと思います。

さて、現在の状況は、

アーティスト(イノベーター層)からファッションマニア(アーリーアダプタ層)にかけて分布しており、男女ともに見られます。アイテム種類は、ライダーズジャケット、Pジャケット、コートなど。シルエットはボリューミー、デザインはシンプルで、1方では ”スーパーミニマル”のテーマに近づいてゆきもう1方ではスポーツ、ロック、ミリタリーmixなど、ストリート流に解釈された独自ルックが広がってゆくのだと思います。



 



写真1:メンズ ブラックルック2人。
左・ショートライダーズ、右・ショートP。
コンパクトなジャケットに対してインナーはゆるいイメージ。
ボトムはブラックスリムを合わせたロックmixスタイル。





写真2:ショートジャケットのカップル。
左・ダブル前ショートコート、右・超ショート丈ミリタリージャケット。
女は柔らかなプリーツスカートをハイウエストで合わし、男はゆったりシルエットのカットソーをインナーに。”絞り染めブロッキング”になった柄とショートジャケットのバランスがいいですね。



写真3:個性派女子のライダーズジャケット。
丸みのあるドロップショルダーで肩まわりを強調したデザインシルエットになっています。ベースボールキャップを被っている点にも注目します。(スポーツミックス)


2013年2月26日火曜日

ビッグコート・ビッグジャケット

[レディス]トレンドチェック
撮影:原宿 晴れ 8℃
2013年2月23日(土)
★★★★
流行鮮度:高い

(・∀・)ノ゛

ビッグシルエットは2012年秋冬にコート、ニットでメジャー化しました。
中でもセーターは ”チャンキーセーター”という愛称で親しまれました。(業界内だけ!?)ビッグシルエット化はあらゆるアイテムに、今も拡大中で「スーパーミニマリズム」が背景にあると考えられます。
ビッグパンツ、ビッグスヌード、チャンキーシューズ・・・
今回はビッグルックをランダムに抽出しそれぞれ個別にチェックしてみます。



 

写真1:ビッグジャケット。
メンズの黒ジャケットルックを新しく見せるアイテム。
スリムパンツを合わせるのが第一パターンで、写真のような
ビッグパンツを合わせるのはさらに少数派となります。




写真2:ビッグブルゾン。
ケミカルデニムとワッペン付きの80年代的感覚であるデザインがポイント。
大きな衿とハーフコート丈で体をすっぽり包むシルエット。
ボーイッシュ&ガーリー。




写真3:ビッグコート。
ラペルやくるみ釦も大きく、丸い肩のラインが特徴になります。
ボトムはタイツxムートンブーツの組み合わせで、この外観は上海女子の定番的コーデでもあります。




写真4:ビッグコート。
ややエレガンス系女子のコート。丈が前者と比べると短く、ボトムの柄を見せて着るタイプとします。
肩をすっぽりと覆い隠すような大きな衿に注目します。”アクセントが肩にある”デザイン。




写真5:ビッグジャケット。
袖をフェイクレザーで切り替えるデザインがポイントで、2012年のスタジャントレンドから来たものと理解できます。
大きな意味でのスポーツディティールと捉えることもでき、”ビッグシルエットxスポーツ”のテーマで今後もバリエーションを追求することが出来そうです。
写真はモードタイプ。




写真6:ビッグライダーズ。
2013年、ふたたびマスキュリンテーマにチャレンジするとどのような切り口となるか?への回答になるのが”チャンキー&ロック”というミックスデザインです。
ライダーズジャケットをベースに”チャンキー”を乗せたデザインの見本として採り上げます。



 
写真7:ビッグコート。
ガーリータイプのチャンキールック。衿の形状がポイントですね。
ビッグフードというよりは、”土管(どかん)カラー”とでも言う様な大きな筒状の衿は、ニットスヌードをコートデザインに取り入れるアプローチ。




写真8:ビッグガウン。
ケミカルデニムのガウンというイメージ。
ちょっとフォークロアなワイドショールと組み合わせている点が良い。



2013年2月25日月曜日

スプリングコートに注目!

[メンズ]トレンドチェック
撮影:原宿 晴れ 8℃
2013年2月23日(土)
★★★★
流行鮮度:高い


(・∀・)ノ゛
”スーパーミニマル”は2013年S/Sのトレンドテーマのひとつ。
今シーズンのスプリンングコートが最初の対象アイテムになりそうです。
今回採り上げる5人のシンプルなコートルックは現場では大変新鮮に映りました。

コーディネートに幾つかの共通性が見られましたので、参考情報としてメモしておきます。


写真1:
アイスブルーのシングル前コート。春っぽい色味が新鮮でした。小物使いがポイントで、
とりわけニットスヌードで首まわりにボリュームアクセントを持たせる手法は2月の浮上トレンド。
足元はスニーカー、スポーツミックス。
ボトムはブラックスリムタイプ。



