2013年11月16日土曜日

【「智の社会」に向けた大人ブランドの作るために】

調査レポート
提案:【「智の社会」に向けた大人ブランドの作るために】
2013/11/15記



●智の時代とは?:
「智」とは 「物事を良く理解する高い能力」を指します。
私達は智を持った人物のことを「智者」と呼び、
すぐれた知恵を「叡智(えいち)」と呼んでいます。
「智」は物事の道理に通じています。

我々は情報革命の時代に生きています。
情報革命プロセスの中で、社会のマインドセットは常に変わり、企業は新しい生活提案を発明し続ける必要があります。
発明(はつめい)とは、従来みられなかった新規な物や方法を考え出すことで、
その基礎となるのが、未来の消費社会「智の社会」であります。

私は原宿でファッション調査を17年間行ってきました。
過去から現在、時間の流れの上で、現在のファッションリーダー層の状態をひと言で言い表すと
「多様化のうえに、再び多彩化が進んでいる」

ファッションリーダーとフォロワー層の関係は、
外側にある情報を自分の中に取り込み、また外に出す「情報の外部化」関係でありました。
(「外部化」とは認知科学の用語で、情報を物理に変換する作業を行うことで情報はより強化されるという原理)
そしてフォロワーは暗記・真似の段階から抜け、目的に合わせて自己調整することが出来るようになりました。
師弟関係からの脱却は、精神的成長の結実を意味します。精神的成長を支えるものは知性であります。
これが「智の社会」到来裏付けの基礎になります。

さて、「情報の外部化」の中で情報は創造的に進化し、進化した情報が世界に広がってゆきます。
そして時間経過の先に、圧倒的想像力を持った顧客群・マーケットが生まれます。
現状の外側にある、全く新しい消費者像と理解してください。

私達はこの未来に備えなければなりません。
どのように?
私の目指す方法は「目的合理的クリエイティブ」。
詳細は省略しますが、ある目的に沿って最小の資源で最大の利益を生み出す仕組みのことです。
私達は未来の彼等よりもう一段高い視点から、社会の連環を見つめ直しブランドを作り直さねばなりません。
今回のレポートは、その最初の手引きとなるものです。

●存在証明:
「智の社会」というビジョンを立てました。
次に市場性を探るために、新たにアダルト~シニアゾーンを調査したところ発見がありました。
今までヤングで行ってきた手法と同じ方法です。
実際ここに至ったまでのプロセスは、すべて帰納的であります。
なぜアダルト~シニアゾーンを調査したのか?
17年間ヤングファッションを調査し、次の社会像をヤングゾーンに垣間見たわけですが、
実際の商売で考えた場合、どのターゲットを対象とするのが良いだろう?
素朴な疑問からです。
もしかすると、時間軸を長くとって眺めると、ヤングとアダルトは
部分と全体の関係にあるのかもしれません。
過去から現在、現在から未来。
そして未来から現在。
ブランドは未来の存在価値を、現在創造する作業ですから、
ターゲット設定も、時間の概念を最初から取り込んだ建てつけとすべきかもしれません。
しかも新しい「智の社会」というビジョンに基づいていなければなりません。
それが今思うこと。
以下、
アダルトゾーンを継続調査するきっかけとなったレポートを一部シェアします。
何かの足しになれば幸いです。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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