2013年9月9日月曜日

【中国・都市の等級 について】



「上海は1級都市で、杭州は2級都市である・・・」
中国でマーケットの話をする際に必ず出てくるのが都市の等級です。
でもこの等級、人によって中身が多少異なっている現実に気が付きました。

等級とは格付けで、上下・優劣の順位を表すもの。
でもこの等級は何をもってして、決まっているのだろう?
素朴な疑問から検索してみたところ、まずは2つの意味があるんですね。

●行政視点からの格付け
●商業・消費視点からの格付け
この2つを比較してみると、少し内容が違っていたんです。
人によって中身が異なっていた理由は、ここにあるようです。


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以下、転載 (ソース:【BR】中国の都市ランキング及び等級)
開始
●行政視点からの格付け
直轄市、副省級市、省会市(省都市)、地級市、県級市の順

『直轄市』最高位。省と同格の一級行政区画のこと。
 北京市、上海市、重慶市、天津市 の4都市。
『副省級市』地方自治体の一種。重要な地級市で大幅な自主権が与えられる。
 武漢、厦門、広州、瀋陽、西安、済南、長春、寧波、深セン、広州、成都、青島、ハルビン、南京、杭州、の15都市。
『省会市』行政区分としての省の政府の所在する都市。
『地級市』地方行政単位であり、地区、自治州、盟と共に二級行政単位で構成。
『県級市』行政区画の単位で「県」と同じ区分にある市。


●商業・消費視点からの格付け
『一線都市』:消費人口が多く、消費力がもっとも高い。
 上海、北京、天津、広州、深セン、武漢、南京、瀋陽、西安、杭州など。
『二線都市』:地方の中核都市。
 青島、長沙、合肥、南昌、長春、寧波、済南など。
『三線都市』:二線都市以外の地級市のほとんど。
 経済の発展により、例外もたくさん出てきている。例えば、地級市と言われる蘇州の消費力は一線都市に引けを取らない。
『四線都市』:ランク外の多くの県級市。
 呼び名は定着していないが、やはり、例外がある。蘇州市の傘下にある昆山市は二線都市に迫る消費力を見せている。


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転載終了



さて、冒頭の
「上海は1級都市で、杭州は2級都市である・・・」
に戻ってみます。

「行政視点からの格付け」からみると、杭州は『副省級市』に位置しています。(第2等級と見る)
「商業・消費視点からの格付け」からみると、杭州は『一線都市』であります。(第1等級と見る)

なるほどそういうことか。
都市ランキングはマーケティングの基礎情報ですから、
人口や金額具体的数字も含め、自分で調べ直して正確に理解しておくことが大切ですね。

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