写真2:
ブルーのシングル前コート。こちらも春っぽい色味が新鮮。
春のコートルックにはコーディネートに規則性があります。
インナーはシャツであること。
小物はスポーツミックスであること。写真の場合、スニーカーとベースボールキャップ。
レザーのコードタイ。
ボトムはブラックスリムタイプ。



写真3:
こちらは冬の流れを汲む、クラシックな外観のシングル前コート。
知的メガネをかけております。
小物はスニーカー、スポーツミックス。
レザーのコードタイ。
ボトムはブラック。シルエットが残念だ。



写真4:
こちらも冬の流れを汲む、クラシックな外観のシングル前コート。
足元はレザーシューズ。クロップドパンツと赤いソックスの3点バランスがミソですね。



写真5:
冬のくすんだブルーのシングルトレンチ。
インナーはシャツであること。
小物はスニーカー、バックパックでスポーツミックス。
ボトムはブラック。クロップド丈にロールアップ。が、シルエットが残念だ。

2013年2月15日金曜日

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韓流ファッション的インスピレーション
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[メンズ]トレンドチェック
撮影:原宿 晴れ 6℃
2013年2月09日(土)
★★★★
流行鮮度:高い


(・∀・)ノ゛
韓流のアイドルグループのような(?)外見のメンズが目に付くようになりました。原因は、上海ストリートリサーチを始めたことによる視野の拡大・意識の変化と理解しています。


韓流ファッションは、
細身で中性的なモード要素と、男性的な強さが同居している点が特徴です。
前者を象徴するものは、超スリムパンツ、かわいいヘアスタイル、ピアスなど。
後者を象徴するものは、肩パッドの入ったジャケット、刈上げヘア、ブラック、態度。

韓流ファッションの源流は東京で、
日本のファッション誌がお手本となってローカライズされ出来たスタイルだと思います。
また影響力のベクトルはグローバル化しています。
その中で日本の韓流ファッションは、”韓国にかぶれて、また日本に帰ってきた”と見ることができそうです。

韓流ファッションは、未だオリジナルなものとして成立する段階には無いと思います。
が、彼等なりにしっかりと成長過程を経ていると見るべきでしょう。
成熟度は国家や都市間で異なりますから、例えばこのルックは上海では”非常にお洒落な人物”であると思います。(ところで写真の人物の国籍は分かりません。外見が韓流ファッションだと思ったのであります。)

 
 

2013年2月14日木曜日

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ミニマル・モード
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[レディス]トレンドチェック
撮影:原宿 晴れ 6℃
2013年2月09日(土)
★★★★
流行鮮度:高い

(・∀・)ノ゛
装飾性を排除し、シルエットの斬新さでモードを演出するファッションをミニマル・モードとします。
レディス、メンズの垣根なく、新しいストリートの潮流となる可能性を秘めています。

ミニマル・モードという言葉は概念的なもので、
現実には、柄ものやデザイン性の高いアイテムでコーディネートが成されます。

しかし間違えてはいけないのが、デザインを加える目的は”シンプルさを強調するためのアクセントである”という考え方です。
例えば、無彩色に対しての蛍光色。無地に対してのプリント。というアプローチです。
主従関係を理解しないでバランスを崩してしまうと見苦しい結果を生み出してしまいます。


さて今回は、ミニマル・モードの典型例です。
”黒1色”でまとめ、シルエットの目新しさで他と一線を画するモードを成立させています。
全体的に見るとモードという切り口は、ひと段落ついた感があります。
今後は新しいモードの姿を追ってゆくことになりそうです。

 
 
 

2013年2月13日水曜日

ボリュームネックの進化

(・∀・)ノ゛
大判ストールやローゲージニットなどで首元にボリュームアクセントを持たせたシルエットトレンドがありますがそれとは別に、”ビッグカラー(大きな衿)”コートの存在が気になりました。前者は”小物でつくる着こなし・シルエットトレンド”だったのに対し後者は、あるアイテム内における”ディティール・デザインでつくるシルエットトレンド”というものに進化しつつあるようです。


今回は発生源である(と考える)ストール姿も加えて、
「ボリュームネック」というテーマでイメージを膨らませてみようと思います。





写真1:
”ミニマル・モード”に適用されたボリュームネック。
グレーとダークピンクのグレイッシュな色合わせにも注目します。



写真2:
”ボーイッシュ・プレッピー”。すこしフェミニンなミリタリーコート、衿もとにボリュームを持たせた変形デザイン。



写真3:
”ミニマル・モード”のエレガンス版とします。




写真4:
”マスキュリン・クラシック&ガーリー”
2012年のマスキュリントレンドにスポーツ、ガーリーなグッズを加えたストリートスタイル。
キーアイテムはチェスターコート。




写真5:
”ボリュームマフラー”の2人組み。一般的なルックであります。
オフタートルっぽい外観が旬。




写真6:
オフタートルとは対蹠的に、立体的な筒型の巻き方をする子もいます。
まだ少数派で、このシルエットからもボリュームカラーの拡大を連想させます。




写真7:
アフガンストールっぽいファンシーなアクセント。
ミニマルルックが拡大期に入るとき、こちらの合せ方が支持されそうな気がします。






2013年2月12日火曜日

ファーコート浮上!


(・∀・)ノ゛
ヤング、ヤングキャリアの一部で、フェイク(偽)も含めてファーコートが浮上しています。ファーマフラーやファー切り替え等を合わせるとその数はもっと増えます。今回はヤング層のファーコートルックを幾つかチェクしてみます。2013年冬のコートルックの手引きとなるかもしれません。



注目すべきテイストは、
”スポーツミックス”で着こなしているルック(写真1)。
90年代に流行った様なデニムとシアータイツ+ハイヒールのカジュアルルック(写真3)

大雑把なイメージで捉えますと、
アイテムはコート。
シルエットはボリューム型で、着丈はショート。




写真1:
スポーツミックス型。ストリートスタイルの代表的ルックであります。





写真2:
ラビットファーのコート。ボトムはレギンス1枚で合わせている様に見える点が、中国っぽいんですね。靴はレオパード風。「うさぎと豹って捕食関係じゃん・・」





写真3:
90年代初頭頃のイケイケOL風カジュアルルック。この時代は高額な「毛皮のコート」が流行りましたね。





写真4:
オーストリッチ風の毛足の長いファーベスト。





写真5:
最後にメンズのファールック。
写真ままで見ると単なる”特殊事例”で、面白かったね で終わってしまいますが、
この先に何を想像するか、クリエイターの力量が問われる事になると思います。

2013年2月8日金曜日

上海ストリートリサーチ 【侠西南路】

状況確認
撮影:上海 侠西南路站 PARKSON百貨店正面玄関前
2013年1月26日(土)
<色:#ffff00>★★☆☆v</色>
流行鮮度:並み</太></大>

 


(・∀・)ノ゛
休日になると若者たちの姿が街に増え、おしゃれ度もアップする。ということが分かりました。
ストアリサーチは平日、ストリートリサーチは週末、が正しいアプローチとなります。
私は「港匯(ガンフイ)広場」を定点観測地として選んでいるんですが、
この日は新たに「侠西南路」という地でファッション調査をしてみたんです。
地域特性としては、欧米人の居住区が近くにあり、彼等をターゲットとしたストアが集まっています。
日系ではファッションビルのOPAがあり、全館日本ブランドで構成されているのですが、
客の入りは少ないですね。唯一、地下1階に入居した「ダイソー」に少し客が集まり出した・・という状況でした。
中国ローカルではPARKSON百貨店が一等地にあり、キャリア層を対象にしたブランド構成となっています。
写真撮影は”地下鉄の2号口とPARKSON百貨店の正面玄関の交差点”という環境になります。
これが上海リアリティ。
では、写真をご覧あれ。




写真1:まずはローカル色の極めて強い装いです。スポーツウエアルック。この様な着こなし(?)は地方の人に多いそうです。


 

写真2:カップル。一見地味に見えますが、現場の感覚では「比較的おしゃれなカップル見つけた」となります。


 
 
写真3:これは”日本の普通の女の子”的な外見ですね。でも、現場では「かなりおしゃれじゃん」となります。少数派。



 

写真4:こちらも”かなりおしゃれじゃん”の部類。冬のカジュアル・ストッキング姿は大変珍しいんです。



写真5:つぎはメンズ。「アウトドアーmix」は日本のトレンドにも合致。こちらも”超おしゃれじゃん”的部類のルックです。

2013年2月6日水曜日

上海 "METERS BONWE" 春の店頭チェック


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上海 "METERS BONWE" 春の店頭チェック
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[メンズ]トレンドチェック
撮影:上海 南京東路
2013年1月26日(土)
<色:#ffff00>★★☆☆v</色>
流行鮮度:並み
 
(・∀・)ノ゛
METERS BONWEは、中国アパレル3大小売りの一角と言われる大手で、
一部では「中国のユニクロ(?)」とも呼ばれているようです。
2012年12月に初めて視察し、今回が2度目となります。

旧正前、2013年春の店頭となっておりました。
金・土・日の視察の中で、最も沢山のお客で賑わっていたストアであります。
 
私は中国内販アパレルのデザイン仕事を始めたのですが、ビジネスの現場で得る情報と
ユーザーの生活実態とは、ずれがあることが分かりました。

”実績主義の中国アパレル”を念頭に、
まずはこの部分を埋めるための準備に取り掛かることとしました。
 
それはさて置き、
METERS BONWE 春の雰囲気をざっとご覧あれ
 
 




 
 
1階:春の打ち出しと、セール。全フロア混雑。
 
3.4階:ブルーとゴールドの打ち出し。
 
4階:は、ブルー・ゴールド +グリーン
 
男こんなに買いにくるんだ…という感想。